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LIFESTYLE雑学

2021.12.13

【読めたらすごい】「侃々諤々」←なんと読む? 使い分けが難しい「喧々囂々」との違いも把握しよう

「侃々諤々」は思わず読むのを諦めてしまいたくなるほど、難しそうな言葉ですよね。しかしビジネスの場面では、出会う可能性があるため、正しい意味や由来、使い方をマスターしましょう。侃々諤々を自然と使いこなせれば、周りから一目置かれること間違いなしです。

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「侃々諤々」の意味と読み方

「侃々諤々」とは、激しく議論を戦わせたり、自分の主張をしたりすることです。「侃侃諤諤」と表記されることもあります。

侃々諤々

特に読みが難しい難読漢字の1つですが、「侃々諤々」の読みは……

かんかんがくがく」です!

読めたあなたは周りに自慢できてしまうかもしれませんね。デジタル大辞泉での意味も確認しておきましょう。

【侃侃諤諤】かんかんがくがく
正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。「―と意見をたたかわす」

「侃々諤々」とは激しい主張や議論をすること

「かんかんがくがく」という読みにも表れているとおり、「侃々諤々」に、なんだか激しい雰囲気を感じ取った方は正解です。「侃々諤々」は、自分が正しいと思ったことを強く主張したり、相手と激しく意見をぶつけ合う様子を表します。

周りからの理解は得られていないけれど、自分は間違っていないと主張する際にもよく用いられます。議論が白熱する様子を揶揄するためにも、「侃々諤々」が使われることがあるでしょう。

「侃々諤々」の由来と類義語

「侃々諤々」の由来は「侃侃」と「諤諤」それぞれの語源を知っておく必要があります。「侃侃」と「諤諤」の由来は下のとおりです。

侃々諤々

・「侃侃」の由来:中国の思想家孔子の著書『論語』の一節
・「諤諤」の由来:中国の歴史家司馬遷(しばせん)の著書『史記』の一節

ここで「侃侃」と「諤諤」についての意味もおさらいしておきましょう。

【侃侃】かんかん
気性が強く信念を曲げないさま。剛直なさま。「―として生民の痛苦を訴え」

【諤諤】がくがく
1. 正しいと思うことを、はばからずに直言するさま。「侃々(かんかん)―」「以後(こののち)は一金も下し玉うなかれと―として飾り無く云い放たるれば」〈露伴・二宮尊徳翁〉
2. 口やかましく言うさま。「衆愚之―たるは、一賢之唯々(ゐゐ)には如(しか)ず」〈太平記・一六〉

また、「侃々諤々」の類義語としては、「議論百出」「談論風発」「百家争鳴」「諤諤之臣」などが挙げられます。

由来は『論語』と『史記』

「侃々諤々」の語源は、それぞれ「侃侃」が『論語』の一節、「諤諤」が『史記』の一節に由来しています。

『論語』の郷党(きょうとう)に登場する「侃侃如たり(かんかんじょたり)」という表現が、「侃侃」の語源となったとされています。侃侃如たりは、「やわらぎ楽しみむこと、剛直なさま」を意味する言葉です。

一方の「諤諤」は、『史記』商君伝に記されている、「千人の諾諾(だくだく)は一士の諤諤に如かず」の一節に起因しています。「他人の意見に簡単に同調してしまう千人は、自分が正しいと思うことを主張できる一人に敵わない」という意味です。

類義語は「議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)」「談論風発(だんろんふうはつ)」

「侃々諤々」の類義語としては、「議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)」「談論風発(だんろんふうはつ)」「百家争鳴(ひゃっかそうめい)」「諤諤之臣(がくがくのしん)」などが挙げられます。それぞれの意味を確認しておきましょう。

【侃々諤々の類義語】
議論百出:たくさんの多様な意見が出ること
談論風発:談話や議論が活発に行われること
百家争鳴:多くの知識人や文化人が意見を自由に発表し論争すること
諤諤之臣:自分が正しいと信じていることを主張する人

「侃々諤々(かんかんがくがく)」と「喧々囂々(けんけんごうごう)」

「喧々囂々」は使われる漢字や読み方が似ているため、時として「侃々諤々」と混同しやすい言葉です。しかし、実際には「侃々諤々」と「喧々囂々」では、含まれるニュアンスが異なり、使用に適した場面にも違いがあります。

侃々諤々

「喧々囂々」と「侃々諤々」の違いを正しく理解することで、間違いなく言葉を使いこなせるようにしておきましょう。また誤用である「喧々諤々」についても解説します。

「喧々囂々(けんけんごうごう)」は大勢の人が騒ぎ立てるさま

「侃々諤々」と間違って使われやすい、「喧々囂々」は「けんけんごうごう」と読み、意味は下記のとおりです。

【喧喧囂囂】けんけんごうごう
大勢の人がやかましく騒ぎたてるさま。「議論が紛糾して―たる場内」

「侃々諤々」と「喧々囂々」の意味を比べてみると、気付く方もいらっしゃるかもしれませんが、「喧々囂々」には主張や議論というキーワードは含まれていません。内容はどうとあれ、多くの人が集まって騒ぎが起きている状態を「喧々囂々」と表現します。

「侃々諤々(かんかんがくがく)」と「喧々囂々(けんけんごうごう)」のニュアンスの違い

「侃々諤々」と「喧々囂々」は同じように人が集まって騒がしく声を上げていることを意味しますが、全く同じ言葉とはいえません。なぜなら、「侃々諤々」は正しいと思うことを主張する意味でポジティブに使われ、一方の「喧々囂々」は好き勝手に発言するニュアンスを含み、ネガティブな意味で使われるからです。

例えば「侃々諤々な会議」では、参加者が立場に関係なく自分の意見を積極的に発言している(ポジティブ)という意味で捉えられ、「喧々囂々な会議」となると個人個人が自分の意見を好き勝手に発言し、話がまとまらない会議(ネガティブ)という印象を与えます。

2つの違いをしっかりと把握して、正しく使えるようにしましょう。

「喧々諤々(けんけんがくがく)」は2つが混同した誤用

「喧々諤々」は、「侃々諤々」と「喧々囂々」が組み合わさってできた言葉で、正しい表現とはいえませんでした。しかし広く使われるようになり、現在では多くの人が集まり激しく意見を言い合うことを意味する言葉として、「喧々諤々」も日常的に使われています

「侃々諤々」のように、正しい意見を主張するというニュアンスは抜けているため、どちらかというと「喧々囂々」に近い表現だといえるでしょう。「喧々諤々」が元々は誤用だったという点は、知っておくこと良いかもしれませんね。

「侃々諤々」の使い方・例文

「侃々諤々」は、自分の意見が正しいと主張する場面で使用するので、ポジティブな意味で使う場合にふさわしいでしょう。ネガティブなシーンでは、好き勝手に意見を出すという意味を持つ「喧々囂々」が適しているかもしれません。

侃々諤々

「侃々諤々」の使い方のポイントを押さえて、ビジネスシーンでも実際に「侃々諤々」を駆使できると、周りからも一目置かれる存在になれるでしょう。

「侃々諤々」はポジティブな場面で使う

「喧々囂々」との比較でもご紹介しましたが、「侃々諤々」は前向きな意味で使われるのに適している言葉です。「侃々諤々」はお互いが自分の意見を盛んに議論したり、はっきりと主張したりする際に用いられるため、相手を言い負かしたり批判したりする場合には使えません。

活発な意見交流をプラスに捉えている際に、「侃々諤々」が使えると覚えておくと良いかもしれませんね。

「侃々諤々」を使った例文

「侃々諤々」を用いた例文を4つご紹介します。ビジネスシーンでもよく活用できる言葉であるため、使い方をぜひマスターしましょう!

例文】
・会議が白熱し【侃々諤々】な議論が3時間も続いている。
・新入社員だからと遠慮せず、【侃々諤々】に意見を出してください。
・【侃々諤々】な議論の後には得られるものが大きいものです。
・【侃々諤々】を意識して行動することで、人間関係も改善するでしょう。

「侃々諤々」をビジネスシーンでも活用してみよう

「侃々諤々」は、自分の意見を激しく主張したり、盛んに議論を戦わせたりする意味で使われます。多くの人が騒ぎ立てる意味の喧々囂々と混同される場合がありますが、「喧々囂々」は主にネガティブな意味で使われる点を押さえておきましょう。

侃々諤々

「侃々諤々」は読み方や使い方が難しい言葉ですが、正しく使えれば表現力をアップできる言葉でもあります。ビジネスシーンでも活用できる場面がおおいため、今後は「侃々諤々」を積極的に利用してみてください。

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(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

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