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2021.12.18

「蝗」はなんて読む?「蝗害」「飛蝗」「蝗虫」 は? 特徴・英語名もご紹介

「蝗」はなんと読むのでしょうか? この「蝗」ですが、漫画・アニメや、ニュースにも登場することのある“虫”のことなんです。今回はそんな「蝗」の読み方から、特徴・英語名もなどもご紹介していきます。

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「蝗」の由来や読み⽅とは? 

最近、マンガやアニメ、トレーディングカードに「蝗」という字がつくキャラクターが出てきますが、読めますか? 日頃この漢字を目にする方は少ないと思います。だからこそ、ついつい検索して、読み方や由来など知りたくなりますね。この記事では、由来や読み方をはじめ、特徴や英語名を紹介しますので、確認しましょう。

蝗

<由来と読み⽅>

「蝗」は「いなご」と読み、「稲子」とも「螽」とも書きます。バッタによく似た昆虫の総称です。 因みに中国ではバッタのことを、「蝗」と書きます。古くは「いなごまろ」と擬人化されて呼ばれていたこともあったようです。

何故「蝗」が「虫」に「皇」と書くのかというと、昔の中国では、ワタリバッタによる農作物を全滅させてしまう災害は天災であり、皇帝の不徳からくるものだと信じられていたからだと言われています。そして、中国ではバッタを指していた「蝗」が、日本に伝来した際に、間違って「いなご」につけられてしまった為だそうです。

「蝗」の特徴

地域や年代によっては、「蝗」に馴染みのある方もいると思いますが、バッタと何が違うのか、どんな昆虫なのか知らない方もいると思いますので、特徴を3つ紹介します。

蝗

1:水田に住んでいる

「蝗」はバッタと違い、水田や湿田に住んでいます。イネ科植物の葉を食べて生息している昆虫です。「稲子」と表記することからも、稲と関係のあることがよくわかりますね。夏から秋によく見かける虫で、秋に地中に産卵し、鳴かない虫でもあります。羽で飛ぶというよりは、後ろ脚の発達により、脚力で飛び跳ねています。

2:食べられる

「蝗」は世界各地で、たんぱく質、カルシウムを多く含むこともあり、食用昆虫と認識されています。旧約聖書では昆虫食は禁止されているものの、「蝗」だけは例外的に食べることを許されていました。それくらい古くから食べられています。

また、害虫駆除を兼ねて大量に捕まえていたことも要因でした。戦後の食糧難には、「蝗」で飢えを凌いでいた話を聞いたことがある人、体験した方もいるでしょう。日本では、郷土料理で有名なイナゴの佃煮や甘露煮などが定番ですが、最近ではイナゴソフトクリームや、醤油の代わりになる「蝗」の醤油風調味料を開発するなど、幅広い商品が出てきているようです。

3:農業害虫

「蝗」は顎が発達している為、稲などの茎や葉を難無く食べてしまいます。米農家などにとっては、農業害虫となります。江戸時代や明治時代に北海道で発生したイナゴの大群による被害が有名で、近年では1986年に鹿児島県、2007年に関西国際空港で発生しました。日本では環境や地理的条件で、大群は発生しにくいとは言われていますが、農業害虫であることには、変わりません。

「蝗」の文字が入った他の単語は? 

「蝗」という文字自体、普段見かけることはあまりありませんが、漢籍や昔の日本の文献では使われています。古くから使われている「蝗」の入った単語を、紹介します。

蝗

1:「飛蝗」

「飛蝗」は、バッタ目バッタ科に属している昆虫の総称です。「いなご」は、バッタ目イナゴ科ですので、含まれません。ただし、バッタ科の中には、アメリカイナゴ、ナキイナゴなど、名前に「いなご」が付く虫にもいるので使う時には要注意です。普段使うことはありませんが、使う時には気をつけないと誤解を生む可能性がありますね。

2:「蝗虫」

「蝗虫」は日本語だけでなく、中国語でも同じ表記をします。日本では「いなご」を、中国では「バッタ」のことです。ですので、この文字を見た時は、「いなご」なのか、「バッタ」を指しているのか、気をつける必要のある単語です。

3:「蝗害」

「蝗害」とは、最近の話だと、東アフリカや中国でサバクトビバッタが大量発生し、農作物や草木を根こそぎ食べてしまう天災のことです。大量発生する原因は、干ばつや大雨が原因だとも言われています。恐ろしいことに、この大群はアフリカから中国まで、大陸間を移動出来てしまうこと。まるで、砂嵐のように、黒い雲のようなものが、近寄ってきて、雨のようにバッタが降り注ぎ、一度来ると、草木が無くなるまで食べ続け、その食べている音が響き渡るのだそう。食糧危機にも繋がる、大変な天災のことを意味する言葉です。

日本では起こりにくい天災だった為か、ウンカやもち病による稲の大害も「蝗害」と言われてきました。映画や文学の題材にもよく使われています。

蝗

「蝗」の英語名は? 

「蝗」は英語で「locust」と言います。ただし、これはバッタ科の総称でもありますが、一般的に英語でバッタは、「grasshopper」です。「locust」は、主に群れを成す習性のあるイナゴに使います。因みにイナゴ科の総称は、「catantopidae」です。こちらは専門用語ですので日常では使いません。また、「蝗害」は「Locust plague」と表現します。

最後に

「蝗」について紹介してきましたが、「いなご」と「バッタ」の表現方法が国によって、曖昧だったりする為、ややこしい部分もありましたね。海外でも地域を問わず、「いなご」もしくは「バッタ」からの「蝗害」に悩まされてきたことや、また食料として扱われてきた2面性を持つ昆虫であることは、珍しいのではないでしょうか。どこかで「蝗」の文字を見かけたら、トリビアとして人に話してみたら楽しいかもしれません。

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