1.人々から高い評価を得ること
「膾炙」には人々から高い評価を得るという意味があり、それに対する類語は以下のとおりです。
・もてはやされる
・親しまれる
・好評を博す
・脚光を浴びる
・人気沸騰する
・評判になる
・ブームになる
・ブレイクする
「もてはやされる」はただ話題になるだけでなく、「褒められる」といったポジティブな意味があります。「親しまれる」「好評を博す」なども、高い評価を得て評判になる類語といえるでしょう。
「ブームになる」「ブレイクする」は、人々から評価されて一気に話題が広まるという点が強調されている言葉です。
2.人々の噂の対象になること
「膾炙」は語源が「美味しいもので人の口を喜ばせること」であるため、あまりネガティブな意味合いでは使いません。
ただし「噂になる」など評価や親しみとは違う、人々の噂の対象になるという意味で使われる場合もあります。類語を紹介しましょう。
・噂の的になる
・取り沙汰される
・口の端に上る
・騒がれる
・噂が飛び交う
悪い評判というネガティブなニュアンスではありませんが、人々の話題になるという広い意味でも「膾炙」が使われることがあります。
【目次】
「膾炙」はワンフレーズで覚えよう
「膾炙」は、人々の話題になり広く知れ渡るという意味です。「膾」も「炙り肉」も、多くの人が好んで口にするものであることが語源となっています。「膾炙」単独よりも「人口に膾炙する」という使い方をされることが多く、ワンフレーズで覚えておくとよいでしょう。
「膾炙」には2つの意味合いがあり、高い評価を受けて話題になるほか、噂が広まるというニュアンスで使うこともあります。例文も参考にしながら、「膾炙」の意味を把握しておきましょう。
こちらの記事もたくさん読まれています
〝登竜門〟の意味とは?【今さら聞けない!大人の漢字クイズ】
「一日千秋」ってどんな時に使う言葉?【いまさら聞けない四字熟語】
写真・イラスト/(C) shutterstock.com