「退勤」
「退勤」は、既に業務を終えて会社を出たという意味で使われる「退社」の類語ですが、電話対応で使われる言葉ではありません。「退勤」は、一般的に勤怠管理で使われる言葉です。
「離職」
「離職」という言葉は、「離れる」と「職」という言葉から成り立ちます。職から離れるという意味となり、会社を辞める場合の「退社」と近い意味を持ちます。「離職」も、電話対応で使われる言葉ではありません。どちらかというと、ハローワークや人事部門、派遣企業などで使われる言葉です。
英語表現とは?
二つの意味の「退社」に関する英語表現も紹介しておきます。
「I’m quitting my job.」
会社を辞めるという意味の「退社」の英語表現です。「I’m going to quit my job.」 や「I quit my job.」という表現も使えます。日本人は会社に対する帰属意識が強いので、「会社を辞めます」となりますが、英語では「company」は使わず「job」を使い、「仕事を辞めます」になるのが興味深いですね。
「She just left to go home.」
「彼女はたった今退社した」という意味で、業務を終えて会社を出たという「退社」を意味する英語表現です。
最後に
電話口の相手に「退社」という言葉を使う場合は、どちらの「退社」の意味なのかを、補助となる言葉を添えて明確に伝えることがポイントです。「退社」の持つふたつの意味をよく理解して、誤解を与えないスマートな使い方を身につけましょう。
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