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2022.03.16

【手前味噌】←正しい使い方を知って、便利に使いこなそう!

「手前味噌」とは自分で自分をほめることという意味です。他人からほめられる前に自分をほめるというニュアンスがあり、前置きとして付け加えることで謙虚さをアピールできるため、ビジネスでもよく使われています。本記事では「手前味噌」の由来や使い方を解説します。

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「手前味噌」とは自分で自分をほめること

「手前味噌」とは自分で自分をほめることです。

【手前味噌:てまえみそ】
自分で自分のことをほめること。自慢。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

手前味噌

自分で自分をほめる前に「手前味噌ですが」というひと言を入れることによって、自慢のニュアンスを和らげる効果があるため、ビジネスだけでなく、日常会話でもよく使われています。謙遜する気持ちをさりげなく表現できる便利な言葉といえるでしょう。

「手前味噌」の由来は自家製味噌の自慢

「手前味噌」の由来となっているのは自家製味噌の自慢です。もともと味噌は中国古代の食品である「醤(ひしお)」が起源とされる食品で、平安時代には貴族の間で食されていました。

鎌倉時代になって、武士の間で味噌汁として日常的に食事のメニューに組み込まれるようになった経緯があります。さらに室町時代になって大豆の生産量が増加したことに伴って、農民の間で自家製味噌が造られるようになりました。

他の家の味噌よりも自分の家の味噌が美味しい」と自慢したことから、手前味噌という言葉が生まれたとされています。

「手前味噌」の使い方

「手前味噌」という言葉は通常、会話の前置きの言葉として使用されます。「手前味噌ですが」「手前味噌ながら」といった表現をされることの多い言葉といえるでしょう。

手前味噌

【例文】
【手前味噌ながら】当社が開発したドローンは高性能なので、スポーツやコンサートの空撮をするのに最適です。
・【手前味噌ですが】私の長女は語学の才能に秀でており、五カ国語を自在に話すことができます。

「手前味噌」の間違った使い方

「手前味噌」という言葉が間違った使い方をされるケースがあります。特に多いのは「手前味噌ですが」という言葉を「つまらないものですが」という言葉と混同してしまう誤用です。

「手前味噌ですが」と言いながら、訪問先の人に菓子折やお土産を渡すのは明らかな誤りなので、注意してください。「手前味噌ですが」はあくまでも自慢をする場合の前置きの言葉です。

「手前味噌」の類義語3

手前味噌は「自慢する」という意味の語句であり、たくさんの類義語があります。その中でもよく使われるのは「自画自賛」「自慢」「うぬぼれ」の3つです。

いずれも「自画自賛になりますが」「自慢になってしまいますが」「うぬぼれかもしれませんが」など、会話の最初に使うことで、自慢話を和らげる効果があるという点でも共通しています。それぞれの意味と例文をご紹介しましょう。

手前味噌

【類義語1】自画自賛

自画自賛」とは自分で描いた絵を自分でほめることから転じて、自分で自分をほめるという意味の語句です。「自我自賛」と書くのは誤りなので、注意してください。

「自画自賛」は手前味噌とほぼ同じ意味ですが、「手前味噌」と違って言葉そのものの中に謙遜のニュアンスがない点が違います。

【例文】
彼はいつも【自画自賛】ばかりしているので、彼の話を聞く時は別のことを考えるようにしています。
【自画自賛】となってしまいますが、私の畑で育てたメロンほど甘みのあるメロンは他にはないと思います。

【類義語2】自慢

自慢」とは自分で自分に関係することを褒めて、他人に誇ることという意味です。日常的によく使われる言葉といえるでしょう。

【例文】
我が社で【自慢】できるのは社食のメニューが充実していることです。
・何かというと自分の【自慢話】ばかりをする政治家は好きではありません。
・部長の話を聞いていて、いつも感心してしまうのは【自慢】の種がつきないことです。

【類義語3】うぬぼれ

「うぬぼれ」はうぬぼれること、またはその気持ちという意味です。漢字では「自惚れ」「己惚れ」と表記されます。

【例文】
彼は【うぬぼれ】が強い人間なので、まわりの人から学ぼうという姿勢がまったくない。
【うぬぼれ】になってしまうかもしれませんが、この30年間、ずっと技術を磨いてきたので、そば打ちでは誰にも負けないと思っています。

「手前味噌」の対義語2

「手前味噌」は自分に自信があることが前提で使われる言葉であるため、対義語は自分のことをへりくだってみせる言葉や相手よりも下であることを表す言葉です。主な反義語は「謙遜」と「卑下」の2つです。

どちらもビジネスシーンはもちろんのこと、日常会話でもよく登場する言葉といえるでしょう。それぞれの意味を説明し、例文をご紹介しましょう。

手前味噌

【対義語1】謙遜

「謙遜」とはへりくだること、ひかえめな態度をとること、またはそのさまという意味の語句です。

【例文】
・営業部の部長は腰が低いことで有名で、どんなに立派な成績をあげても、「まわりのおかげです」といつも【謙遜】しているため、部下からも尊敬されています。
我が校の対戦相手の監督はチームはまだまだだと【謙遜】しているが、本心とは思えないため、油断はできません。

【対義語2】卑下

「卑下」とは自分のことを低くして、へりくだること、または気が引けて遠慮することという意味があります。いい意味で使われる言葉ではないので、注意が必要です。

【例文】
そんなに自分を【卑下】するようなことばかり言っていると、謙虚を通り越して、プライドがない人間だと思われるかもしれませんよ。
・尊大な人間も苦手ですが、【卑下】ばかりする人間も好きになれません。
あまり【卑下】ばかりしていると、むしろ嫌みに聞こえる可能性があるから、注意したほうがいいですよ。

まとめ

「手前味噌」とは自分で自分を自慢するという意味の言葉です。しかし自慢話をする前に「手前味噌ですが」と前置きを入れることで、謙虚のニュアンスを出すことができるため、便利な言葉といえます。

手前味噌

もともとは自家製の味噌を「自分の家の味噌がいちばん美味しい」と自慢したことが語源になっています。ビジネスではもちろんのこと、日常会話でも使いやすい言葉なので、覚えておくといいでしょう。

「つまらないものですが」という言葉と間違えて使われることが少なくないので、贈り物をする時に「手前味噌ですが」と使わないように気をつけてください。「手前味噌」という言葉の意味を知って、正しく使いましょう。

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