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2021.08.01

台湾で体質改善のために「中医」に通って学んだこと

台湾で2人の男の子の子育て真っ最中の神谷知佳が、台湾での「漢方」についてご紹介します。

台湾の中医と漢方薬

台湾では病院というと2種類あります。日本で一般的な西洋医学(西医)と人が本来持つ体質に基づき、漢方を用いて治療を行う中国医学(中医)

日本では中医自体あまり馴染みがなく、経験することはありませんでしたが、台湾では西医と同じ、もしくはそれ以上に中医の存在感が大きく、街を歩けば必ず中医を見つけるくらい、「中醫診所」と書かれた中医クリニックをよく見かけます。

台湾、中国以外にも、中医師の資格はアメリカ、ヨーロッパ各国などでも認められているようですが、日本では中医単独での医師資格が認められておらず、それゆえ日本では中医が生活の中に浸透していないんだそう。

体質改善目的で「中医」を選択してみた

さてさて西医・中医の使い分けですが、どちらを選ぶかは人それぞれ。私の印象では、慢性的もしくは原因不明の症状や身体の不調であれば中医、深刻かつ急を要する病気、怪我であれば西医。

台湾では数多くの中医があるため、どこが良いのか選ぶのは至難の業。結局知り合いから紹介してもらった中医を選び、体質改善をするため、定期的に中医に通うことにしました。

まずは「脈診」

診察室に入ると先生の横に座るように言われ、まず顔をまじまじと見られ、脈診と呼ばれる脈拍のチェックです。

機械を使うのではなく、先生の手で確認します。これは脈の強さや弱さ、そしてリズムを先生の手で確認しているのだそう。

まだこの時点ではどこに不調があるか伝えていないにも関わらず、先生がにこやかに「便秘ひどいね、しかも慢性的に。腰痛もあるね。」とズバリと言い当てた~!! こちらからは何も伝えていないのにびっくりです。

中医は診断方法がとても特徴的で、脈拍以外にも顔色、舌の状態、皮膚の状態、声や呼吸音、体臭や口臭などの「臭い」から診断しています。

生活のアドバイスと漢方薬を準備してくれる

その後、先生に身体の不調を伝え、普段の生活に関する質問を受け、アドバイスをもらいました。先生がカレンダーを取り出し「この日に次の生理が来ると思うから、〇日後にまた来てね」と言われたのですが、半信半疑でいたら、本当にその日に生理がきたのです。これにはびっくり!

診察が終わると待合室で待機している間に、併設された漢方薬局で中医が症状に合わせて調合してくれた漢方薬を準備してくれます

私が飲んでいるのは粉タイプのもので、この漢方薬を毎食後に飲むのですが、これが癖があるので、慣れるまでは一番大変! 水に溶かしたりせず、粉を口に入れてから大量の水で流し込む作戦が、一番短時間で済み、癖の強い味の対策としては効果的な気がしています。

基本的に中医は2週間分の漢方薬を出してくれます。費用は健康保険が使用できるところとそうでないところなど、様々。

また使用している漢方素材によっても値段が違ってきます。私が行っている中医は保険適用なしで2週間分で2800元程度(約11,200円)。保険適用があるところだと300元(1200円)程度の負担でOKな中医もあります。

台湾に訪れたら漢方に触れてみては

旅行で台湾に来た時に中医で漢方薬を出してもらうことも可能です。

そろそろ身体のメンテナンスを本格的にしていかないといけないお年頃にさしかかってきたので、長期的にこの中医で体質改善に取り組もうと思います。

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ライター

神谷知佳

台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。

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