ビジネスシーンでは避けた方がベター
基本的にはビジネスシーンで「御意」を使うのはNGだと考えるのが無難です。上司や目上の人に御意という言葉を使うと、時代錯誤な印象を与えます。ふざけていると勘違いされたり、変わった人だと思われたりするでしょう。
「社長の御意に従います」と伝えたいときは「社長のご指示に従います」と伝えた方が分かりやすく、やりとりがスムーズです。ビジネスシーンではその場に合った言葉遣いをすることが求められます。恥ずかしい思いをしないように、正しい言葉遣いを心掛けましょう。
くだけた間柄の人に使おう
日常で御意という言葉を使ってみたい場合は、仲のよい友人や家族とふざけ合うときに使用するとよいでしょう。プライベートな場であれば、時代がかった言い回しで相手を笑わせたり、ごっこ遊びのような感覚で楽しめます。
ただし、相手も御意の意味が分かっている状態でないとジョークとして成立しないので、使用する相手を選ぶ言葉ではあります。あまり関係が深くない相手に使うと、「痛い人」「ノリが合わない」と思われてしまう可能性が高いので、乱用は避けましょう。
【例】
●「来週、飲みにいかない?」「御意にございます」
【目次】
ビジネスシーンで使える御意の類語
ビジネスシーンで目上の人と接するとき、御意と似たような言葉で現代風の言い回しが求められます。現代でも違和感なく使用できる、御意の類語をチェックしましょう。
お考え・ご意見
目上の人の意見を敬う表現がしたいときには、「お考え」「ご意見」といった言葉を使いましょう。相手の考えや意見に対して丁寧さを表す「お」や「ご」を付け、敬う気持ちを表します。
【例】
●「部長のお考えはごもっともです。」
●「お客様の貴重なご意見を、今後の製品開発に活かしてまいります。」
かしこまりました
目上の人や顧客などに対して返事をする際に、「かしこまりました」と伝えると丁寧な印象を与えられます。この言葉には「謹んで、言いつけをお受けする」という意味があり、「分かりました」「了解しました」を、敬語として表現したいときに使用できます。丁寧なだけでなく柔らかい印象も与えるので接客などで使われることが多く、サービス業をしている人であれば頻繁に出番があるでしょう。
【例】
●「郵便物を送っていただけますか?」「かしこまりました。すぐに手配いたします。」
承知しました
目上の人から何かを頼まれたときなどの返事を、敬語で表現したいときは「承知しました」を使用しましょう。かしこまりましたと同じ意味で使用でき、改まった印象を与えられます。この言葉は謙譲語の「承る」に丁寧語の「ます」を付けた表現で、目上の人に使用できる言葉です。依頼や要求を受け入れる・事情を知っているなどの意味があります。
【例】
●「注文をキャンセルしてください。」「承知しました。」
●「会議の時間変更について、承知しましたとお伝えください。」
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