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2021.10.07

「私の出産体験談」【竹内由恵連載vol.2】

タレント・竹内由恵さんによる、「はじめまして」に囲まれた日々を綴るエッセイ。今回は、竹内さんの人生最大の出来事となった、出産のお話。約8ヶ月前のあの日の記憶に遡ります。

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出産は今の私の原点。産む前と後、いろんなことが変わったから

連載第二回は、出産のお話にしたいと思います。というのも、今の私の原点はそこだと感じるからです。出産する前の思い出は今となっては他人のことのようで、記憶がとても朧気です。家には夫にプロポーズしてもらった頃の写真なども飾ってありますが、それが目に入るたびに、「夜景をバックにピタっとしたワンピースに身を包んで笑っている女性は一体、誰?」と不思議な感覚になります。

竹内由恵連載

私が出産したのは今から8か月前になります。人生一度は出産の痛みというものを体験してみたいと思い、自然分娩を選びました。今の時代、無痛分娩という素敵な方法があるのでそれを選ぶ手もあったのですが、どうしても経験してみたかった。無駄に好奇心が旺盛なんだと思います。恐怖心もなく臨んだのですが、出産の最中に「やっぱりやめます!」と言おうか真剣に迷ったほど、予想以上の痛みにたまげました。

これは痛すぎる…!痛みに耐えて絞り出した言葉は…

私の場合、予定日を過ぎても生まれなかったため、陣痛促進剤を投与してのお産となりました。点滴が効いてきたと同時に襲ってきた荒波のような陣痛に歯をくいしばり、言葉も発することができない状況だったのですが、これだけはどうしても言いたいと、やっとの思いで発した言葉が「うそでしょ?」でした。この「うそでしょ」にどれだけの思いが込められているか、立ち会っていた夫に伝わっていたのかなあ。出産直後は放心状態で、あんなに産声が聞けるのを楽しみにしていたのに、夫の「ちゃんと泣いているね!」という声で初めて「あ、確かに、元気だ。よかった。」と気づきました。

竹内由恵連載

出産した後も会陰切開の跡を医師が縫合してくださっていて、「(出産後も試練があるなんて)聞いてないよー!」と、本当に申し訳ないのですが足元にいる医師を蹴り飛ばしたくなったのですが、不思議なことに、産まれた赤ん坊を眺めていると痛みが和らぐのです。だから針が刺さるたびに、わが子を必死に目で追って痛みを和らげていました。

助産師の中島さん。その節は本当にお世話になりました!

コロナ禍での面会は禁止されていたのですが、夫に立ち会ってもらうことはできました。女性の出産する姿に引いてしまい、夫婦関係が崩れることもある、と聞いたことがあり、バースプランの段階では、生まれる瞬間には夫に外に出てもらおうと考えていました。しかし、陣痛開始直後から悶え苦しみ、すでに醜態をさらけ出していて、今更出ていかれてもということで、結局最後まで付き添ってもらうことになりました。夫は壮絶な現場に衝撃を受けたようでしたが、耐え抜いた私に「女性はすごい」と尊敬の念を抱いたそうです。よしよし。

立ち合い中、夫もがんばって支えてくれましたが、なによりも頼りになったのは助産師さん。私を担当してくれたのは中島さんという若い助産師さんで、ちゃきちゃきと指示してくれ、右も左もわからない私を引っ張ってくれました。激しい陣痛がくるとどうしてもいきみたくなるのですが、よいタイミングでいきまないと赤ちゃんが苦しい思いをしてしまうそうです。だから陣痛がくるたびにいきまないように必死で耐えるのですが、「もうだめ!」と思いっきりいきんでしまったりして。何度も「いきまないでくだーい!!」と注意されるので、「いきまないってどういうことですかー?!」と叫んだ記憶があります。そんな中、中島さんがまっすぐな目で「私の目をみて!」と言ったのです。そのときの一途な表情が忘れられません。まるで嵐の中、突然一筋の光が差したような感じがしました。あとで聞くと、まさに、そうすると妊婦さんが冷静さを取り戻すことができるそうです。お産の現場において助産師さんは、神様か天使だなと思いました。

神様からの言葉。「妊娠、向いていますよ」

おかげさまで、どうにか無事に出産することができました。私は陣痛から3時間のスピード出産だったのですが、最後に「すごくうまかったですよ。妊娠向いてますよ」とほめてもらい、とても嬉しかったのを覚えています。あ、ちなみに、夫もテニスボールを使って献身的にサポートしてくれていて、その様子を助産師さんに褒められて嬉しそうでした。

ベビーとの対面についてはまた次回!

タレント

竹内由恵

1986年、東京都生まれ。子ども時代に父の仕事でアメリカやスイスで海外生活を5年経験後、高校は日本の進学校で学び、慶應義塾大学に入学。2008年にテレビ朝日アナウンス部に入社。同年『ミュージックステーション』のサブ司会に抜擢され、『やべっちFC』や『世界水泳2011』などスポーツ番組のキャスターを経て、『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』などのニュース番組のキャスターとして活躍。33歳で結婚を機に退社し、夫の勤務地である静岡での暮らしをスタート。35歳で長男を出産。妊娠中からインスタグラムでマタニティライフや静岡での暮らしをイラストエッセイとして発信。その率直でユニークな内容が注目を集めている。趣味はカフェ巡り。大好きなコーヒーについて学ぶため、昨年UCCドリップマスター資格も取得。
インスタグラム:https://www.instagram.com/yoshie0takeuchi/

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