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2022.02.26

【木で鼻をくくる】はどんな態度のことを指す?由来は昔の習慣!

体の一部分を使ったことわざはいくつかありますが、「木で鼻をくくる」もその一つです。愛想がない・素っ気ないような態度を表す言葉で、日常会話でもビジネスシーンでも使える場面が多いでしょう。「木で鼻をくくる」の意味や言葉の成り立ち、例文などを解説します。

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「木で鼻をくくる」の意味と由来

木で鼻をくくる」とは、冷淡な態度や無愛想で素っ気ない対応を表す言葉です。ビジネスシーンで使われることが多いですが、日常会話の中で用いられることもあります。

木で鼻をくくる

そもそもの由来は、「木で鼻をこくる」という昔の習慣です。由来もあわせて覚えておくと、言葉の意味の理解がさらに深まるでしょう。ここでは、「木で鼻をくくる」の意味や由来について解説します。

「木で鼻をくくる」の意味は冷淡・無愛想

体の部位を使ったことわざはたくさんあり、「木で鼻をくくる」のもその一つです。まずは辞書での意味を確認しましょう。

【木で鼻を括る:きではなをくくる】
《「くくる」は「こくる」の誤用。「こくる」はこする意》無愛想に応対する。冷淡にあしらう。木で鼻をかむ。「―・ったような返事」

(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「木で鼻をくくる」は冷淡・無愛想などの意味をもつ言葉で、冷たい対応や素っ気ない態度を取られた際に使えます。真顔の人や返事をしない人を思い浮かべると、「木で鼻をくくる」ような態度をイメージしやすいでしょう。

ただし、「木で鼻をくくる」は傲慢さを表す言葉ではありません。冷たくあしらうような失礼な態度に対しては使えますが、偉そうな性格や横柄な態度を表現することはできないため注意しましょう。

昔の習慣「木で鼻をこくる」が由来

「木で鼻をくくる」の由来には、木で鼻をこくるという昔の習慣が関係しています。「こくる」は「擦る(こする)」を意味しており、木で鼻をこくるは鼻水を拭う際に木で鼻を擦る様子を指します。

昔は紙が貴重なものとされていたため、鼻をかむ紙の代用品として木が使われていました。木で鼻を擦ると痛みが生じて不快な顔になることから、次第に木で鼻をこくるが不愉快な態度を表す言葉に変化したとされています。

または、商家の主が使用人に対して紙の使用を禁じたという理不尽さが由来であるという説もあります。そして、時代が移り変わるとともにこくるの音がくくるに変化し、現在の「木で鼻をくくる」という表現として定着しました。

「木で鼻をくくる」の使い方&例文

日常やビジネスシーンで無愛想な態度を取られた際は、「木で鼻をくくる」と表現するのが適しています。「木で鼻をくくる(くくった)ような〇〇」のように、ある単語を説明する言葉として使うのが基本です。

また、「木で鼻をくくる」をテキストで使う際に漢字で表記することはあまりありません。正しい使い方や例文、表記の仕方について確認しておきましょう。

「木で鼻をくくる(くくった)ような〇〇」で使う

基本的な使い方は、他者の態度や対応について述べる際に、「木で鼻をくくる(くくった)ような〇〇」という形で表します。〇〇に当てはまるのは返事やあいさつ、答弁などです。具体的な使い方は以下の例文を参考にしてください。

【例文】
【木で鼻をくくった】ような対応をされた。
・アドバイスをしても、彼はいつも【木で鼻をくくった】ような返事をする。
・あの店のスタッフは、常に【木で鼻をくくる】ような対応である。

「くくる」は基本的にはひらがなで表記する

「木で鼻をくくる」を文字にする際は、「くくる」はひらがなで表記するのが基本です。漢字表記は「括る」ですが、括るはひとまとめにして縛ることを意味する漢字です。「木で鼻をくくる」には一つにまとめるという意味はないため、漢字表記にすると本来の意味が伝わりにくくなるでしょう。

また、「括る」を訓読みにした「くくる」は常用外読みに該当します。常用外読みは常用漢字表に記載されておらず、公的な文章や新聞では使われません。意味をわかりやすく伝えるためにも、「木で鼻をくくる」はひらがなで表記するほうがいいでしょう。

「木で鼻をくくる」に関連する言葉

「木で鼻をくくる」には、以下のような類義語があります。

木で鼻をくくる

 

けんもほろろ
・取り付く島もない
・にべもない

また、対義語には以下が挙げられます。

如才ない(じょさいない)
・摩頂放踵(まちょうほうしょう)

類義語と対義語とあわせて、「木で鼻をくくる」と同じ単語を使った表現も知っておきましょう。

・木鼻答弁(きはなとうべん)
・木に竹をついだような
・たかをくくる

次項からそれぞれの意味について解説します。

類義語は「けんもほろろ」など

けんもほろろ」は、相手の要求や相談を冷たくあしらうことです。「けん」と「ほろろ」はどちらもキジの鳴き声を表しており、キジが無愛想に鳴く様子から生まれた言葉とされています。相手に拒絶された際に「けんもほろろに断られた」などの用法で使うのが一般的です。

または「けんもほろろで取り付く島もない」という形で使うこともあります。「取り付く島もない」も「木で鼻をくくる」の類義語で、相手の対応が冷たくて会話の糸口が掴めないような場面で使うのが基本です。特に頼りにしている相手に無下に扱われた際に使うのが適しています。

「にべもない」は、相手の態度に思いやりが感じられないときに使える言葉です。誘いを冷たくあしらわれたような場面では、「にべもなく断られた」などの形で表現します。

対義語は「如才ない」など

「如才ない」は「木で鼻をくくる」と反対の意味をもち、相手に好感を抱かせるような態度を指します。例えば、相手の気持ちを汲み取ったうえで愛想よく振る舞うような人が当てはまるでしょう。

「摩頂放踵」の意味は、他人の利益のために自らを犠牲にすることです。頂は頭、踵はかかとを指し、頭のてっぺんからかかとまでをすり減らすほどの思いで他人に尽くすことを表します。

「木・鼻・くくる」を使ったその他の表現

「木・鼻・くくる」という単語を含む表現は、「木で鼻をくくる」以外にもたくさんあります。例えば、「木鼻答弁(きはなとうべん)」は質問に対して小馬鹿にしながら回答することです。両者は漢字の並びが似ているものの、「小馬鹿にする」「質問に答える」というニュアンスは木で鼻をくくるにはありません。

また、「木に竹をついだような」は道理から外れていることを表す慣用句です。木と竹は性質が異なるものであることから、物事のバランスが取れていない様子を表す言葉として使われます。

たかをくくる」は、大したことはないだろうと相手を低く評価することです。漢字では「高を括る」と表記し、相手を見くびるような場面で使います。

まとめ

「木で鼻をくくる」は冷淡さや無愛想な様子を意味する慣用句です。主に冷たい態度や素っ気ない返事をされた際に使うことが多く、日常会話にもビジネスシーンにも登場します。会話の中で使う際は、単語の前に「木で鼻をくくる(くくった)ような」をつけるのが基本です。

木で鼻をくくる

類義語には「けんもほろろ」や「取り付く島もない」などが挙げられ、「木で鼻をくくる」と同じようなニュアンスで使えます。また、「如才ない」や「摩頂放踵」などを使うと反対の意味を表すことができます。

言葉の意味を正しく理解し、自分自身が「木で鼻をくくる」ような態度をしないように気をつけましょう。

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