台湾の〝大人用粉ミルク〟は健康食品として大人気
台湾のスーパーマーケットでは、日本と同じく粉ミルクのコーナーがあり、数々の粉ミルクが並べられています。ちなみに台湾では、「奶粉(ナイフェン)=粉ミルク」と言います。
日本のスーパーなどでは、粉ミルクは赤ちゃん用品のコーナーに並べられていますよね? それが、台湾のスーパーではシリアルやサプリなどの栄養補助食品のコーナーに並んでいて、どこか違和感をずっと持っていました。
台湾では〝大人用粉ミルク〟は健康食品として種類も容量も多い
疑問に思い、調べてみたところ、あるびっくりな事実がわかりました!このずら~っと並んでいる粉ミルク缶ですが、実は全て大人用の粉ミルクだったのです!
▼この一部(下の画像)だけが赤ちゃん、幼児用の粉ミルクコーナー
こちら以外は端から端まで大人用の粉ミルクです! なんと種類の多いこと、そして容量が巨大!なんと台湾では大人用粉ミルクが存在し、健康食品と同じように日常的に粉ミルクを飲料として飲んでいる人が多いんだそう
しかも、成長期用、女性用、老人用、一般用と細かくターゲットも分かれており、種類も栄養価の高いと言われるヤギの粉ミルクから米などの植物性ミルクまで様々。
台湾では乳製品の価格が高い
台湾では牛乳の価格がとても高く、日本の1.8倍もします。なぜなら、乳牛の飼育に適した気温は4℃~24℃と言われており、乳牛は暑さに弱い動物なのだそうですが、台湾は年間を通して気温の高い国なので、乳牛の飼育に向いていない地域のため、乳牛の飼育にコストがかかっているので、牛乳や乳製品の価格がどうしても上がってしまうということです。
そのため、牛乳だけでなく、ヨーグルト・バターなど全ての乳製品が高いのです。
この価格のため、台湾人は普段から牛乳をあまり飲みません。日本人が一人当たり年間約31kgの牛乳を飲むとされている一方、台湾人は年間約21kg /人程度。(出典:CLAL)
大人用粉ミルクのお味は?
肝心の大人用粉ミルクのお味ですが、高カルシウムでスキムミルクのような脱脂粉乳ではなく、コクがあってとても美味しいのだそう。(私はまだチャレンジしていません)
〜日本でも大人用粉ミルクは市販されています〜
大人が粉ミルクを飲む習慣があるというのは、とても衝撃的でしたが、調べてみたところ、なんと日本にも「大人用粉ミルク」が販売されていました!
赤ちゃん用の粉ミルクを主成分としながら大人向けに成分を調整しており、牛乳ではなかなか摂取できない栄養素が含まれていて、美容にも健康にも良いという事で、特に50代~60代女性の間で人気が高まっているそうです。
しかも商品数がどんどん増えていっているので、注目度が高い栄養食品になっていて更にびっくりしました。これから日本でもさらに大人用粉ミルクの認知度が上がっていくかも知れませんね。
神谷知佳
台湾で2児(ともに男児)の子育て真っ最中。国際線CA→大手スポーツメーカーの人事を経て台湾移住。現在はフリーランス人事として仕事と育児のバランスを模索中。
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