Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE暮らし

2022.01.03

「母乳の神秘」【竹内由恵連載vol.4】

タレント・竹内由恵さんによる、「はじめまして」に囲まれた日々を綴るエッセイ。今回は、前回の出産エピソードに続きまして、いよいよ始まる「育児」の世界についてお話します。

Tags:

子育てとともに始まった「授乳」の話

みなさん、こんにちは。竹内由恵です。さて、今回も我が家の赤さんにまつわるお話を。子育てとともに始まった「授乳」がテーマです。

この半年間、おっぱいのことで頭がいっぱいでした

竹内由恵

赤さん、まもなく11ヶ月!離乳食も三回食になり、授乳回数も朝と夜に少しずつだけとなって、順調に卒乳へと向かっています。振り返ると生後半年間、私の頭の中は常におっぱいのことでいっぱいでした。出産前まではあんなに奥ゆかしいものとして秘めてきた自分のおっぱいですが、もはやわが子の空腹が満たされるのなら人前で出すことなんてなんでもない、と思えるようになりました。(もちろん外出中はできるかぎり授乳室で、近くになければ授乳ケープでガードして見えないようにはしています。)そういえば、これまでは恥ずかしくて「おっぱい」という言葉を人前で言えなかったのですが、今ではなんのためらいもなく連呼できるようになったなあ…。

出産と同時にやってきた授乳という試練

母乳は、人によりますが、赤ん坊が生まれてすぐビュービュー出るようになるわけではなく、最初はほとんど出ません。赤ん坊に一生懸命吸ってもらうことで刺激され、少しずつ出るようになるのです。私は母乳育児を推奨している病院で出産したため、助産師さんからは「粉ミルクに頼らず、とにかくおっぱいを吸わせましょう」と言われてきました。生まれたての赤ん坊は一回の授乳で雀の涙ほどの母乳しか必要としていないようなのですが、それすら出ていなかったようで、息子は常に空腹で泣いていました。それでも生死が懸かっているので、必死で吸います。唇には吸いダコができ、皮がめくれていました。もちろんお母さんも大変です。力いっぱい吸われた乳首には、血まめができます。授乳中は、歯をくいしばりながら、鬼の形相であげていました。聖母マリア様は穏やかな慈愛に満ちた表情で授乳している様子がよく描かれていますが(たぶん、そんな絵画ありましたよね?)、あれはマリア様の強靱なメンタル故でしょうか。

ある日、赤さんは「いい加減にしてくれ!」と言った(と思う)

竹内由恵

生後3、4日のことでした。赤さんが授乳中に、私の乳首をプッと吐き出し「全然出ないじゃん、いいかげんにしてくれ!」と言わんばかりに、実に苦々しい表情を見せ、大泣きしたことがありました。生まれて間もない赤ん坊もこんな人間らしい表現ができるのだな、と感心しつつも、「やっぱり足りてないんだ」と焦り、「お願いだから粉ミルクを与えさせてください」と直訴しました。仕方ありませんね、と助産師さん。その日からは一日3時間おきに、20mL程度の粉ミルクなら与えてもよいことに。母乳育児推奨の病院あるあるなのかな。粉ミルクを飲むと赤さんは少し空腹が満たされるようで、しばらくの間おとなしくなるので、私も少し休めるようになりました。ここまでスパルタで母乳育児にこだわる必要があったのか、その正解はわかりませんが、この病院の方針のおかげで、一週間後には私のようなおっぱいでも見事に出るようになったのです。

母乳を通して知った世界がある

しかし少しすると別の問題が出てきました。今度はものすごい勢いで母乳が出るようになり、胸がパンパンに張ってしまったのです。「憧れの巨乳だわ、うっふん」なんて喜んでいる場合じゃありません。乳腺に詰まってしまったか、もしくは必要以上に作られてしまったのか、胸が石のようにカチコチに硬くなって、今にも爆発しそうなのです。痛みで夜も眠れなくなりました。すぐに友人に相談し、腕利きと評判の元助産師さんのところにいき、おっぱいマッサージをしてもらいました。50〜60代くらいの品の良い女性が施してくれるのですが、とても人気で、いつ行ってもおっぱいに悩めるママさんたちであふれていて、駆け込み寺のようになっていました。出産するまではおっぱいマッサージというサービスがあることを知らなかったので、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあるのだなと思いました。

今ではすっかり穏やかなものになった授乳タイム

その後は適切なタイミングで適切な量の母乳が出るようになり、赤さんも飲むのが上手になったので、授乳の時間が非常に穏やかなものになりました。おかげ様で、私も聖母マリアのような表情で授乳することができています。しかし今後も母乳をめぐって様々な問題が勃発していくのでした。
それはまた今度…。

タレント

竹内由恵

1986年、東京都生まれ。子ども時代に父の仕事でアメリカやスイスで海外生活を5年経験後、高校は日本の進学校で学び、慶應義塾大学に入学。2008年にテレビ朝日アナウンス部に入社。同年『ミュージックステーション』のサブ司会に抜擢され、『やべっちFC』や『世界水泳2011』などスポーツ番組のキャスターを経て、『スーパーJチャンネル』や『報道ステーション』などのニュース番組のキャスターとして活躍。33歳で結婚を機に退社し、夫の勤務地である静岡での暮らしをスタート。35歳で長男を出産。妊娠中からインスタグラムでマタニティライフや静岡での暮らしをイラストエッセイとして発信。その率直でユニークな内容が注目を集めている。趣味はカフェ巡り。大好きなコーヒーについて学ぶため、昨年UCCドリップマスター資格も取得。
インスタグラム:https://www.instagram.com/yoshie0takeuchi/

Domaniオンラインサロンへのご入会はこちら

Read Moreおすすめの関連記事