ほるぷ出版「終わらない夜」
ロブ・ゴンサルヴェスによって描かれた、ほるぷ出版の「終わらない夜」です。カナダのトロント出身のロブ・ゴンサルヴェスは、マジックリアリズムの画家として知られています。見る人が奇妙で不思議な感覚に陥るだまし絵によって、想像力がかきたてられるでしょう。見え方によって二つの世界が変化していく様子を楽しみながら、クリエイティブな感性が磨かれます。
対象年齢は5〜6歳からなので、子どもと一緒にトリックアートを楽しめます。子どもと見え方について話したりと、読み聞かせを通して会話の種にもなるでしょう。
商品名:ほるぷ出版「終わらない夜」
心に響く魅力的なストーリーの大人の絵本
心に響くストーリーの絵本は、大人も思わず感動させられるものです。魅力的なストーリーの絵本を見ていきましょう。
小学館「字のないはがき」
向田邦子原作の、小学館出版「字のないはがき」です。故・向田邦子の1979年の名作「字のない葉書」が原作となっています。自身の戦争体験を通して描かれた、疎開していった小さな妹を主人公とするストーリーが印象的。字が書けない妹から送られてくる葉書の内容に、大人も心打たれるでしょう。
現代の人気作家・角田光代の文章と、作家・西加奈子の構図や伏線にこだわった絵によって、美しい絵本へとアレンジされています。戦争についてまだ分からない子どもにも、徐々に伝えていくきっかけとなる絵本です。
商品名:小学館「字のないはがき」
講談社「100万回生きたねこ」
大人が感動する絵本として有名な、講談社出版の「100万回生きたねこ」です。「100万回生きたねこ」は、昭和の絵本作家・佐野洋子が39歳のときに出版したベストセラーです。水彩画で描かれた猫の絵はもちろん、生死をテーマにした深みのあるストーリー展開が、幅広い年代の人々から愛されています。
主人公のとらねこの言動は、大人になってから改めて読むことで、子どもの頃とは違う感動を味わえるでしょう。読むたびに違った感情が沸き上がるような、何とも不思議な作品です。
商品名:講談社「100万回生きたねこ」
河出書房新社「セミ」
現代社会の生き方を静かで過激に風刺する、河出書房新社出版の「セミ」です。主人公のセミは、人間と一緒に17年間会社で働いています。限られたページ数の中で、「人間なんて大したことない」というメッセージがひしひしと込められています。
「アライバル」「内なる町から来た話」などの代表作で知られるオーストラリア生まれの作家、ショーン・タンが描いています。さまざまな受賞歴を持ち、アカデミー短編賞受賞映画「ロスト・シング」も手がける、世界中で大注目の作家です。
商品名:河出書房新社「セミ」
あすなろ書房「おおきな木」
世代を超えて愛されている、あすなろ書房出版の「おおきな木」です。アメリカ出身の絵本作家シェル・シルヴァスタインが製作した、原題「The giving tree」の日本語訳版です。シンガー・ソングライターでもあるシェル・シルヴァスタインが描く、哲学的な作風に人気があります。1976年に初めて日本語訳が出版されてから、幅広い世代に読まれている作品です。
本作は、ベストセラー作家の村上春樹が日本語へ翻訳。主人公の男の子が成長していく姿を、温かく見守っている1本の木が注ぐ愛情が描かれています。無償の愛を注ぐ木と受け取る主人公の会話に、大人も胸を打たれるでしょう。
商品名:あすなろ書房「おおきな木」
知識が身に付く大人の絵本
知識が身に付く絵本は、読んでいるだけで勉強になります。学びのある本で、知見を広げましょう。
白泉社「しばわんこの和のこころ」
白泉社出版の「しばわんこの和のこころ」は、和の暮らし方が学べる絵本です。やさしいタッチの癒やし系キャラクター「しばわんこ」と「みけにゃんこ」が、日本の四季に合わせた暮らし方をレクチャーしてくれます。イラストレーターの川浦良枝が、2000年より月刊MOEで連載していたシリーズを絵本にしたものです。
生活の中に溶け込む、ちょっとしたおもてなしについて描かれています。四季の変化を楽しみながら、日本らしい文化や季節感を楽しむきっかけになる絵本です。
商品名:白泉社「しばわんこの和のこころ」
徳間書店「マップス 新・世界図絵 愛蔵版」
徳間書店出版の「マップス 新・世界図絵 愛蔵版」は、300万部もの売り上げを果たした人気絵本です。大判の地図に、イラストや各国の食べ物・動物・植物・歴史的建造物・偉人などの情報が詰まっています。愛蔵版では掲載国の数が20増え、情報量も1.5倍になりました。
世界62カ国の紹介が、ポーランドの絵本作家夫妻であるアレクサンドラ・ミジェリンスカとダニエル・ミジェリンスキにより描かれています。世界旅行をした気分になりたいときに読んだり、子どもが外国に興味を持つきっかけにしたりと、用途が広がる絵本です。
商品名:徳間書店「マップス 新・世界図絵 愛蔵版」
小学館「細菌ラボ 感染症とたたかう研究所」
小学館出版の「細菌ラボ 感染症とたたかう研究所」は、感染症について勉強できる絵本です。著者の竹内薫は、理学博士とサイエンス作家の二つの顔を持つ学者です。絵本では子どもたちにも感染症について知ってもらいたいという想いで、感染症の原因や予防など、細菌学の難しいテーマを分かりやすく解説しています。
絵本の中では、ウイルスや細菌をばら撒く有害生物のキャラクターが、感染症に隠された秘密について教えてくれます。過去から現代にかけての感染症の事例から、偉大な科学者や医療現場について知ることができるでしょう。
ちょっぴり怖い大人の絵本
ちょっとしたスリルやホラー要素が欲しいとき、怖い絵本を読んでみるのもおすすめです。怖いもの見たさに読んでみたくなってしまう、ちょっぴり怖い大人の絵本を見ていきましょう。
河出書房新社「うろんな客」
河出書房新社出版の「うろんな客」は、 とある館に住む一家に突然やってきた「カギ鼻あたまのヘンな生き物」を描いた作品です。モノクロで描かれた得体の知れない生き物の理解不能な言動に、ゾッとしながらもついつい引き込まれてしまいます。シンプルに描かれる絵の中に、作者ならではのユニークな作風が込められています。
アメリカ・シカゴ生まれの著者であるエドワード・ゴーリーが描く作品は、モノクロの線画と韻文調の文章が特徴的です。「ギャシュリークラムのちびっ子たち」など、独特の世界観に根強いファンがいる人気作家です。日本語版は、柴田元幸によって七五調の短歌形式に翻訳されており、口に出して読んでいると心地よいリズムを感じられるでしょう。
商品名:河出書房新社「うろんな客」
大日本絵画「マミー?」
大日本絵画出版の「マミー?」は、ホラー要素のある仕掛け絵本です。主人公の赤ちゃんがお化け屋敷に迷い込んでしまい、お母さんを探してさまよう中でドラキュラ・フランケンシュタイン・ミイラ男といったお化けたちに会ってしまいます。お化けが飛び出してくる迫力満点の仕掛けで、子どもと一緒にびっくりしながら読み進めるのも面白いでしょう。
アメリカの作家であるモーリス・センダックのイラストと、マシュー・ラインハートの魅力的な仕掛けが楽しめます。数々の賞を受賞してきた実力派の作家による、つい覗きたくなってしまうクセになる作品です。
商品名:大日本絵画「マミー?」
塗って楽しめる大人の絵本
大人用の塗り絵絵本なら、自分で色を塗って絵本を作り上げることができます。クリエイティブな趣味としてもおすすめの、塗って楽しめる絵本を紹介します。
グラフィック社「ひみつの花園」
大人用の塗り絵として一躍話題となった、グラフィック社出版の「ひみつの花園」です。読者は「ひみつの花園」の物語を読み進めながら、自分の手でオリジナルに色を付けていくスタイルの絵本です。色のない花園に、読者が好きな画材や塗り方で色を付けていくことで、徐々に花園が美しい色で蘇っていきます。一部のページには描くヒントも記載されており、自由に線を書き加えたりすることで自分だけの創造力を発揮できるでしょう。
絵本の全ページには、スコットランドのイラストレーター、ジョハンナ・バスフォードの緻密な手描きのペン画がすベてモノクロで描かれています。他にも同社が出版する「ねむれる森」「海の楽園」のシリーズが展開されています。
商品名:グラフィック社「ひみつの花園」
ナツメ社「幸せのメヌエット~美しい花々とかわいい動物たちのぬりえ~」
ナツメ社出版の「幸せのメヌエット~美しい花々とかわいい動物たちのぬりえ~」は、心がほっこりするイラストが詰まった塗り絵絵本です。すべてのページに、動物たちの成長やパリのおしゃれな街並みなどのモチーフが詰め込まれています。ストーリー仕立てになっているので、物語の様子を想像しながら塗っていくのも面白いでしょう。
巻末には、ポストカードとメッセージカードが付属しています。色付きなのでそのまま使ったり、自分で色を付け足したりしてアレンジしても使えます。手紙として郵送することもできるほか、作品の一つとして部屋に飾るのもよいでしょう。
商品名:ナツメ社「幸せのメヌエット~美しい花々とかわいい動物たちのぬりえ~」
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