そもそも「気さく」の意味とは?
さまざまなシーンで、誰とでもすぐに打ち解けられる「気さく」な人物。年齢や肩書きなどに関係なく、そのようなキャラクターの人がいることで、場の雰囲気が和やかになることがあるのではないでしょうか? 感覚的に何となく理解し、使用している「気さく」という表現。どのような意味をもつ言葉なのか探っていきます。
意味
まずは辞書に書かれている基本的な意味をチェック!さらに言葉の成り立ち、使用する際の注意点についてもおさえておきましょう。
き‐さく【気さく】
[形動][文][ナリ]人柄がさっぱりしていて、こだわらないさま。気取りがなく親しみやすいさま。「気さくな人柄」「気さくに話し掛ける」(小学館デジタル大辞泉より)
「気さく」とは、主に人柄についての様子を表す形容動詞。どちらかというと、ポジティブな性格を表す言葉として用いられることが多いようです。漢字の「気」は「心の動きや状態、身の回りに漂うもの」という意味。ひらがなの「さく」は、本来「さっぱりとした気質、人付き合いが良い」などの意味をもつ「さくい」という形容詞から。それらが組み合わさり、上記のような意味合いで使われるようになったという説があります。
なお、基本的に悪い意味で使用する言葉ではありませんが、目上の人に対して「気さくな人ですね」という使い方はNG。相手の人となりを評価しているように捉えられる場合があるのでご注意を。
言い換え・英語の表現
同じような意味で使えるのは、「親しみやすい」「人懐っこい」「友好的」「打ち解けやすい」など。言葉の成り立ちの中でご紹介した「さくい」を、同義語の方言として使用している地域もあるようです。
また英語では、”親しみやすい”や”友好的”を表す「friendly」や、”心を開いている”という意味の「open hert」「open mind」などが同じようなニュアンスで使用できるでしょう。
例/He ie always friendly.(彼はいつも気さくに振る舞ってくれる)
対義語
一方、反対の意味としては、「近寄りがたい」「気難しい」「とっつきにくい」などの言葉があげられます。「気さく」に比べて、ネガティブな性質を表す表現が多いですね。
「気さく」な人の特徴とは?
「とても気さくで、素敵な人だな」と、相手に好印象を与える人物の特徴をみていきましょう。
誰とでもオープンに楽しく話す
人への興味が強く、話しかけることに積極的。また、いつでも心を開いて接してくれる大らかで親しみやすい雰囲気をまとっています。相手を選ばず、分け隔てなく接する態度が印象的です。また人の懐に入り込む、人懐っこさを持ち合わせています。
いつでもナチュラルな笑顔と態度
朗らかな表情とリラックスした雰囲気。周りを警戒したり、威張っているそぶりがないので、話しかけやすいのも特徴でしょう。話している時にも自然と笑顔を見せてくれるので、安心して接することができます。裏表がない穏やかな性分の人が多いようです。
人間関係の距離感の取り方が上手
「気さく」な人というと、距離感がとても近い印象を持つ方もいるかもしれません。場合によっては「馴れ馴れしい」や「詮索しすぎ」など、感じ方も十人十色。まれに嫌味で「気さく」という表現を用いる人もいるようです。とはいえ、礼節をわきまえ上手な距離感で接することのできる「気さく」な人が主でしょう。
「気さく」な性格のメリットとは?
上記の特徴などから、元々の性格が「気さく」というのは、人とのコミュニケーションの場で長所となることが多いようです。どのようなメリットがあるのでしょう?
さまざまな場で、人との付き合いができる
誰とでもフレンドリーに接することができるのは、多方面のコミュニティで出会った人との縁を深める機会に恵まれているということ。ビジネスシーンでは、意思疎通のしやすさが円滑な仕事進行に繋がったり、プライベートでは男女問わず出会いのチャンスが増えるなど、さまざまな利点があります。子どもの学校や習い事などの場であっても、「気さく」なキャラクターだからこそ、自分自身の交友の輪を広げることもでき、人生をより豊かにしてくれる出来事が増えそうです。