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2023.05.27

子供を育てるのにかかる「お金」は何がある? 種類や金額の目安、準備を解説

 

子どもが生まれると気にかかるうちの一つが、お金ですよね。子どもを育てるのにかかるお金は大きく分けて2種類あり、特に負担が大きいとされるのが教育費です。今回は、具体的にかかるお金の額から準備までを解説します。

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「子供」にかかる「お金」は2種類

子どもにかかるお金は大きく分けて2つあり、養育費と教育費がそれにあたります。具体的にどのようなお金を指すのか見ていきましょう。

積み重ねられた本と博士帽をかぶった豚の貯金箱、学費のイメージ

子供にかかるお金:養育費

法務省によると、養育費とは、子どもの監護や教育のために必要な「お金」のことをいいます。子どもが成長し、経済的・社会的に自立するまでにかかるお金を意味し、衣食住に必要なお金や医療費などが該当します。子どものための預貯金や保険、レジャーや旅行にかかるお金も、養育費に含まれます。

内閣府「インターネットによる子育て費用に関する調査(平成22年度3月)」によると、年齢別の養育費平均は以下の通りです。

0~2歳:88~94万円
3~6歳:104~122万円
小学校低学年(1~3年生):106~113万円
小学校高学年(4~6年生):115~127万円
中学生(1~3年生):153~161万円

3歳以降は教育費がかかるようになるので、その分が増えます。上記では高校生以降のデータはありませんが、中学生よりもかかるお金は増えるとみておくほうが無難でしょう。

出典:法務省ホームページ|養育費 
   内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」

子供にかかるお金:教育費

教育費は、文字通り子どもの教育にかかるお金のことです。学費(入学金や授業料)をはじめ、給食費や塾、習い事、通信教育費などが該当します。文部科学省は子どもにかかる教育費を調査していますが、そこでは教育にかかるお金を学習費とし、学習費は以下の3つに分かれるとしています。

・学校教育費
 園や学校に払うお金。入学費や授業料、教科書代、通学にかかる費用、PTA会費など

・学校給食費
 園や学校から提供される給食や副食(おやつなど)にかかるお金。

・学校外活動費
 学校外でかかるお金。塾や習い事、通信教育などの費用

トータルで見ると大きなお金が発生する教育費は、住宅費や老後費とならんで「人生三大資金」といわれます。これらのお金は、いずれも必要な金額が大きく、準備するのに時間や労力を要するからです。

しかし、いずれのお金も必要額や必要になる時期がある程度決まっています。特に教育費は時期や金額が明確ですので、必要な額を把握し、早い時期から計画的に準備をしましょう。

出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査」

子供にかかる教育費を進路別に解説

子どもにかかる教育費の金額は、進路によって大きく変わります。ここからは進路別に教育費の内訳をみていきましょう。

グラフや統計と電卓に囲まれるペンギン

子供の進路にかかるお金の総額は

幼稚園から大学卒業までにかかるとされる教育費の各総額は以下のとおりです。

公立幼稚園(3年間) 67万円
私立幼稚園(3年間)158万円
公立小学校(6年間)193万円
私立小学校(6年間)959万円
公立中学校(3年間)147万円
私立中学校(3年間)422万円
公立高校 (3年間) 137万円
私立高校 (3年間) 291万円
国公立大学(4年間) 537万円
私立大学文系(4年間)700万円
私立大学理系(4年間)830万円

※高校については、公立私立ともに全日制に通学、大学は自宅から通学すると仮定。

出典:小学校から高校 文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について 」
   大学 日本政策金融公庫「令和3年度「教育費負担の実態調査結果」
   

子供の進路にかかるお金:進路別に算出

上記のデータをもとに、進路別の教育費総額をみていきましょう。

1:すべて公立校を選んだ場合

幼稚園67万円+小学校193万円+中学校147万円+高校137万円+大学537万円
総額:1081万円

2:すべて私立校(大学は私立文系)を選んだ場合

幼稚園158万円+小学校959万円+中学校422万円+高校291万円+大学700万円
総額:2530万円

3:高校まで公立校、大学は私立文系を選んだ場合

幼稚園67万円+小学校193万円+中学校147万円+高校137万円+大学700万円
総額:1244万円

4:中学校までは公立校、高校と大学は私立(大学は私立文系)を選んだ場合

幼稚園67万円+小学校193万円+中学校147万円+高校291万円+大学700万円
総額:1398万円

このように進路によって大きく変わる教育費ですが、最も大きな負担となるのは大学です。選ぶ大学の学部や地域によっては、さらに大きなお金がかかるということも少なくありません。また留学を希望する場合は、別途お金が発生します。

幼稚園、小学生、中学生、高校生が集まったイラスト

「子供」にかかる「お金」をどのように準備する?

子どもにかかるお金は、どのように準備すればよいのでしょうか。

博士帽や本、卒業証書やペンなど、卒業のイメージ

子供のお金を準備する:手始めに

手始めに取り組むなら、家計を見直すのがよいでしょう。教育費を貯めつつ、その時々に必要な養育費を払っていくので、無駄な支出は避けたいところ。

家にかかるお金、通信費や光熱費などの固定費は、上手に見直すことで、支出が大きく減る可能性があります食費や衣服費、レジャー費などの変動費は、日々の支出を見直すことがよい効果を生むことも。

まずは支出額を正確に把握するのが大切。将来に向けしっかりと準備をすると同時に、子どもと過ごす今の時間を楽しめるよう、家族で家計管理をしていきましょう。

子供のお金を準備する:毎月いくら貯金すればいい?

子どもにかかるお金の中でも、大学進学費用を貯めたいという人は多いでしょう。大学にかかるお金は、530~700万円とされていますが、月々どのくらい貯金すればよいかをみていきましょう。

月々一定額を18年間積み立てすると仮定し、簡易的に算出した金額は以下の通りです。

530万円の場合:530万円÷18年÷12か月=月2万4600円貯めれば530万円を上回る
700万円の場合:700万円÷18年÷12か月=月3万2500円貯めれば700万円を上回る

積立額からもみておきましょう。18年後の総額は以下の通りです。

月5千円を貯金する場合:5000円×12か月×18年=108万円
月1万円を貯金する場合:1万円×12か月×18年=216万円

月5千円を積み立てていけば、大学の初年度納入金(大学1年生で払うお金)はほとんど準備することができる、と考えられます。いずれの場合も、子どもが小さいときから計画的準備をするのが大切です。

子どものお金を準備する:金融商品を使う

子どものお金の準備に利用されるのが、預貯金や学資保険、つみたてNISAなどの投資です。いずれの商品にもメリットとデメリットがありますので、その点を十分に理解したうえで契約することが大切。金融機関や専門家に相談するなどして、正しく商品を理解しましょう。

最後に

子どもにかかるお金には、養育費と教育費の2種類があります。特に教育費は大きなお金がかかりますが、子どもが小さいうちから準備をすることで、備えることができます。家族で話し合いながら、マネープランを考えましょう。

監修

益田瑛己子

ライター・キャリアコンサルタント・ファイナンシャルプランナー。金融機関の営業職として長年勤務し、現在はライター(ブック・Web)と就職支援をメインに活動中。双子をふくむ3人の子供が自立し、仕事と趣味を謳歌中。
ライター所属:京都メディアライン

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