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【目次】
ご自愛くださいの意味と使われる場面
ご自愛くださいとは相手の健康を気遣い、思いやる気持ちが込められた言葉です。病気や怪我をしないように、体を大切にしてくださいとの意味があります。
年賀状の最後に添え書きに使用すると、相手への思いが増してより丁寧な印象を与えられる年賀状になるでしょう。まずは、ご自愛くださいの意味や使われる場面について、詳しく解説します。
■ご自愛くださいは相手の健康を気遣う言葉
ご自愛くださいの「自」には自分の体、「愛」には愛おしむという意味が込められています。つまりご自愛くださいは、「自分の体を大切にしてください」と相手の健康を気遣うメッセージです。
「くれぐれも」と付け加えた場合は、「あなたの健康を案じています」という意味となり、より強調されます。ご自愛くださいは、相手を思いやる言葉といえるでしょう。
■ご自愛くださいは年賀状の添え書きに使用する
ご自愛くださいは、年賀状の最後に添え書きとしても使用します。年賀状を送る時期は寒さだけではなく、年末年始の忙しさで体調を崩す人がいるかもしれません。その中でご自愛くださいと一言添えることで、受け取った側の人に喜ばれるでしょう。
特に自分より目上の人や高齢者は、健康に不安を抱えている人も多いため、体調を気遣う一文があると、より気持ちのこもった年賀状になります。
ご自愛くださいを使う際の注意点2つ
ご自愛くださいを使用する際の注意点は、健康な人に向けて使うこと、重複に注意することの2つです。ご自愛くださいは、誰にでも使える言葉ではありません。
そのため相手の健康状態を把握したうえで送るのがよいでしょう。またご自愛の意味を正しく理解することで、重複は避けられます。ここでは、正しい使い方を確認しましょう。
1.健康な人に向けて使う
ご自愛くださいは、怪我や病気などで体調を崩している人には使用しません。健康な人に、「これからも自分の体を大切に」と健康を気遣う言葉だからです。
そのため体調を崩している人に年賀状を送る場合は、「一日も早い回復をお祈り申し上げます」「くれぐれもお大事になさってください」などと見舞う言葉を使うとよいでしょう。
2.重複に注意する
ご自愛くださいを使用するときは、二重表現に注意しましょう。ご自愛くださいの「自」には、自分の体という意味が含まれているため、「お体、ご自愛ください」は二重表現に当てはまります。
そのため年賀状に添える際は、「お体」を付けずに「何卒ご自愛ください」「ご自愛のほどお願い申し上げます」のように使用するのが正しい使い方です。
ご自愛くださいと同じ意味を持つ言葉
ご自愛くださいと同じ意味を持つ代表的な言葉は、以下の通りです。
・お体おいといください
・お労りください
・ご健勝をお祈り申し上げます
おいといくださいは、「労わってください」「お大事にしてください」などの意味があります。ご自愛くださいと同じように、相手の健康を気遣う気持ちが強い言葉です。
お労りくださいは、「心を用いて大切にすること」「気にかけること」といった意味が込められています。ご健勝には、「体調が優れていて健康であること」という意味です。個人の健康を労わる言葉として使用されます。
ご自愛くださいとともに使用される言葉2選
ご自愛くださいは、「寒さ厳しきの折」や「時節柄」という言葉とともに使用されます。寒さ厳しきの折は、年賀状を出す季節が当てはまる言葉です。時節柄は季節だけではなく、今の時代との意味もあります。
ともに相手を思いやる気持ちが込められているため、併せて使うことでより気持ちのこもった年賀状に仕上がるでしょう。寒さ厳しきの折と時節柄について解説します。
1.寒さ厳しきの折
寒さ厳しきの折とは、「寒さ厳しい時期ですが」という意味です。寒さ厳しきの折にも、相手を思いやる気持ちが込められているため、相手の体調を気遣うご自愛くださいとともに使用されることが多いでしょう。
寒さ厳しきの折は、年賀状以外でも使用できる言葉ではありますが、極寒である12月~1月の間にのみ使う言葉です。年賀状以外で使用する際は、使用できる時期に気を付けましょう。
2.時節柄
時節柄とは、「このような時代の季節ですから」という意味です。よく似た言葉である季節柄には季節の意味が込められていますが、時節柄は季節と時代の両方を意味しています。
時節柄の後に続く言葉は相手を気遣う一文となるため、ご自愛くださいがともに使用されることが珍しくありません。年賀状の最後に添えると「このような大変な時代ですから、お体を大切にしてください」と相手を思いやる文章になります。
ご自愛くださいを使った例文を2つのパターンでご紹介
ご自愛くださいは単体で使用するのではなく、文章の流れの最後に付けるのが一般的です。相手との関係性に合わせた表現方法を使うとよいでしょう。
また上司に送る際は丁寧な表現にせず、そのまま使用しても問題ありません。気になる場合は、前後でアレンジして使うのがおすすめです。ここでは、ご自愛くださいを使った例文を、親戚に送る場合と上司に送る場合に分けてご紹介します。
1.親戚に送る場合
親戚に送る際の例文としては、以下のような文章があげられます。
・風邪が流行っているようですからくれぐれもご自愛ください
・毎日寒い日が続くようですのでご自愛ください
親戚に送る場合は、多少カジュアルな文章を書いても問題ないでしょう。自分や家族の近状報告を交えながら、最後にご自愛くださいと一言添えると丁寧かつ思いやりのこもった年賀状になります。
2.上司に送る場合
上司に送る際の例文は、以下の通りです。
・ご多用と存じますのでくれぐれもご自愛ください
・厳寒の折、風邪など召されませぬようご自愛ください
ご自愛くださいは、そのまま上司に使っても問題ありません。「ください」の表現が気になる場合は、「くれぐれもご自愛ください」「ご自愛くださいませ」のように文頭や文末に変化をつけて使用するとよいでしょう。
ご自愛くださいの使い方をマスターしよう
ご自愛くださいとは相手の健康を気遣う言葉で、年賀状の添え書きに使用されます。年賀状を出す年末年始は寒さや忙しさで体調を崩しやすいため、一言添えると喜ばれるでしょう。
使用する際は、相手の健康状態や重複表現に注意が必要です。正しく使うことで、相手の印象もよくなります。例文を参考にしながら、気持ちのこもった年賀状を作りましょう。
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