【目次】
・ビジネスメールや手紙で活用!3つのシーン別結びの挨拶
・季節に応じた時候の挨拶と結びの挨拶一覧
・ていねいな結びの挨拶で相手への想いを送ろう
ビジネスメールや手紙で活用!3つのシーン別結びの挨拶
結びの挨拶とは、手紙の最後を締めくくる言葉のことです。まずは、以下のような3つのシーンに応じた結びの挨拶をご紹介します。
1.一般的な結びの挨拶
2.健康や繁栄を祈る結びの挨拶
3.依頼をするときの結びの挨拶
それぞれのシーンに応じた挨拶を使用することで、相手へていねいな気持ちを送ることができます。プライベートな手紙やビジネスメールの作成などに、ぜひ活用してみてください。
1.一般的な結びの挨拶
一般的な結びの挨拶は、季節を問わず、手紙の最後をていねいな印象で締めくくれます。言葉の意味を強める「何卒」は、多用しないように気を付けましょう。
・何卒よろしくお願いいたします
・お手紙にてお礼のご挨拶とさせていただきます
・まずは用件のみにて失礼いたします
2.健康や繁栄を祈る結びの挨拶
相手の健康や繁栄を祈る結びの挨拶は、プライベートな手紙のほか、ビジネスメールでの活用に適しています。
・ご自愛のほどお祈りいたしております
・ご多幸をお祈り申し上げます
・皆様のご健勝をお祈り申し上げます
・貴社のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます
3.依頼をするときの結びの挨拶
「伝言を頼みたい」「返信をお願いしたい」など、相手への依頼があるときには以下のような結びの挨拶を用います。
・恐れ入りますが、〇〇様にもよろしくお伝え願います
・ご多用中恐縮ではございますが、ご返事いただけますと幸いです
・何卒ご検討くださいますようお願い申し上げます
季節に応じた時候の挨拶と結びの挨拶一覧
結びの挨拶には、季節に応じたフレーズがあります。また、結びの挨拶と対になるかたちで、冒頭には「時候の挨拶」を添えるのが一般的です。
時候の挨拶とは、季節や天候に応じた挨拶文のことです。「季語」と呼ばれる季節を表す言葉に「~の候」「~のみぎり」などを付け加えて使用します。ここからは、季節ごとの時候の挨拶と結びの挨拶を一覧で確認していきましょう。
■「冬~春」1月・2月・3月
1月
<時候の挨拶>
・新春の候、大寒の候(その他、初春・仲冬・厳寒・極寒)
<結びの挨拶>
・本年も変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます
・寒さ厳しき折、ご自愛のほどお祈り申し上げます
2月
<時候の挨拶>
・晩冬の候、立春の候(その他、残寒・余寒・寒明け・晩寒)
<結びの挨拶>
・寒気冴えかえる時節ゆえ、何卒ご自愛ください
・梅の便りが聞かれる昨今、どうぞお健やかにお過ごしください
3月
<時候の挨拶>
・早春の候・春分の候(その他、春寒・春陽・春暖)
<結びの挨拶>
・桜花爛漫の折り、一層のご健勝を心よりお祈り申し上げます
・思いがけぬ春風にお風邪など召されませぬようご自愛ください
■「春~初夏」4月・5月・6月
4月
<時候の挨拶>
・仲春の候、陽春の候(その他、春雨・春がすみ・春風・清和)
<結びの挨拶>
・新年度でご多忙かと存じますが、貴社の更なる発展を心よりお祈り申し上げます
・春爛漫の折、どうぞお健やかにお過ごしください
5月
<時候の挨拶>
・新緑の候、薫風の候(その他、若葉・青葉・初夏・軽夏)
<結びの挨拶>
・来る夏に向け、さらなるご活躍をお祈り申し上げます
・風薫る五月、どうぞお健やかにお過ごしください
6月
<時候の挨拶>
・梅雨の候、入梅の候(その他、長雨・梅雨晴れ・初夏・向夏)
<結びの挨拶>
・梅雨寒の折、くれぐれもご自愛ください
・天候不順の時節柄、風邪などひかれませぬようお気をつけください
■「夏~秋」7月・8月・9月
7月
<時候の挨拶>
・盛夏の候、仲夏の候(その他、猛暑・大暑・炎暑・酷暑)
<結びの挨拶>
・ご壮健で盛夏を乗り越えられますよう、心よりお祈り申し上げます
・暑さ厳しき折、ご自愛のほどお祈りいたします
8月
<時候の挨拶>
・立春の候、季夏の候(その他、残暑・晩夏・残炎・早涼)
<結びの挨拶>
・残暑厳しき折、どうぞご自愛ください
・去りゆく夏を惜しみつつ、有意義な日々をお送りください
9月
<時候の挨拶>
・初秋の候、新秋の候(その他、爽秋・孟秋・新涼・秋涼)
<結びの挨拶>
・残暑なお厳しき折、くれぐれもご自愛ください
・秋の涼風とともに、幸大木日々を迎えられますようお祈り申し上げます
■「秋~冬」10月・11月・12月
10月
<時候の挨拶>
・中秋の候、爽秋の候(その他、爽涼・秋雨・初霜・秋色)
<結びの挨拶>
・秋冷の折、風邪など召されませぬようご自愛ください
・秋涼爽快の折、貴社の更なるご発展を心よりお祈り申し上げます
11月
<時候の挨拶>
・暮秋の候、深秋の候(その他、霜秋・初霜・初雁・初雪)
<結びの挨拶>
・あざやかな紅葉の季節、どうぞお健やかにお過ごしください
・秋晴れのすがすがしい日々、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます
12月
<時候の挨拶>
・初冬の候、寒冷の候(その他、師走・当時・歳晩・霜寒)
<結びの挨拶>
・寒い日が続きますが、どうぞお健やかにお過ごしください
・来年も、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます
ていねいな結びの挨拶で相手への想いを送ろう
結びの挨拶には、季節や天候に合わせた相手を気遣う言葉が並びます。どれも春、夏、秋、冬とそれぞれの情景を思わせるような一文ばかりです。たとえ短い文章であっても、結びの挨拶があるかないかで手紙の印象は大きく変わります。ていねいな結びの挨拶とともに、離れた相手への想いを送りましょう。
こちらの記事もたくさん読まれています
【師走のあいさつ】結びの言葉の例文|師走のあいさつをする意味とは
年末の挨拶メールを送るタイミングはいつ?書き方のポイントは?