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LIFESTYLE 漢字クイズ

2023.11.28

「恒常的」とはどんなときに使う言葉?意味や使い方、類義語・対義語を紹介

 

「恒常的」を使った例文

恒常的は「な」を付けて形容詞にしたり、「に」を付けて副詞として使うこともあります。以下は「恒常的な」を使った例文です。

●テレワークは暫定的な措置ではなく、恒常的な就労の選択肢として提供されるべきです。

テレワークを導入したにもかかわらず、一定期間が終わるとすぐに「全員出社」に戻す企業は少なくありません。「今後もずっとテレワークという選択肢を残してほしい」と感じたとき、このような言い回しを使えます。

また、以下は「恒常的に」を使った例文です。

●恒常的に残業が発生している人は、ムダな業務に時間を費やしている可能性があります。作業工程を今一度見直し、最適化を図るべきです。

残業が常態化してしまうと、「残業ありき」で仕事をする人が出てきます。「ノー残業」を推進したい企業にとっては好ましくなく、経営トップが上記のような言葉を発することがあるかもしれません。

「恒常的」の類義語

「恒常的」と似た意味を持つ言葉もいくつか存在しますが、それぞれは微妙に意味が異なり、言葉を入れ替えて同じ意味として使えるわけではありません。恒常的の類義語を覚えるときは、違いについても理解しておきましょう。

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(C) Shutterstock.com

似た意味を持つ2つのことば
  1. 定常的
  2. 持続的

定常的

「定常的(ていじょうてき)」は、「常に一定の状態」を指します。恒常的と非常によく似た言葉ですが、「変化のなさ」という点では、定常的の方が上です。「ほとんど変化がない」「変化の兆しさえない」というニュアンスが含まれます。

恒常は「変わらない様子」を示す言葉ではありますが、変化の可能性を含みます。時間や世の中の流れに影響される可能性があり、無風状態を指すわけではありません。これに対し、定常は外部要因に関係なく「常に一定」という意味です。たとえば、物理学で「定常状態」と言うときは「時間と共に変化しない状態」を指します。

持続的

「持続的」は、「ある状態が継続して、長く切れ目なく続く」という意味です。「持続」という言葉は近年話題の「SDGs(持続可能な開発目標)」でもおなじみなので、聞き覚えのある人も多いのではないでしょうか。

恒常的と持続的は「一定の状態が続く」「途切れない」という意味で共通します。ただし、持続的にはネガティブな意味がなく、時にネガティブに使われる「恒常的」と全く同じ意味ではありません。

持続的と同様にポジティブな類義語として、「安定的」という言葉もあります。こちらも「状態が長く続くこと」を示しており、恒常的の類義語として使える言葉です。

「恒常的」の対義語

恒常的の類義語を覚えたら、次は対義語です。「常に変わらない状態」と反対のニュアンスを伝えたい場合、どのような言葉を選ぶのが望ましいのでしょうか?対義語を2つ紹介します。

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反対の意味を持つ2つのことば
  1. 一時的
  2. 暫定的

一時的

「一時的」は、物事が長続きしない様子・状態です。物事がすぐに変化すること・変化の予兆を含んでいることから、恒常的とは真逆の意味と考えられます。

たとえば、猪突猛進型の友人がいるなら「一時的な感情で行動すると、後悔するよ」とアドバイスすることがあるかもしれません。感情はすぐに変わるものなので、「恒常的」ではないということです。ビジネスシーンでは「○○が出張中は、私が一時的に対応いたします」と言うことがあるかもしれません。あくまで限られた期間のみの対応なので「恒常的」ではなく「一時的」を使います。

暫定的

「暫定的(ざんていてき)」は、「一時的な仮の状態」を指す言葉です。「暫」には「しばらくの間」「わずかの間」という意味があり、状態はいつか必ず変化することを示しています。「常に変わらない状態」の恒常的とは、まさに真逆の意味。たとえば、「配布した資料はあくまでも暫定的なものです」、このように言われたら、配られた資料はあくまでも「仮」と考えましょう。

このほか、「わずかの間」「仮の状態で」を示す意味として、「新人は暫定的にうちで預かることになった」「暫定的に△△さんをリーダーとさせていただいてよろしいでしょうか?」などと使えます。

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