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2021.08.05

「もしかしてうちの子…!?」子どもの〝グレーゾーン〟を知る5W1Hとは

「グレーゾーン」とは、発達障害の傾向が見られるものの、診断基準をすべて満たさない状態を指す通称です。 最近耳にする機会が増えてきたこの「グレーゾーン」、知れば知るほど「うちの子は大丈夫!?」と不安な気持ちになることも。 臨床心理士に、その定義や対処法、障害と個性の違いなど、を取材しました。

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個性なのか?グレーゾーンなのか?

落ち着きがない、忘れ物をよくする、ひとり遊びが多い…我が子が同年代の子から少しはみ出していると心配になりますよね。最近は、発達障害の傾向が見られるものの、診断基準をすべて満たさない状態を指す「グレーゾーン」という言葉をよく耳にするようにもなりました。その少しはみ出た部分は個性や性格なのでしょうか? それとも発達障害の一部なのでしょうか? スクールカウンセラーとしても活動をしている、臨床心理士・吉田美智子さんにお話を伺いました。

「何度説明しても出来なかったり、同じ注意を何度もしていると〝もしかしてうちの子…〟と不安になる親御さんもいらっしゃると思います。何かほかの子と違うと感じたら【個性】と捉えるか、【グレーゾーン】と捉えるか、その判断を英語でいう5W1Hで紹介していきます」

What …グレーゾーンとは何?

「発達障害とは、発達障害者支援法において『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの』と定義されています。(出典:文科省)医師からこのような発達障害と診断はされないが、学校や家庭での生活において【似たような困りごと】がある場合、グレーゾーンという言葉で呼ばれます」

Why …なぜグレーゾーンになる?

「発達障害は、生まれ持った脳の機能の特徴によって生じます。育て方で生じるわけではないので、もし今悩んでる親御さんがいたら、自分を責めたりしないでくださいね」

Where …どこを見て判断する?

「代表的なものをいくつかご紹介します。
・園や学校などの集団生活の場で、馴染めない、楽しめない、困っている様子が見られるとき
・生活のさまざまな場面で、強いこだわりを見せるとき
・親子間で情緒的な交流が難しいと感じられるとき
インターネットや本などでチェックして『当てはまる!』と思っても判断違いの場合もあります。例えば〝目が合わない〟と心配されていたけど、落ち着いた環境下ではちゃんと目が合うなど、チェック項目には当てはまるけど、発達障害ではないと考えられることもあります。

チェックリスト等で当てはまるかどうかより、本人に困った様子があるか、または本人は困っていないが周りの人が困惑することがあるかを確認してください」

When …いつ頃から?

「〝抱っこを嫌がる〟のように、乳児期から違和感が生じることもあります。慣れている家の中では特に気にならなかったけど、園や学校へ行き、【みんなと一緒】が求められるようになって、初めて気になるようになることもあります。また、発達障害があっても本人が困ったそぶりを見せないために、大人になるまで気付かれない、ということもあります」

Who …どんな子がなりやすい?

「よくグレーゾーンの子どもの親もグレーゾーンの可能性があると言いますよね。脳の機能なので遺伝をすることもありますが、必ずしもそうであるとは言い切れません。生まれ持った脳の機能なので、こればっかりはなりやすい傾向などは測れないと思います」

How …親はどう接していけばいい?

「発達障害とはっきり診断されないと、はみ出した行動は【努力が足りない】【本人の問題】と誤解されてしまい、本人の自己肯定感が下がってしまうことがあります。障害と呼びたくない気持ち・個性なのでは?と思う気持ちはとても理解できます。しかし、【子どもが困っているとき】【親が不安に思っているとき】は、専門家に相談しましょう。子どもの『困った・助けて』には適切な助けをしてあげる方が良いですし、親が不安を感じたままでは子育てにも支障が出るからです。

また、相談せずそのまま放置をしていると心配になるのが二次障害です。発達障害そのものの生きづらさではなく、周りにバカにされてしまう体験や、いつもできない体験から自信を失ってしまう、自己肯定感が持てないために、適切な対人関係が築けなかったり、ひきこもりがちになってしまったりすることがあります。

なので、困っていたり、心配であればまずは勇気を出して相談!です。そして、グレーゾーンかどうかに関わらず、日頃から子どもの苦手なこと・困っていることには手助けをしてあげてください。その上で、みんなと違ってもいい、あなたのままで大丈夫・大好き、を伝えましょう。自己肯定感を失うことなく、成長とともに苦手が減る・できることが増えるを目指してくださいね。最近では、発達障害は【障害】ではなく【脳の多様性】ととらえる考え方が広がってきています。グレーゾーンという言葉に悲観せず、その子自身をあたたかく見守ってくださいね」

取材・文/福島孝代

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臨床心理士

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。
HP
Twitter: @hakoniwasalon

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