「快諾いただく」
「快諾」は、積極的に受け入れる気持ちが強くなり、快く承諾するという場合に使われます。「資金援助を快諾する」のように使用すると、相手との良好な関係性と、相手にとっても喜ばしい内容の承認であることが伝わります。
例文
「支援の倍増をご快諾いただく」
「ご快諾いただき、心より感謝いたします」
かい‐だく〔クワイ‐〕【快諾】
[名](スル)依頼や申し入れを快く承諾すること。「資金の援助を快諾する」
「容認いただく」
「容認」は許して認めること。本来、承認できないはずの内容を、条件をつけることや、相互に理解をし合うことで受け入れる場合に使う表現です。
例文
「特例で、遅刻を容認いただく」
「試用期間を設けることについて、容認いただく」
よう‐にん【容認】
[名](スル)よいとして認め許すこと。認容。「行動の自由を容認する」
「ご承引いただく」
「承引」とは、承知して引き受けること。何かを承諾したうえで、引き受けてほしい時に使える言葉です。上司に対して、「ご承認ください」といった表現を使うと、微妙に命令のニュアンスが加わり、きつい印象になってしまうため依頼の場面で使う場合には「お願い申し上げます」や「幸いです」を入れて印象を和らげるなど注意が必要です。
例文
「先日提出した申請書について、ご承認のほど、お願い申し上げます」
「ご査収の上、ご承認いただけると幸いです」
しょう‐いん【承引】
[名](スル)承知して引き受けること。承諾。「会長就任の要請を承引する」
「お含みおきいただく」
「お含みおき」はは、「心にとめておいてほしい」気持ちを伝える尊敬表現です。相手に何かを理解しておいてもらいたい時や、何かを覚えておいてもらいたいときに使いよく使われます。
例文
「明日、一部のシステムがメンテナンスのため利用できませんので。皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、お含みおきいただきたくお願い申し上げます」
「問い合わせ多数の場合は、必ずしもお席を確保できないことあらかじめお含みおきください」
ふくみ【含み】
1 含むこと。また、含むもの。
2 表面には出ないが、中に込められている意味や内容。「含みのある言い方」
「ご理解いただく」
「ご理解」は、「事前にこの状況をわかってほしい」ときに使います。相手に対して事前に理解を求めるわけですから、断定的な言い回しは避け、やわらかく丁寧な言い回しでお願いするとよいでしょう。たとえば「ご理解願います」よりも、「ご理解のほどよろしくお願いいたします」のように「〜のほど」や「よろしくお願いいたします」を付け加えて依頼すると、相手も悪い気はしません。
例文
「明日から出張で1週間不在となります。返信が遅れる場合がありますが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします」
「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます」
り‐かい【理解】
[名](スル)
1 物事の道理や筋道が正しくわかること。意味・内容をのみこむこと。「理解が早い」
2 他人の気持ちや立場を察すること。「彼の苦境を理解する」
3 「了解2」に同じ。
【目次】
「了承いただく」の英語表現は?
「了承いただく」を英語で表現するときは、どのようにするのか見ていきましょう。
1:「Do you understand?」(了承いただけますか?)
「わかりますか?」のように、比較的広い使い方ができるのは「了解」を表すunderstandingです。「understand」で「なるほど」なので、ビジネスの場面ではカジュアルに感じるかもしれません。
2:「He entered the room without permission.」(彼は了承なくその部屋に入った)
「permission」は許可を表す単語です。「get permission」は「許可を得る」の意味になります。
3:「We’re all in agreement.」(その意見については皆、了承しています)
ビジネスの会議などで「合意する」の意味に近いのは、「agree」や「agreement」です。
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