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かねてよりには「以前から」という意味がある
冒頭でもご紹介したとおり、かねてよりには「以前から」という意味があります。漢字表記をすることもありますが、一般的にはひらがなで表記する傾向があります。
かねてよりの「かねて」には、「前に」や「以前」など過去のことを表す意味があり、そこに「〜から」という起点を表す「より」をプラスすることで意味が成り立っているのです。
かねてよりのビジネスシーンでの使い方と例文
ここからは、かねてよりのビジネスシーンでの使い方と例文をご紹介します。かねてよりは、以下のシチュエーションで使うことが多いです。
・業務の進捗状況を報告するとき
・以前から準備していたプロジェクトを発表するとき
・自己PRで過去から現在まで一貫しておこなっていることを伝えるとき
用いるときには、動詞と組み合わせてください。「かねてより◯◯だった△△は、〜」というように使います。上司や取引先の方の前で使うと丁寧な印象を与えられるためおすすめです。例文を参考に使ってみましょう。
【例文】
・かねてよりお願いしておりましたプロジェクトの進捗はいかがでしょうか。
・かねてより進めておりました新規プロジェクトについて発表いたします。
・かねてよりセールス部門に興味があり、必要な資格を取得しておりました。
かねてよりを使うときは誤用に注意!
かねてよりを使うときには、誤用に注意してください。
これらを踏まえて用いることで、間違った使い方をする可能性を減少できます。以下で詳しくご紹介するので、頭に入れながら使っていきましょう。
かねてよりは誤用とされていることもある
かねてよりは、人によっては誤用と認識されていることもあります。なぜなら、重複表現と認識されているからです。「かねて」と「より」にはどちらも以前という意味合いが入っているため、重複だといわれることがあります。
それに対して、かねてよりは平安時代(794〜1185年)から使われている言葉のため、重複していたとしても問題ないとしている人も。使っていて注意されたときには、使用を控えるのがいいでしょう。