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カーテンを洗濯する頻度と時期は?
カーテンが汚れていると、部屋の中が暗く見えたり不衛生な印象を与えたりします。どんなタイミングで洗えば、清潔感を保てるのでしょうか。カーテンを洗う頻度や、おすすめの時期について紹介します。
厚手は年1回・レースは年2~3回
カーテンの清潔感を維持するには、定期的な洗濯が必要です。「厚手のカーテンは年に1回、レースカーテンは年に2~3回程度」を目安に洗いましょう。
一見きれいそうに見えても、カーテンには窓から入ってきた排気ガスや花粉などが付着することがあります。窓を開ける機会が少なかったとしても、手あかやホコリなどで意外に汚れていることが少なくありません。汚れたまま放置しておくと見た目がよくないだけでなく、汚れを養分にして「カビ」が生えてしまいます。知らない間にカビの温床となってしまうことを防ぐためにも、定期的に洗濯をしましょう。
時期は「梅雨入り前」と「秋の行楽シーズン」
カーテンを洗う時期は、「湿度が低くカラッとした気候のとき」がおすすめです。梅雨が始まる前と、秋の行楽シーズンあたりに洗いましょう。
カーテンは布の面積が広く乾きにくいので、湿気が多い時期に洗うことはおすすめできません。洗濯後に湿気が残ったままだと生乾きの臭いが発生したり、カビが生えたりする可能性も。1週間の天気予報をチェックし、洗濯物が乾きやすい晴天が続く時期を狙いましょう。また、全ての部屋のカーテンを一度に洗おうとすると大変です。窓ごとに順番に洗っていくようにしましょう。
カーテンを洗濯する前にチェックすること
下準備をせずにカーテンを洗い始めると、生地が傷んでしまいかねません。洗い始める前にどんなことをチェックすればよいのか、見ていきましょう。
洗濯表示のマークを確認する
カーテンにはさまざまなタイプがあります。購入してから時間がたつと、「洗えるカーテンだったか忘れてしまった」ということもあるでしょう。カーテンに縫い付けられている洗濯表示のマークを見ると、洗濯できるかどうか分かります。洗濯タグに「洗い桶」や「洗濯機」のマークがあれば、洗えるタイプです。
デリケートな素材のカーテンは、手洗いを推奨していることが多くなっています。使用可能な洗剤の種類や漂白剤の使用の有無などが指定されていることもあるので、あわせてチェックしましょう。
(参考:新・洗濯表示の正しい意味は? | 知らないとソン!お洗濯のコツ | 洗濯機・衣類乾燥機 | Panasonic)
水洗いできない場合はクリーニングに出す
洗濯表示で水洗いが不可となっていると、家庭で洗えません。カーテンを洗う時間が作れない場合や自宅でのお手入れができない場合は、クリーニングに出しましょう。
カーテンをクリーニングするには、近くの「店舗」に持ち込む方法と、「宅配クリーニング」を利用する方法があります。店によって異なりますが、店舗に持ち込んだときの料金は1平方メートルあたり500~600円程度です。地域によっても異なるので、近くのクリーニング店の料金表をチェックしてみましょう。宅配クリーニングはやや割高になるケースが多いですが、持ち込んだり取りに行ったりする手間がなく、忙しい人にとって便利です。
カーテンに付いたカビは先に落とす
カーテンにカビが生えているのを発見したら、先に落としましょう。放置していると、繊維の奥に染み込んだり範囲が広がったりする恐れがあります。厄介なカビを落とす方法を見ていきましょう。
軽い汚れには「中性洗剤と歯ブラシ」
目に見える汚れがカーテンにあるときは、汚れを広げないようにできるだけ取り除いておきましょう。カビや汚れの範囲が狭い場合、手作業でも比較的簡単に落とせます。
衣料用の中性洗剤を付けた歯ブラシで、汚れをたたき落としましょう。汚れている部分に「布をあてた状態」で、裏側からたたいて汚れを移していきます。あて布にはカビの菌が付着してしまうので、不要になったタオルや余り生地などを使うことがおすすめです。カビをたたき落としたら、水でぬらした布で洗剤を拭き取ります。汚れが部分的な場合は、そのまま乾燥させて完了です。
落ちない場合は「塩素系漂白剤」
カビが広範囲に及んでいる場合や、しつこい汚れには塩素系漂白剤を使用するのも手です。漂白剤が使えるタイプのカーテンでも、酸素系のみしか使えないことがあるので、洗濯表示をよく確認しましょう。
洗濯表示に「エンソサラシ」や「三角」のマークがあれば、塩素系漂白剤を使用できます。三角のマークに斜線が入っているときは、酸素系漂白剤しか使用できません。変色の恐れがあるので、カビの部分だけに使用することが大事です。肌荒れや事故を防ぐためにゴム手袋をはめ、換気がよい場所で作業しましょう。
色や柄のあるカーテンは塩素系漂白剤を使用すると変色する恐れがあります。どうしてもカビが落ちないときの最終手段として、利用するのがおすすめです。生地を傷めたくないときは、クリーニングに出すことも検討しましょう。
カーテンの洗濯方法・洗濯機編
洗濯機でカーテンを洗う場合、ただ洗濯機に入れるのではなく、下準備をしてから洗濯するとよりきれいに仕上がります。洗濯機でカーテンを洗うときの方法や、上手に洗うためのポイントをチェックしましょう。
フックを外してたたむ
カーテンレールからカーテンを外したら、カーテンに付けられているフックを全て外しましょう。付けたまま洗濯すると、カーテンの繊維に引っかかって傷めてしまいます。外したフックは行方不明にならないように、まとめて袋に入れて保管しておきましょう。適当に丸めて洗濯機の中に入れるとシワができる原因になるので、ヒダに沿うように「ジャバラ状」にたたみます。
汚れが目立つ部分には、あらかじめ洗剤をなじませておくと効果的。手間がかかるようですが、きれいな仕上がりのために注意したいポイントです。
洗濯ネットに入れる
カーテンをたたんだら、洗濯ネットの中に入れて洗いましょう。洗濯ネットを使わないと、繊維同士が擦れて傷んでしまったり型崩れする恐れがあります。洗濯ネットのサイズはカーテンが入る「大判サイズ」を。大きめの洗濯ネットはタオルケットやシーツなどを洗う際にも使用でき、あると重宝します。ただしサイズが大きすぎると、たたんだカーテンが動いてしまうのでちょうどよいサイズを選ぶことが大事です。洗濯ネットがない場合は、手洗いで優しく洗う方がカーテンを傷めずに済みます。
コースを選択して洗う
洗濯機の中にカーテンを入れたら、洗濯機のコースを選びます。洗濯表示タグを見て、必要があれば「手洗いコース」や「弱水流」などを選びましょう。水温についても同様で、洗濯表示タグに従います。素材によって違いますが、常温または40℃以下で洗うように指示されていることが大半です。
カーテンの生地は大きいので、水量を調節できる場合は「最大の水量」で洗うと汚れがよく落ちます。脱水時間はできるだけ短く設定することがおすすめです。時間をかけて脱水すると、型崩れの原因になるので注意しましょう。
脱水後はレールに戻して乾かす
脱水が完了したら、カーテンにフックを付け「カーテンレール」につるします。脱水後に時間がたってから乾かそうとするとシワができやすいので、できるだけ早く作業を開始しましょう。カーテンレールにつるすと布の重みでシワが伸び、きれいに仕上がります。縫い目の部分にシワができていたら、手で軽く伸ばしてから干しましょう。
長いカーテンの場合は、1/3程度を肩にかけた状態でつるしていけば重量が軽くなりスムーズです。窓を開けた状態にして風通しをよくすると、早く乾かせます。分厚いカーテンは水を吸うと重くなってしまうので、カーテンレールの強度が足りなくなることが心配です。重量がある生地を干すときは、物干し竿を使いましょう。
カーテンの洗濯方法・手洗い編
カーテンを手洗いすると力加減を調整できるので、デリケートな素材の汚れも丁寧に落とせます。生地を傷めずスムーズに洗うための方法や、洗い方のコツを見ていきましょう。
浴槽やシンクに入れて押し洗いする
洗濯機で丸洗いできないカーテンは、手洗いで対処しましょう。生地の分量が多いので浴槽やシンクなどを利用すると、洗いやすくなります。汚れを移さないように、事前に浴槽やシンクをきれいに洗っておくことがポイントです。
洗う場所を清潔な状態にしたら水と洗剤を入れて洗濯液を作り、ジャバラ状にたたんだカーテンを入れて「押し洗い」をします。ただ押すのではなく生地を上から押すようにしたあと、軽くすくい上げてから再び押す動きを続けましょう。表面の汚れが取れたら裏返した状態でもう一度押し洗いをすると、まんべんなく洗えます。水が汚れたら捨て、きれいになるまで繰り返し洗いましょう。汚れが落ちたら泡が出なくなるまですすぎ、絞って完了です。
洗濯機で脱水してから干す
押し洗いできたら「洗濯ネット」に入れ、洗濯機で脱水します。洗濯ネットに入れて脱水することで、シワを軽減できます。ただし、やりすぎると生地が傷むので注意しましょう。
脱水時間をできるだけ短くした方が、生地の傷みを防げます。「30秒以内」が理想です。脱水が済んだら、洗濯機で洗うときと同様にカーテンレールにつるし、乾かします。乾燥機にかけると生地が傷んだり縮んだりすることがあるので、自然乾燥させることが大事です。
カーテンの汚れやカビを防ぐコツ
カーテンを定期的に洗うと清潔感を保てますが、できるだけ汚さないにこしたことはありません。きれいに使用できれば洗濯の頻度が減り、カーテンのダメージを最小限にできます。汚れやカビを防ぐために実践したいことを押さえておきましょう。
定期的に換気をする
室内の湿度が高い状態では、カーテンが湿気を吸ってカビが繁殖しやすい環境をつくってしまうことになります。湿度が「70%」を超えると、カビにとって居心地のよい状態になってしまうのです。
定期的に窓を開けて換気をすれば湿度が低下し、カビが生えづらい環境を作れます。冬場に暖房を使っていると1日中窓を閉めた状態で過ごしてしまいがちですが、意識して窓を開けて空気を入れ替えましょう。2時間に1回程度、5~10分程度は窓を開けておくと湿度を下げられます。料理を作る際も窓を開けて換気すると、室内に湿気がこもりません。
結露は小まめに拭き取る
屋外と室内の温度差が大きくなると、水蒸気が水滴に変化し窓が結露します。カーテンは窓のすぐ近くにあるので、結露によってぬれやすくカビや汚れの原因になるのです。そうならないよう、小まめに窓を拭いて対策しましょう。頻繁なお手入れが難しい場合は、結露防止シートやスプレーなどを利用する方法も。外気で汚れた窓にカーテンが触れると黒ずみの原因になるので、結露を拭くついでに窓の掃除もすると効果的です。
カーテンレールにホコリが積もっていたり、窓枠が汚れた状態になったりしていると、カビの栄養源になってしまいます。できるだけ、窓の近くに汚れをためこまないようにしましょう。
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