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2022.01.16

「捲土重来」とはどんな意味? 読み方は? 例⽂・類語・英語表現も紹介

この何だか難しそうな四字熟語「捲土重来」ですが、皆さんは意味を知っていますか? 今後、ビジネスシーンや人生の様々なシーンで使える言葉なので覚えておいて損はなしです。今回は「捲土重来」の読み方から例⽂、類語、英語表現も合わせてご紹介します。

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「捲土重来」の意味や読み⽅とは?

「捲土重来」は何と読むかわかりますか? 答えは「けんどちょうらい」です。難しい故事成語のため、読み方はもちろん、意味を知っている方は少ないのではないでしょうか。まずは、「捲土重来」の意味を詳しく解説していきます。

<読み⽅と意味>

「捲土重来」は、「けんどちょうらい」、もしくは「けんどじゅうらい」と読みます。意味を辞書で引いてみると下記の通りです。

物事に一度失敗した者が、非常な勢いで盛り返すこと。(<小学館 デジタル大辞泉>より)

つまり、「一度失敗した人が、勢いよく巻き返すこと」という意味の言葉。「捲土重来」は「捲土」と「重来」という言葉を組み合わせた四字熟語です。「捲土」は、土けむりをあげるほどの激しい勢いのことで、「重来」は再びやって来ること。この2つを合わせて、「土けむりをあげるほど激しい勢いでリベンジを果たすようす」を表現しています。

「捲土重来」は、ビジネスシーンや選挙の演説などでも使われ、事業やプロジェクトで失敗したり、選挙で落選した際などに、「次は捲土重来を目指す」と言うことがあります。

捲土重来

■由来

「捲土重来」は、中国の詩人・杜牧(とぼく)の詩「烏江亭に題す」がもとになっている故事成語です。時代は、秦末期。始皇帝の死後に台頭していた、楚の将軍家の血筋を引く将軍「項羽(こうう)」と、庶民の生まれであった「劉邦(りゅうほう)」。天下を争った二人でしたが、最終的に勝利したのは劉邦でした。戦いに敗れた項羽は、自決してしまいます。

その項羽をしのんで詠われたのが、「巻土重來 未だ知る可(べ)からず」というもの。これは、「土けむりを起こすような勢いで、もう一度出直していたのなら、結果はどうなっていたかわからなかった」という意味です。この一節からは、「リベンジを果たしていればよかったのに」という項羽に対する、杜牧の痛恨の思いが伝わってくるようですね。

■ビジネス等で使う時の注意点

「捲土重来」は、ビジネスシーンで使われることが多い言葉です。気をつけたいのは、「捲土重来」は、基本的にはポジティブな意味合いで使われるということ。多くは、「捲土重来を果たすために努力をする」、「心を入れ替えて、捲土重来を期す」というように、前向きな姿勢や意志を伝える時に使います。逆に、「捲土重来は諦めた」など、ネガティブな文脈ではあまり使われません。ポジティブな言葉である、ということを覚えておいてくださいね。

捲土重来

使い⽅を例⽂でチェック

次に、実際に「捲土重来」をどのように使えばいいのか例文を見ていきましょう。「捲土重来」はそのまま単語のみでも使われますが、「果たす」や「期す」など、動詞と一緒に使われることも多いです。

1:「いま注目の若手スポーツ選手の座右の銘は、捲土重来だ」

「捲土重来」は、前向きかつ、奮起してくれるような言葉なので、座右の銘にしている人が多い言葉。特に、一度挫折や失敗、スランプを経験したスポーツ選手などが、「次こそは必ず勝つ」という強い意志を込めて、座右の銘にすることが多いようです。

2:「先日のプレゼンは失敗に終わってしまいましたが、反省点を生かし、次回は捲土重来を果たします」

「捲土重来」は「成し遂げる」という意味の「果たす」と一緒に使うことができます。また、「捲土重来」はこの例文のように、ビジネスシーンでも聞く言葉。仕事をしていると、失敗はつきもので、むしろ失敗から学ぶことの方が多いですよね。「失敗を糧にして、必ずリベンジしたい」という気持ちになった時に、ぜひ使ってみてください。

3:「捲土重来を期すると言っていた後輩は、その宣言通りに、昨日の商談で大手企業との契約を取り付けたそうだ」

「期す」は、「心に誓う」や「約束する」という意味の言葉です。「捲土重来を期す(期する)」で、「リベンジを心に誓う」という意味で使うことができます。この表現もよく使われるので、覚えておきましょう。

捲土重来

4:「前回の選挙で落選した政治家は、今日の演説で捲土重来にかける思いを熱く語っていた」

「捲土重来」は、選挙の時期にも聞くことが多い言葉です。この例文のように、「託す」や「願う」といった意味の「かける」と合わせて使うこともできますよ。

類語や⾔い換え表現にはどのようなものがある?

「捲土重来」は、「巻き返し」や「リベンジ」、「再起」という意味を持つ言葉に言い換えることができます。代表的なものをいくつか紹介していきましょう。

1:起死回生

「捲土重来」の類語として代表的なのは、「起死回生」です。意味は、「絶望的な状態から立ち直らせること」。「捲土重来」も「起死回生」も、危機的な状況から、一気に立て直しを図ることを意味するので、そのまま言い換え表現として使えます。

2:臥薪嘗胆

「臥薪嘗胆」とは、「がしんしょうたん」と読む故事成語です。意味は、「成功や復讐を目指し、苦労に耐えること」。この意味から読み取れる通り、「臥薪嘗胆」は、どちらかというと「苦労や努力を重ねること」にフォーカスが当てられた言葉ですが、「捲土重来」は「巻き返しを図る」という部分にフォーカスが当てられています。必ずしも同じ意味ではありませんが、「再度の成功を目指す」という点では、同じ意味で使えるでしょう。

3:名誉挽回

「名誉挽回」の読み方は「めいよばんかい」で、意味は「一度失った名誉や信用を取り戻すこと」です。「汚名返上」も同じ意味で使われる言葉なので、合わせて覚えておくといいでしょう。

しかし「名誉挽回」は取り戻すものが名誉や信用、評価などに限定されてしまうので、その点だけ使う時には注意を。ただ、「捲土重来」も「名誉挽回」も、一度マイナスになった状態から、プラスの状態に巻き返すという意味では、類語であるといえます。

対義語にはどのようなものがある?

巻き返しを図るという意味の「捲土重来」ですが、反対の意味としては、「一度負けたまま、巻き返しを諦める」、「失敗で立ち直ることができない」といったものがあげられます。具体的にどのような表現があるのか、一緒に見ていきましょう。

捲土重来

1:一蹶不振

「一蹶不振」の読み方は、「いっけつふしん」です。「一蹶」とは、一度つまずくことで、「不振」は、勢いがうまく出ないさまのこと。この2つを合わせて、「一度の失敗により、立ち直れなくなってしまうこと」を意味します。「捲土重来」では、一度の失敗にもめげずに立ち直りを図りますが、「一蹶不振」は、もう立ち直れなくなってしまった状態です。そのため、「捲土重来」の対義語として使えるでしょう。

2:再起不能

1つ目で紹介した「一蹶不振」と同じような言葉に、「再起不能」があります。この言葉の意味は、「挫折や失敗から立ち直れないこと」です。「一蹶不振」と同じく、再度立ち上がろうとする状態を意味する「捲土重来」とは真逆の表現です。

英語表現とは?

「捲土重来」の英語表現はどのようなものがあるのか見ていきましょう。「一度失敗した人が再起を図る」という意味の「捲土重来」。そのままの英語表現はありませんが、「取り戻す」や「再起する」といった意味の英語が使えます。

1:make a comeback

「捲土重来」の英語表現で当てはまるのは、「取り戻す」や「再起する」という意味の「make a comeback」です。ちなみに、「come back」だけでも「返り咲く」といった意味があるので、同じように使えるでしょう。

2:recoup

「recoup」も「捲土重来」の英語表現として使える言葉で、意味は「取り戻す」です。

3:prepare to renew one’s attack

「prepare to renew one’s attack」の意味は、「捲土重来を期する」です。直訳すると「再度の攻撃のために準備する」。また、「再編成する」という意味の「regroup」を付け加えて、「 regroup and prepare to renew one’s attack」という表現でも同様の意味で使えますよ。

最後に

ビジネスシーンのみならず、選挙やスポーツの世界でも使われる「捲土重来」。一見難しい言葉ですが、意味や正しい使い方を知っておくと安心です。人を奮起させるポジティブな言葉なので、何か失敗した時には、ぜひ「捲土重来」という言葉を思い出してみてください。

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