勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」とは、善行を勧め、悪事を戒めることです。中国の故事に由来し、聖徳太子による「十七条の憲法」の中にも「勧善懲悪」の言葉があることから、非常に古い言葉であることがわかります。
「信賞必罰」とよく似ていますが、特に悪を懲らしめるという点が強調されている言葉です。
【例文】
・日本の時代劇などは、最後に悪人を懲らしめる【勧善懲悪】のストーリーがほとんどだ。
・すべてに【勧善懲悪】を貫くのは難しい場合も多い。
恩威平行(おんいへいこう)
「恩威並行(おんいへいこう)」とは、恩賞と刑罰をそれぞれ適切に与えるという意味です。中国の故事を由来としています。
人の上に立つ者は賞罰をしっかり行うべきことを表しており、いわばアメとムチを使い分けるものといえるでしょう。
【例文】
・あの教師は【恩威並行】でどの生徒も公平に扱う。
・【恩威並行】できる人物こそが上司として適任だ。
【目次】
まとめ
「信賞必罰」は功績も罰も公平に行うという意味があります。私情を挟まず客観的に評価することを表し、組織運営の基本的な考え方となるものです。そのため、多くの会社で「信賞必罰」が組織の方針やルールとされています。
「信賞必罰」には「論功行賞」や「勧善懲悪」などの類語があり、「信賞必罰」と一緒に覚えておくと便利です。「信賞必罰」について理解し、正しい場面で使用するようにしましょう。
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