部外者
「部外者」とは、「会社などの組織に属していない外部の人」「その事柄に関係ない人」のことを指します。例えば、チーム内で話し合っているところに関係ない人がしゃしゃり出てきた場合、「部外者は黙っていてください」などと注意されることもあるでしょう。組織や仲間からは外れた人物のことを表す表現です。
例文:その部屋は部外者の立ち入りを禁止されている
対義語とは
それでは、「赤の他人」の対義語にはどのようなものがあるのでしょうか。一緒にチェックしましょう。
身内
「身内」の意味は以下の通りです。
1 ごく親しい血縁関係にある人。家族。親類。2 同じ親分に属する子分。また、同じ組織に属する者。3 からだの内部。また、からだじゅう。(<小学館デジタル大辞泉>より)
「身内」は多くの場合、1つ目の「家族や親族」という意味合いで使う言葉。からだの内部を表すことから、血縁関係のある人やごく親しい間柄の人を指します。大抵「身内が病気になったもので…」というように、他人に事情を説明する時に使われます。
例文:結婚式は身内だけで祝うことにした
昵懇の仲
「昵懇の仲」は、「じっこんのなか」と読みます。親密な仲を表す言葉です。「昵懇」とは、「親しく打ち解けて付き合うこと」で、「昵懇の間柄」というように使われます。遠慮なくなんでも言い合える親友や、深く心の通い合った関係の人のことを指すので、「赤の他人」とはまったく正反対の存在です。
例文:彼とは長年の昵懇の仲である
英語表現とは?
日本語における「赤の他人」とニュアンスの近い英語表現には、「stranger」があります。「stranger」とは、「見知らぬ人、他人」のこと。まったく見ず知らずの人を指すこともあれば、異なった地域やグループからきた人のことを指すこともあります。類語である「よそ者」と似たニュアンスです。
《例文》
・He is a perfect stranger to me.(彼は全くの赤の他人だ)
・make a stranger of a person(人を他人扱いする)
・Don’t speak to strangers! (知らない人に話しかけてはいけません!)
最後に
日常会話で当たり前のように使われている「赤の他人」。「赤」は、「全くの」「明らかな」という意味を強調するためにつけられていたことがわかりました。ちなみに「青二才」や「青田買い」に使われる「青」には、「未熟な、若い」などの意味があるそう。色の付いた慣用句に着目して、言葉の奥深さを学んでみてはいかがでしょうか。
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