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2021.12.24

「蟷螂」←なんて読む? ビジネスシーンでも使われる「蟷螂の斧」の意味とは

私たちの身近な昆虫の中でも「蟷螂」は度々目撃している方もいるのでは無いでしょうか。今回はそんな「蟷螂」の漢字の読み方から意味、 特徴や英語表現、「蟷螂の斧」の意味や使い方を解説していきます。

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「蟷螂」の読み方や意味とは?

「蟷螂」という漢字の読み方はご存知ですか? ある生き物の名前なのですが、子どもの頃に森や公園で捕まえたことがある方もいるかもしれません。さっそく「蟷螂」の意味や特徴をみていきましょう。

蟷螂

<読み方や意味>

蟷螂」は「かまきり」または「とうろう」と読みます。

皆さんご存知の、三角形の頭に鋭い鎌を持つ昆虫です。世界には約2000種類もいるとされていますが、日本に生息している「蟷螂」は7種類ほどで、「オオカマキリ」「ウスバカマキリ」「コカマキリ」などが代表的です。

主に春から秋にかけて、草むらや花壇などで見つけることができます。体の色は黄緑色や茶色。これは周りの草木に同化して獲物を待ち伏せするためとされています。そしてハエや蛾、昆虫やトカゲを食べる肉食系です。

ちなみに、「とうろう」は、「蟷螂」の漢名(中国での名称)で、日常生活ではあまり使用されません。

<俳句の季語>

意外なようですが、「蟷螂」は俳句などの季語にも使われます。「蟷螂」は秋の季語とされ、俳句の中では「鎌切」や「斧虫(おのむし)」「いぼむしり」などの別称も使われることがあるようです。有名な俳句には以下のものがあります。

「蟷螂が片手かけたり釣鐘に」小林一茶

「蟷螂や二つ向きあふ石の上」正岡子規

また、「蟷螂」は夏や冬の俳句にも使われることがあります。夏の季語は「蟷螂生る(かまきりうまる)」。5月頃になると木の枝に産み付けられた卵が孵化し、たくさんの子供が生まれることを指す表現です。また、冬の季語には「蟷螂枯る(かまきりかる)」「枯蟷螂(かれとうろう)」があります。

「蟷螂」は、交尾や産卵期が終わると、冬を越す前にほとんどの個体が短い生涯を終えます。この姿から「蟷螂枯る」という表現が生まれたのかもしれませんね。

「蟷螂の斧」の意味とは?

「蟷螂」を使った「蟷螂の斧」ということわざもあります。初めて耳にする方もきっと多いことでしょう。「蟷螂の斧」は、「とうろうのおの」と読みます。

蟷螂

「蟷螂の斧」の意味を辞書で調べてみると、

弱小のものが、自分の力量もわきまえず、強敵に向かうことのたとえ(<小学館デジタル大辞泉>より)

となります。「蟷螂の斧」とは、蟷螂の前脚や鎌のことです。蟷螂が前脚を上げて、自分より遥かに大きい相手を威嚇するさまを表しています。つまり「蟷螂の斧」とは、勝ち目のない相手や目標に対して、臆することなく挑むことを意味する言葉です。

「蟷螂の斧」の使い方とは?

「蟷螂の斧」ということわざは、どのような時に使うのでしょうか。

「蟷螂の斧」は、「弱い立場の人が強い立場の人に対して反抗する」という意味をもつ言葉です。このことから、ビジネスシーンや受験勉強など何かに挑む場面で使われます。無謀な挑戦であっても勇気を持って立ち向かう時や、そんな姿を見て「がんばれ!」と応援するような時に使ってみてはいかがでしょうか。

「蟷螂の斧」を用いた例文は以下の通りです。

・人気ファッションブランドとデザインで張り合うなんて、まさに蟷螂の斧だ。
・「大手企業に戦いを挑むのは蟷螂の斧かもしれないが、やってみなければわからない」と社長は言った。
・たとえ蟷螂の斧になろうとも、学年トップのA君と競争するつもりだ。

「蟷螂の斧」の類語とは?

続いて、「蟷螂の斧」の類語を紹介します。状況に応じて適切な言葉に使い分けましょう。

蟷螂

1:歯向かう

「歯向かう」は、「歯を剥き出して向かっていく」「反抗する。抵抗する」という意味があります。相手に対して逆らう様子が「蟷螂の斧」と共通していますね。敵対している相手や、権力を持っている人に対して反抗する時によく使われる言葉です。「ライバルに真っ向から歯向かう」「彼は上司に歯向かうことのできる勇気のある人だ」というように使います。

2:楯突く

「楯突く(たてつく)」とは、「目上の人に対して逆らうこと」「従わずに文句を言って反抗すること」を指します。相手に対して文句や不満を言って従わない人に対して使用されることが多いですね。「親に楯突くなんて10年早いと叱られた」「兄は会社に楯突いてリストラされた」などのように表現します。

3:窮鼠猫を噛む

窮鼠猫を噛む」は、「きゅうそねこをかむ」と読みます。こちらのことわざは耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

言葉の意味は以下の通りです。

追いつめられた鼠(ねずみ)が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。(<小学館デジタル大辞泉>より)

立場の弱いものが強いものに立ち向かう様子が「蟷螂の斧」と似ていますね。「弱いものいじめをしているなんて、いつか窮鼠猫を噛むことになるよ」というような使い方があります。

4:立ち向かう

「立ち向かう」を辞書で調べると、以下のような意味があります。

向かって立つ。正面から対抗する。困難な物事に対して、まっこうから取り組んで、事の処理に当たる。(<小学館デジタル大辞泉>より)

正面から対抗する様子は、「蟷螂の斧」と共通しています。先述した「歯向かう」や「楯突く」は、どちらかというと反抗的なニュアンスがありますが、「立ち向かう」には、自ら果敢にチャレンジするという前向きな意味合いが感じられますね。日常的に使いやすい表現であるといえるでしょう。

英語表現とは?

蟷螂

「蟷螂」は英語で、「mantis」といいます。または、「蟷螂の鎌」を人がお祈りをする姿に見立てて「praying mantis」と表現することもできます。例文は以下の通りです。

・I watched a mantis with interest(私は興味を持って蟷螂を見ました)
・She captured the mantis and took it home with him(彼女は蟷螂を捕まえて持ち帰った)
・I have never seen a mantis(私はこれまで蟷螂を見たことがありません)
・Praying mantis have a lifespan of one year(蟷螂の寿命は一年です)

最後に

「蟷螂」の読み方や特徴、類語などを紹介してきました。 「蟷螂」が俳句の季語として使われていたり、「蟷螂の斧」ということわざがあったり、「蟷螂」について新たな発見があったのではないでしょうか。「蟷螂」の成虫が見られるのは夏から秋頃にかけて。この時期に公園の花壇を覗けば、獲物に向かって「蟷螂」が斧を振っている姿が見られるかもしれませんよ。

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