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2021.11.15

【厳選】人気のおばけの絵本13冊|年齢別&遊び感覚で楽しめる作品を紹介

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おばけ絵本は、子どもの興味をくすぐる絵本ジャンルの一つです。国内外を問わず、さまざまな作家がおばけの登場する絵本を描いています。おばけ絵本が子どもたちにウケる理由と、子どもたちから熱烈な支持を集める、人気のおばけ絵本を紹介します。

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子どもがおばけ絵本を好む理由

おばけが出てくる絵本は、なぜこんなにも子どもたちを魅了するのでしょうか?おばけ絵本が子どもたちを引き付ける理由を解説します。

2歳ごろから「怖い」に興味が出てくる

おばけを題材にした絵本に子どもが関心を示しだすのは、2歳ごろからといわれています。その裏には、おばけや妖怪、魔女といった怖いものへの興味があります。子どもたちが抱く恐怖を題材にした研究・実験によれば、くもや蛇など大人が怖いと感じるものに対し、子どもたちは遺伝的に恐怖の感情を抱くと同時に、強い興味も持ち合わせているそうです。

つまり子どもは、怖いと思うものに強く惹かれる性質を持っているのです。おばけの絵本に関していえば、子どもたちは親や保育士などの読み手にしがみつきながら「怖い」と騒ぐこと自体を楽しんでいます。

また、自分を守ってくれる人の存在を体感し、「守られている安心感」や「心から甘えられること」に喜びを感じているともいえます。

絵本作家「せなけいこ」のおばけ絵本

おばけをテーマにした絵本は数多く出版されていますが、中でも日本において人気があるのが、せなけいこさんの作品です。切り絵で描かれる優しい世界観は、子どもだけでなく、大人も一緒に楽しむことができるでしょう。

おばけ 絵本 おすすめ 人気 選び方 せなけいこ

(C)Shutterstock.com

せなけいこ「ねないこだれだ」

せなけいこさんの代表作ともいえるほど、人気の一冊です。デビューシリーズ「いやだいやだの絵本」のうちの一作で、白い体に黄色い目をしたおばけが描かれた表紙を見て「あぁ、あの作品ね!」とピンと来る人も多いでしょう。

なかなかベッドに入ろうとしない女の子と、彼女をおばけの世界に連れて行こうとするおばけの物語を描いています。大人が読んでも少し背筋が寒くなるような展開は、怖い話に興味津々な子どもの感性を刺激します。

なかなか寝たがらない子どもに読み聞かせれば、その恐怖がいい薬となり、積極的にベッドに入ってくれるかもしれません。

せなけいこ「ねないこだれだ」/副音館書店

商品名:せなけいこ「ねないこだれだ」/副音館書店

せなけいこ「おばけのてんぷら」

せなけいこさんのロングセラー絵本に数えられる一冊です。その独創的な展開は、子どもの心を引きつけてやみません。

主人公は、やや天然なところがあるうさぎの「うさこ」です。こねこからてんぷらの作り方を教わったうさこは、早速、野菜の天ぷらを揚げ始めます。

てんぷらの匂いに誘われたのは、山のおばけです。うさこの家にするりと忍び込んだ山のおばけは、うさこが揚げるてんぷらをつまみ食いします。一方うっかり者のうさこは、本来てんぷらの具材にはならないものまでさっくり揚げてしまうのでした。ちょっぴり抜けた行動を取るうさこに、ツッコミを入れながら楽しめる一冊です。

せなけいこ「おばけのてんぷら」/ポプラ社

商品名:せなけいこ「おばけのてんぷら」/ポプラ社

せなけいこ「おばけなんてないさ」

「オバケなんてないさ」の歌がモチーフになった、せなけいこさんの絵本です。誰もが一度は歌った経験のある「おばけなんてないさ」が、せなけいこさんの世界観で新しく生まれ変わりました。

登場するのは、歌を歌うのが大好きなおばけです。おばけは子どもにとって謎が多く、怖いものとして認識されていますが、本作に登場するおばけはとてもコミカルです。おばけたちはウクレレを弾いたり、冷蔵庫に入れられてカチカチになったりと、キュートな一面を見せてくれます。そんなおばけたちを目の当たりにすれば、おばけと友達になりたくなるかもしれません。

最後のページには「オバケなんてないさ」の歌詞と楽譜がついています。

せなけいこ「おばけなんてないさ」/ポプラ社

商品名:せなけいこ「おばけなんてないさ」/ポプラ社

未就学児におすすめのおばけ絵本

未就学児には、ストーリーがありつつも難しくなく、絵と合わせて楽しめるおばけ絵本がよいでしょう。どこかユーモラスなところがある作品を選べば、適度な怖さが味わえます。

おばけ 絵本 おすすめ 人気 選び方 未就学児

(C)Shutterstock.com

岩田明子「ばけばけばけばけ ばけたくん」

2009年の出版から今なお高い人気を誇る、岩田明子さんが描いたおばけ絵本です。主人公はおばけの子ども「ばけたくん」です。食いしん坊のばけたくんは、夜中のキッチンに忍び込み、盗み食いをしています。

ばけたくんは、口にした食べたものに変身してしまう能力を持っています。盗み食いをするたび、食べたものの姿・形にその都度変身してしまうのです。どんな姿になるのかは、ばけたくん自身も分かりません。変身後のばけたくんをイメージしながら読み進めれば、子どもの想像力を伸ばせるでしょう。

リズミカルな文章と「食べて変身する」繰り返しの展開は、テンポよく読み進められます。

岩田明子「ばけばけばけばけ ばけたくん」/大日本図書

商品名:岩田明子「ばけばけばけばけ ばけたくん」/大日本図書

ジャック デュケノワ「おばけパーティ」

おばけたちの晩餐会の様子を描いたおばけ絵本です。フランス生まれの本作は、世界17カ国で愛されています。

主人公はおばけの「アンリ」です。晩餐会を開いたアンリは、ごちそうを作って、ほかのおばけたちを楽しませようとします。アンリが振る舞う食事を楽しむおばけたちは、口にした食べ物の特徴で体が変わってしまいます。カクテルを飲めば、カラフルなカクテルの色に、チーズを食べれば、体中が穴だらけになってしまうのです。

「おばけがご飯を食べたらどうなるんだろう?」「おばけはどんな料理を作るんだろう?」などと、想像を膨らませたくなる一冊に仕上がっています。

ジャック デュケノワ(作)おおさわ あきら(訳)「おばけパーティ」/ほるぷ出版

商品名:ジャック デュケノワ(作)おおさわ あきら(訳)「おばけパーティ」/ほるぷ出版

内田麟太郎・西村繁男「おばけでんしゃ」

おばけを乗せて走る、おばけでんしゃのお話を描いた絵本です。おばけでんしゃが止まるのは「暗闇駅」や「寒々駅」など、どこも一癖ある個性的な駅。それぞれに特徴がある駅には、それに見合った個性を持つおばけが、おばけでんしゃの到着を待っています。

本作の魅力は、これでもかというほどたくさん登場するおばけたちです。日本の伝統的なおばけから、少し通好みな妖怪、それからおばけや妖怪というよりは宇宙人に近い見た目をした生き物まで、とにかく個性豊かなおばけたちが顔を連ねます。

内田麟太郎(作)西村繁男(絵)「おばけでんしゃ」/童心社

商品名:内田麟太郎(作)西村繁男(絵)「おばけでんしゃ」/童心社

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