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2022.10.16

「猛猛しい」の〝2つの意味〟とは? 由来や例文、類語なども解説

 

「猛猛しい」とはずうずうしいなどの2つの意味がある言葉です。今回は、猛猛しいの意味や由来、使い方、例文をご紹介します。言い換えられる類語や雄雄しいとの違いも解説しているため、正しく理解したい方はぜひ参考にしてください。

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「猛猛しい」の基礎知識を解説

「猛猛しい」とはまったく異なる2種類の意味がある言葉です。日常会話では、「猛猛しい性格」や「猛猛しい人」などという表現で使われています。また、「盗人猛猛しい」と表現される場合もあります。

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はじめに、猛猛しいという表現の詳しい意味や読み方、由来・語源、使い方・例文などについて、詳しくチェックしていきましょう。

■猛猛しいとは2つの意味がある言葉

【猛猛しい(たけだけ‐し・い)】
(形)たけだけ・し(シク)
1.勇ましくて強そうである。「―・い武将」
2.ずうずうしい。ずぶとい。「盗人(ぬすっと)―・い」
<派生>たけだけしげ(形動)たけだけしさ(名)

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

猛猛しいには2つの意味があります。1つ目の意味が力強くて勇ましいこと、2つ目がずうずうしい恥知らずな様子を指す言葉です。

1つ目の意味では、いかにも力強そうな姿などを形容する際に使います。2つ目の意味で使う際は、なにかをしてしまっても平気な顔で開き直っているようなさまを表すときなどに使用しましょう。

それぞれの意味で印象が異なりますが、現在では2つ目の意味として使われるケースが多くあるようです。

■「盗人猛猛しい」などと使われる

猛猛しいという言葉は、「盗人猛猛しい」という言い回しなどで使われるケースが多くあります。盗人猛猛しいとは、盗みなど悪いことをしたにもかかわらずまったく悪びれることなく開き直ってしまうようなときに使用する言葉です。

盗人猛猛しいと表すような人は、だれかに咎められても罪の意識が芽生えることはありません。謝りもせず知らん顔をしたり、逆に食ってかかってきたりするような相手に対して、盗人猛猛しいと表現します。

■猛猛しいの読み方

「猛猛しい」の読み方は<たけだけしい>です。

また、猛猛しいを使う際に表現することの多い盗人猛猛しいという言葉には「盗人」の部分に2通りの読み方があります。盗人猛猛しいの読み方は、<ぬすっとたけだけしい>もしくは<ぬすびとたけだけしい>です。

「盗人猛々し」と表現する場合もありますが、これも間違いではありません。しかし、「盗人はなはだしい」と表現するのは間違いのため、注意しましょう。

■猛猛しいの由来・語源

猛猛しいという言葉が2つの意味を持つようになった由来を確認するために、盗人猛猛しいの由来となった事柄をチェックします。

盗人猛猛しいという言葉が使われるようになったのは江戸時代です。そのころ盗みを働くのは殺人を犯しても構わないというような残忍な者が多く、まったく罪悪感を持たないような者たちでした。捕まってもどうせ死罪になるのならと開き直っていたようです。

その堂々としたずうずうしい様子から、盗人猛猛しいと表現されるようになりました。

■猛猛しいの使い方・例文

猛猛しいには2つの意味があるため、「いかにも力強そうなさま」もしくは「ずうずうしいさま」を表現する際に使いましょう。猛猛しいを使った例文は以下のとおりです。

例文

・彼はなにがあっても動じず、猛猛しい雰囲気である。
・試合相手の猛猛しい姿に、彼はすっかり委縮してしまっている。
・不正していたことが世間にばれているのにあっけらかんとインタビューを受けていて、実に猛猛しい様子だ。
・彼は自分がしたことで怒られているのに、ほかの人のせいにするなんて実に猛猛しい
・ルール違反を叱ったら、開き直られてしまった。まさか彼女があんなにも猛猛しい性格だったとは知らなかった。

猛猛しいの類語や「雄雄しい」との違い

猛猛しいと言い換えられる類語は以下のとおりです。

大きな岩を持ち上げる人の絵

<猛猛しいの類語>
たくましい・いかめしい・ずうずうしい・厚かましい・面の皮が厚い・厚顔無恥

言い換えの際には自分が伝えたい内容と同じような意味の言葉を選ぶ必要があります。猛猛しいという言葉の類語と、似た表現である雄雄しいとの違いについて、一緒にチェックしていきましょう。

■猛猛しいを言い換えられる類語

猛猛しいの類語の例とその意味は以下のとおりです。

<たくましい>
からだが頑丈で、いかにも強そうに見えること。

<いかめしい>
おごそかで重々しい。威厳がある。

<ずうずうしい>
恥を知らないこと。なお、「図図しい」は当て字。

<厚かましい>
行動や態度に慎みがないこと。ずうずうしく遠慮がないさま。

<厚顔無恥>
ずうずうしくて恥知らずなこと。

言い換えをする際には、自分が伝えたいニュアンスになっているかを考えてから使いましょう。

■雄雄しいとの違い

猛猛しいと似た表現には「雄雄しい」があります。雄雄しいとは力強さや勇ましさ、凛としたさま、堂々としたさまなどを表現しており、困難に対しても果敢に立ち向かう姿を表す言葉です。女性に対して雄雄しいを褒め言葉として使う場合もあります。

猛猛しいとの違いは、雄雄しいには悪い意味としてとられるような意味がないことです。猛猛しいを使う場合にはずうずうしさや厚かましい様子などといった意味があるため、言葉を受け取る相手に異なる意味でとられることのないよう、注意しましょう。

力強さを表す際の違いを猛猛しいと雄雄しいとで比較すると、猛猛しいという言葉で表現されるのは粗削りなイメージです。猛猛しい様子とは、力強いもののどこかでコントロールしきれていないかのようなニュアンスがあります。

猛猛しいの意味を理解して正しく使おう

猛猛しいには、力強くて勇ましいこと、もしくはずうずうしい恥知らずな様子という、2つの異なる意味があります。ずうずうしいという意味で使う際は、相手がなにかをしてしまったのに開き直っているようなときなどに使用しましょう。猛猛しいという言葉は、盗人猛猛しいなどの表現で使われるケースが多いです。

猛々しいの2つのイメージ勇ましいと図々しい

なお、ほかの言葉に言い換えたい場合には、たくましい・いかめしい・ずうずうしい・厚かましい・面の皮が厚い・厚顔無恥などの類語を使って表現しましょう。雄雄しいも似た意味がありますが、猛猛しいとは違って、雄雄しいにはずうずうしさや厚かましさなどという意味がない点が異なります。

言葉が持っている意味や語源、使い方、類語などをしっかりとチェックして、さまざまな言葉を正しく使えるようになりましょう。

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