台湾の夏休み
通常台湾の小学校の夏休みは、7月と8月まるまる2か月あり、とても長いのです。
ただし今年2021年は新型コロナウイルスの国内感染拡大を受けて出されている「第3級」の警戒レベルが7月26日まで再延長されたため、休校からそのまま夏休みに突入となってしまいました。
5月中旬から始まった台湾全土での休校措置
各学校はオンライン授業に切り替えておりましたが、オンライン授業を正規の授業とみなすため、原則的に夏休みの振替授業は行わないそうなので、5月中旬から8月末まで3か月半も子供が家にいる状況に…
今年は夏休みの一次帰国も叶わないだろうと、早々と予約済だった夏休みのイベントや旅行も全てキャンセルです。そんな状況ですが、通常の夏休みの場合、台湾の小学生はどう過ごしているのでしょうか?
「安親班(アンジンバン)」や「夏令營(サマーキャンプ)」のサマープログラム
台湾の夏場7月8月は暑すぎて、日中に外で遊ぶのはかなり過酷…
そんな環境で、共働き家庭も多い台湾では、夏休み期間子供を預かってくれる安親班(アンジンバン)と呼ばれる学童のような施設や夏令營(サマーキャンプ)に参加する子が大半です。
学習塾やスポーツセンター、大学付属のセンター、アメリカンスクールなど様々な施設が小学生を対象としてしたサマープログラムを開講しています。期間も「半日×●日間/一日単位/1週間単位/宿泊あり」のキャンプなど様々あり、言語も中国語開催のものとオールイングリッシュのものが選べます。
内容も様々な設定があり、各テーマに沿って実験をする科学のコースや、英語でキッズビジネスを学ぶコース、絵画や物づくりをする美術クラス、一日中色んなスポーツを楽しむコースなど、盛りだくさん! 夏休み期間に興味がある分野のサマーキャンプに参加して、普段経験出来ないことにチャレンジするチャンスです。
費用はどれくらいかかるの?
ただ親が辛いのは、内容にもよりますが夏休み価格として設定されているので、結構いい値段がするということ。私が調べたところ、5日間7000元(約28000円/人)〜という感じで、オールイングリッシュのタイプは5日間12500元(約50,000円/人)〜とかなり高額です。このサマーキャンプをいくつか掛け持ちする事になるので、大きな出費となってしまいます。
日本から夏休みの期間に渡台し、2週間程度サマーキャンプに子供を預けて初めての中国語体験や英語留学をさせる方が最近増えているようです。コロナ禍が落ち着いたら、日本から近い台湾でお子さんを異国文化に触れさせてみるのはいかがでしょうか?
ライター
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。