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2022.08.21

年々意識が高まる「介護脱毛」とは?メリットや人気の理由【医師解説】

 

近年、年齢やジェンダー問わず、脱毛の需要が高まっています。そんな中、「介護脱毛」を知っていますか?介護脱毛のメリットや最近の傾向などを紹介します。

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40代以上の脱毛ニーズが高まっている、その理由は?

ミドル世代を中心に、老後を見据えて「介護脱毛」をする人が増えている昨今。リゼクリニックが実施したアンケート調査をもとに、介護脱毛について深掘りしていきます。

「介護脱毛」とは?

「介護脱毛」とは、「自分の老後を想定し、介護が必要になった時に排泄後の拭き取りや清拭時に介護者(第三者)に対し負担をかけないよう、毛が黒いうちにあらかじめアンダーヘア脱毛をしておく」行動のこと。リゼクリニックは2016年にデリケートゾーンの脱毛を希望するミドル世代が増加していることに着目し、アンケート調査を経て「介護脱毛」という行動を命名、2017年1月にメディア発表しました。

認知度は年々高まっている

「介護脱毛」と命名・誕生から6年。2022年、リゼクリニックが40歳~59歳の男女1100名を対象に実施した【老後と介護脱毛に関する意識調査】では、男性22%、女性64.4%の人が「介護脱毛という言葉を知っている」と答えました2年前と比べて男性4.9倍、女性2.5倍へ増加しており、認知度は年々高まっていることがわかります。

また、男女ともに4割以上が「テレビ番組(44.8%)」、次点で「WEB記事(35.6%)」をきっかけに介護脱毛を知ったという結果も。女性においては「知人・友達から(18.4%)」の影響も大きいようです。

介護脱毛のメリット

1:陰部の炎症や感染症を防ぐ

デリケートゾーンをきれいに拭き取ったつもりでも、陰毛や皮膚に排泄物が残りがち。脱毛することで、排泄のケアがしやすくなり、また炎症や感染症の予防につながります。

2:オムツ交換時のニオイを軽減

おむつ使用時に陰毛が多い状態だと、雑菌の増殖や、悪臭を放つ可能性が高まります。アンダーヘアの量を減らせばケアがしやすくなるので、ニオイ悩みも軽減できるでしょう。

3:介護者の清拭が楽に(日本人特有の相手への思いやりやマナーの一環)

高齢で介護を必要とする状態の方は、免疫力が低下している場合がほとんど。前述したように、おむつ使用では感染症のリスクもあります。そのため、トイレでの排泄介助やおむつの交換の際に介護者はより丁寧に清拭をする必要がありますが、ごしごし拭いて肌を傷つけてしまうのは望ましくありません。介護脱毛をすれば、介護する側が陰部の状態をしっかりと確認でき、清潔さを保ちやすくなることに期待できるのです。

「介護脱毛」はなぜ人気?

「『介護脱毛』をやりたいと思いますか?」という質問では、男性の半数以上・女性8割が「希望する」と回答。中高年層にもデリケートゾーンの脱毛が身近になりつつあることがうかがえます。

介護脱毛を希望する理由において、上位5つは以下の通り。男女別の割合に着目すると、比較的男性は自身の生き方やライフスタイルをより良いものにする目的、女性の方は介護を意識した目的をもった人が多いようです。

1:最期まで自分らしく生きたい
男性 39.2%(40代 44.4%、50代 33.8%) 女性 30.6%(40代 27.5%、50代 34.2%)
2:自身の心と体の負担を減らしたい
男性 37.2%(40代 32.0%、50代 42.6%) 女性 52.9%(40代 54.1%、50代 51.5%)
3:オムツ着用による不衛生を防ぎたい
男性 33.9%(40代 32.0%、50代 35.8%) 女性 56.8%(40代 54.5%、50代59.4%)
4:介護者の心情や負担を考えて
男性 27.2%(40代 25.5%、50代 29.1%) 女性 46.4%(40代 43.3%、50代50.0%)
5:介護を経験したことはないが、毛が無い方が楽だと思う
男性 26.6%(40代 28.1%、50代 25.0%) 女性 36.8%(40代 42.1%、50代 30.7%)

医療脱毛専門院「リゼクリニック」新宿三丁目院の院長・大地まさ代医師によると、「介護脱毛」という言葉が誕生した当時と認知が広がってからでは、希望者の考え方に違いがみられるとのこと。

「『介護脱毛』が知られるようになる前(認知前)は、親の介護でオムツ交換や身体を拭く際に毛があることで身体を清潔に保つことが大変だった。だからこそ『自分が介護を受ける立場になった時、子や介護士など第三者である介護者の手を煩わせたくない』と、ご自身の介護経験からアンダーヘアの脱毛を希望される方がほとんどでした。

その後はメディアで紹介される機会も増え、『介護脱毛』が知られるようになってから(認知後)は、特に介護経験がなくとも〝自分自身が要介護者や認知症になったときのために自分も備えなければ〟と、「来るべき将来(老後)」を想定して介護脱毛を希望される女性が増加。その他、『子育てを終え、自身に費やせる時間が持てるようになった』『友達からの勧め』『白髪になると脱毛ができないから』といった需要背景がありました」(大地先生・以下同)

さらに大地先生は、介護脱毛において新しい傾向が2点みられるといいます。

「1点目は、『最期まで自分らしく生きたい』と【介護脱毛を希望する男性が増加】している点です。当初『介護脱毛』を希望されるのは女性患者さまが主でしたが、最近では介護脱毛を行なったパートナーからの勧めであったり、テレビなどのメディアを通して知ったことをきっかけに『最期まで自分らしく生きたい』と、介護脱毛を希望される男性も増加傾向にあります。

2点目は、【 “自分自身のため”に希望する傾向に変化】している点です。『自身の介護を見据えて、あらかじめアンダーヘア脱毛を行う』、この行動(概念)を当院が『介護脱毛』と命名し認知が広がるまでの最初の3~4年は、『子や介護士などケアしてくれる第三者に迷惑を掛けたくない』といった【日本人特有の相手への思いやりや、マナーの一環】として、介護脱毛を希望される方が多くいらっしゃいました。

しかしながら、近年の傾向としては、『長いシニア期も快適に衛生的に過ごしたい』、『もし認知症などになっても、少しでも綺麗に整えておきたい』、『最期まで自分らしく生きたい』など、アンダーヘアがない(少ない)ことで、ご自身の老後のストレスを少しでも軽減したいと、【自分自身のため】に介護脱毛を選択する中高年層が増えているのです」

自身にとっての“美”を追求するため、生活を快適にするためと、脱毛を望む理由はさまざま。今や、年齢やジェンダーにかかわらず脱毛への抵抗は少なくなりつつあります。「最後まで自分らしく」あるための方法の一つとして、介護脱毛という選択肢がスタンダードになる日も近いのかもしれません。

【調査概要】
調査機関:医療脱毛専門院『リゼクリニック』
調査期間:2022年7月22日から23日の2日間
有効回答数:40歳~59歳の男女1100名(男性550名/女性550名)を対象(インターネット調べ)

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教えてくれたのは……

大地まさ代 先生

近畿大学医学部卒業後、近畿大学病院呼吸器・アレルギー内科勤務。1992年に入都し、東京都福祉保健局疾病対策課長、港区保健所長などを歴任。2015年より全国で24院展開する医療脱毛専門院『リゼクリニック』の新宿三丁目院 院長に就任。30年以上、医師として培ってきた経験を持ち、セラピストやコスメマイスターなどの資格も持つ、美容のプロ。

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