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2022.12.07

【福沢諭吉】ってどんな人? 名言や功績とは

 

数々の教育研究機関の設立に協力

諭吉はその後も、精力的に数々の教育研究施設の設立に協力します。1892年には、北里柴三郎を支援し、私立伝染病研究所の設立にも尽力しました。そして1901年、東京三田慶應義塾内の自宅で脳出血のため亡くなります。

福沢諭吉 名言

「天は人の上に人を造らず、また人の下に人を造らず」には続きがある?

福沢諭吉が残した名言といえば、「天は人の上に人を造らず、また人の下に人を造らず」が、最初に思い浮かぶ人も多いのでは? しかし、この言葉には続きがあります。

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり。されば天より人を生ずるには、万人は万人皆同じ位にして、生れながら貴賎上下の差別なく、万物の霊たる身と心との働きをもって天地の間にあるよろずの物を資り、もって衣食住の用を達し、自由自在、互いに人の妨げをなさずして各々安楽にこの世を渡らしめ給うの趣意なり。
されども今広くこの人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、その有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや。」

これをわかりやすく言うと、「人は平等だと言われている、けれども世間には賢い人や愚かな人、貧しい人や豊かな人もいる。その差は何か?」です。

そしてこれに続き、「その差を生まないためには、勉強することが大切である」と説いています。この言葉の最初のフレーズだけを切り取り、「人類は皆平等」という意味で使うのは、諭吉の考えとは少し異なるように感じますね。

福沢諭吉の名言

以下、福沢諭吉の名言を集めました。今、心に響く言葉はありましたか?

ページがめくられる本のイラスト

「進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む」

“停滞”ということはなく、人は前進するか後退するかのいずれかである、ということ。変動が激しい世の中で、進むことをやめてしまうと、世の中はどんどん進んでいき、相対的に自分は後退してしまうことにもなります。現状に甘んじることなく、常に前進を心がけたくなる言葉です。

「自由と我儘(わがまま)との界(さかい)は、他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり」

自由であること自体はよいことですが、自己の自由ばかりを優先してしまうと、他者の尊厳を傷つけることにもなりかねません。それでもなお自己を貫き通せば、それはもう“わがまま”とも捉えられます。自由とは、自己管理のうえに成り立っているのでしょう。行き過ぎないために、ルールの必要性を改めて感じる言葉でもあります。

「今日も生涯の一日なり」

明日のことは誰にもわからない、その日その日を精一杯生きる、当たり前のようで忘れがちなことを思い出させてくれるフレーズ。時間を有意義い使い、後悔のない選択をしていきたいものです。

「未だ試みずして、先に疑うものは、勇者ではない」

挑戦する前から、課題の困難さにひるんでしまうこともあるでしょう。しかし福沢諭吉は、挑戦することなく最初から成功を疑う人は勇気がある人とはいえない、と主張します。まずは一歩踏み出す、そんな力をもらえる言葉です。

そのほかこんな名言も

「懸命に勉強することは人間として当然で、ことさら誉めるにも及ぶまい」
「実なき学問は先づ次にし、専ら勤むべきは、人間普通日用に近き実学なり」

最後に

福沢諭吉とはどんな人なのか、名言や格言を紹介しました。多くの偉人、有名人が名言を残しています。その人の歴史や功績を知ることで、よりその言葉に深みや説得力を感じるのではないでしょうか。

何かに迷う時や悩みを抱える時もありますよね。そんな時は心に響く名言、格言を見つけてみてはいかがでしょう。偉人たちの言葉から何かヒントをもらうことができるかもしれません。

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