切望(せつぼう)
心から強く望むことを表しています。「切」は差し迫っている、身に迫っているという意味で、「望」は待ち望むことです。差し迫るほど欲しいという、強い気持ちを表しています。
例文
・世界中の人々が平和を切望している。
・彼は1日も早く、長年離れて暮らしてきた娘に会うことを切望している。
・この問題は早期に解決することを社内の誰もが切望していた。
垂涎(すいぜん)
あるものを手に入れたいと強く望むという意味です。「涎」とはよだれのことで、垂涎は食べ物を前にしてよだれを垂らすという意味もあります。
用法としては、食べ物を前にしてよだれを垂らすこと自体を表現するというより、それをたとえに“それほど欲しい気持ち”を表したいときに使います。垂涎の的(すいぜんのまと)、あるいは垂涎ものという使い方をすることも多いです。
例文
・この商品は現在発売が終了になっているため、コレクターの間では垂涎の的となっている。
・若くて優秀な人材は、どの会社にとっても垂涎の的だ。
・垂涎ものの一品を手に入れ、彼は満足していた。
喉が鳴る(のどがなる)
美味しそうなものを見て食べたそうにすることです。「喉から手が出る」ではあらゆるものが対象となりますが、「喉が鳴る」は主に食べ物を対象にして使われることが多いでしょう。
美味しそうな食べ物を前に、思わず唾を飲み込んで音がする状態です。「喉を鳴らす」という表現もします。
例文
・彼女の手料理は、どれも喉が鳴るように美味しそうだった。
・空腹な状態のときはどの食べ物を見ても喉が鳴るほど美味しそうに見える。
・喉が鳴るほど美味しそうな匂いがしてきたので、昼の休憩に入ることにした。
喉から手が出るの意味を覚えておこう
「喉から手が出る」は、どうしても欲しくてたまらないという気持ちをたとえた表現です。欲しいという気持ちの強さを、現実にはあり得ないたとえにして表しています。空腹状態のとき、喉からも手を出して食べたくなるというのが言葉の由来です。
渇望や切望など類語も多いため、一緒に覚えて状況に応じ使い分けてください。例文も参考にしながら、喉から手が出るの意味を正しく覚えておきましょう。
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