「ビームス」で買える! おしゃれな器3選
北海道や栃木県など、日本各地でつくられている器を、行き慣れたお店で選べるのがセレクトショップのいいところ。中でも、窯ものから作家ものまで幅広く取りそろえる「ビームス」のレーベルfennicaでおすすめの器を、fennicaバイヤーの菊地優里さんにご紹介いただきます。
〝ソロソロ窯〟の平皿
北海道で作陶を続ける臼田季布(きほ)さんの器。ナチュラルな風合いが特徴的な〝ソロソロ窯〟のお皿。水玉模様やリーフ柄など、いろいろな柄を組み合わせて使うのも楽しい!
「臼田さんは、沖縄の読谷村、北窯で12年間修業を積んだ後、北海道の厚沢部に移り自身で手づくりした薪窯で器を焼き上げています。沖縄のやちむんの技術と、北海道の土が合わさってでき上がる器は、他に同じものを見ません。独自性のある土と釉薬の色、デザインが特徴的で、技術力も高いので、ただ『かわいい』だけではない力強さや静かさが備わっているものだと感じています。『土の器は重い』という方もいらっしゃいますが、この器は薄く、きれいにろくろで引いているので女性でも負担に感じずに日常使いしていただけます。写真の平皿は周りのデザインを出すように中央に料理をのせると、とてもきれいに仕上がり、料理が更においしそうに見えますよ」(fennicaバイヤー 菊地優里さん)
皿[大]¥5,830・[小]¥4,070(ビームス ジャパン<ソロソロ窯>)
〝濱田窯〟の角皿
六角形と配色がかわいらしい角皿。登り窯で焼成されているため、自然の風合いが加わり、同じ作品でも個性ある表情が楽しめる。
「濱田窯×fennica」、fennica別注の六角皿。益子にて濱田庄司が生前に作陶していた形を元に、濱田窯に復刻頂いたお皿です。濱田窯は歴史が長く、確かな腕の職人さんたちによって日々器が製作されています。この六角皿はfennicaでも人気のアイテム。平皿といえば丸皿が主流ですが、何か変化が欲しいときなどにこの六角皿が活躍してくれます。食卓に並べてもサマになり、デザインもシンプルなので他のどのような食器とも相性がよいのが特徴的です。程よい深さもあり、使い勝手も抜群。また、その意図でつくってもらったわけではありませんが、「六角形」は亀の甲羅のように見えるので、古くから縁起のよい文様とされています」(fennicaバイヤー 菊地優里さん)
皿[大/ベージュ]¥2,200・[小/ベージュ]¥1,650・[小/ブルー]¥1,650(ビームス ジャパン<濱田窯>)
〝大塚誠一〟のマグカップ&湯呑
益子にて作陶された、大塚誠一さんによる器。糠白釉、 黒釉、 飴釉、 青磁釉、 柿釉といった、益子伝統の釉を使用して手作業でつくられている。
「200年以上続く「大誠窯」の7代目として窯を継承している誠一さんの個人作品。大塚さんが七代目を務める1861年創業の『大誠窯』は、栃木県 益子で最大規模の登り窯を持ち、濱田窯と共に益子焼を担う窯元です。大塚誠一さんは丹波篠山の柴田雅章氏に師事した後、益子に戻り門窯の仕事を引き継ぎながらも個人としての作陶も続けています。
ご本人が古い時代のものが好きでコレクターでもあるので、どこかその作風は古典的であり、現在製作しているものなのに焼きあがって棚や食卓に並べてみるとどこかヴィンテージのような雰囲気を醸し出しているところが特徴的。作家もので探されている方にはぜひご紹介したいアイテムです」(fennicaバイヤー 菊地優里さん)
マグカップ¥4,950・湯呑¥4,400(ビームス ジャパン<大誠窯>)
撮影/坂根綾子 スタイリスト/城長さくら 構成/木戸恵子