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2023.05.06

【十姉妹】←なんと読む? 特徴や飼い方のポイント、飼育するときの注意点を解説

十姉妹は日本で古くからペットとして親しまれている小鳥で、おとなしく飼いやすいのが特徴です。多頭飼いでもケンカはほとんどなく、家庭での繁殖も難しくありません。本記事では十姉妹の特徴や性格、寿命などを説明し、上手に買う方法についてもご紹介します。

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十姉妹とは?

十姉妹は“ジュウシマツ”と読みます。十姉妹はスズメ目カエデチョウ科に属し、江戸時代から飼い鳥として愛されています。基本的に野生には存在しません。東南アジアに生息する「コシジロキンパラ」を輸入し、日本でペットとして品種改良されて誕生したとされています。

ジュウシマツ 小班 止まり木にとまっている様子

おとなしい性質で、初心者でも飼いやすい小鳥として人気です。ここでは、十姉妹の特徴や種類、寿命などをご紹介します。

■十姉妹の特徴

十姉妹の大きさは10cm程度、体重は13〜16g程度でスズメより小さく、太くてまっすぐなくちばしとさまざまな羽の色が特徴です。

十姉妹は優しく穏やかな性格をしています。「十姉妹」という名は、一緒の鳥かごで多頭飼いしてもケンカすることが少なく、親子や姉妹など家族で仲よくしていることに由来しています。

一方で、外敵や人間に対しては非常に臆病で、飼い主に慣れるまでは少し時間がかかります。外部からの刺激にも弱く、飼育の際は安心できるスペースを作ることが大切です。

十姉妹は穀食に進化した「フィンチ」に分類されるため、ヒエ・アワ・キビなどの穀物をエサにします

外見からはオス・メスの見分けが難しく、鳴き声や行動で見分けるのが一般的です。オスは「ピー」と高い声で鳴き、繁殖期にはリズミカルになります。メスは、オスよりも低い声で鳴くのが特徴です。

■十姉妹の種類

十姉妹は、毛色と毛並みで種類が分かれます。ペットショップでは、毛色と毛並みで価格も変わってきます。

ジュウシマツが植物の枝にとまっている様子

十姉妹の毛色は以下の3種類です

・並:黒・茶・白

・白:全身白い

・小班(こぶち):白が多く背中に茶色の模様

 

同じ毛色は親が一緒でもめったになく、毛色で見分けをつけやすいのが特徴です。

毛並みの種類は、以下のように分けられます

・千代田:胸の部分だけ巻き毛

・梵天:頭だけ巻き毛

・中納言:首だけ巻き毛

・大納言:頭・首・胸が巻き毛

・キング:全身が巻き毛

 

大納言とキングは巻き毛が特徴で、「芸物十姉妹」と呼ばれています。貴重な種類で市場に出回ることが少なく、価格も高めです。

■十姉妹の寿命

十姉妹の寿命は3〜10年で、平均すると8年程度です。大切に育てれば10年以上長生きする場合もあります。あまり病気をしない品種で、メスに比べてオスの方が比較的長生きです。

寿命は飼い方に左右されることも多いため、急激な温度変化には気をつけましょう。季節ごとに部屋の温度調整をして、25〜30度程度に保つようにします。また、十姉妹は寂しがり屋の性格であり、つがいや多頭飼いする方が長生きしやすくなるでしょう。

■手乗りはできる?

十姉妹は臆病な性格で、手乗りが難しい鳥です。手乗りするには十姉妹が飼い主に慣れるのを根気強く待つか、ヒナから飼育するという2つの方法があります。

ヒナを売っているペットショップは少なく、飼い主が繁殖させる方法がおすすめです。ヒナからの飼育でさし餌(飼い主が餌を与えること)をすれば、ヒナは人間を親と認知してなつくようになります。その結果、手乗りできるようになるでしょう。

十姉妹の飼い方

ペットとして品質改良された十姉妹は比較的飼いやすい鳥ですが、飼育環境はしっかり整えなければなりません。多頭飼いの方が飼いやすい傾向があり、その場合は大きめのケージが必要です。

2匹の十姉妹が向き合っている様子

ケージや餌入れ、給水器など飼育に必要なものを揃え、適切な餌を正しく与えましょう。ここでは、十姉妹の飼い方についてご紹介します。

■飼育に必要なもの

十姉妹に必要なものは、以下のとおりです。

<飼育の際に必要なもの>

・ケージ

・餌入れ

・水入れ

・止まり木

・ブランコ(おもちゃ)

・巣箱

・水浴び用の容器

 

ケージは十姉妹が自由に動き回れるように、大きめのものを選びましょう。30センチ以上が理想です。餌入れ・水入れは、外から取り外しができるものを選びます。止まり木は鳥の足場で、ブランコはおもちゃです。

十姉妹は水浴びが好きなので、水浴び用の容器も入れましょう。糞で汚れないよう、止まり木の下には置かないでください。

■飼育に必要な環境

十姉妹は、急激な温度変化が苦手です。真夏や真冬などは温度調整し、1年中快適な温度に保つようにしてください。

十姉妹は巣の中で過ごすのが好きな鳥で、ケージ内にスペースがあれば巣箱やつぼ巣を入れましょう。しかし、入れっぱなしにするとメスが無精卵を産んだり、卵詰まりを起こしたりすることもあるため注意が必要です。

ケージの中だけで過ごすとストレスになるため、ときどき室内で放鳥してあげるとよいでしょう。その際は窓を必ず閉め、室内で家具などの隙間に入らないよう気をつけてください。

■餌の種類と与える方法

十姉妹に与える餌は、主にフィンチ用のミックスシードや完全栄養食のペレットを与えます。ミックスシードの場合は副食としてボレー粉や塩土、青菜を与え、栄養を補いましょう。

ひなに与えるときは、さし餌をします。パウダーフードを人肌程度のお湯で溶かし、少し冷ましてからフードポンプやスポイトなどで与えます。喉に詰まらせないよう、少しずつ様子を見ながら与えましょう。

十姉妹を買うときの注意点

十姉妹は温度管理が大切なことをお伝えしましたが、温かい環境ではケージを清潔に保つことも大切です。置き餌をしているとすぐに傷んでしまい、雑菌が繁殖しやすくなります。

十姉妹が水浴びをしている様子

餌だけでなく、糞などの掃除をして常にきれいに保つことも必要です。水も、こまめに取り替えるようにしてください。十姉妹が病気にならず健康で長生きするよう、清潔な状態を保ちましょう。

十姉妹は飼育しやすい

十姉妹はおとなしく、初めて飼う場合でも飼育しやすい鳥です。ケンカをすることが少なく、多頭飼いに向いています。臆病な性格のため、最初は怯えているかもしれません。愛情をもって育てれば、徐々になついてくるでしょう。

十姉妹は病気にかかりにくいとされますが、寒暖差に弱く、夏や冬は気温調整が必要です。ケージ内も清潔に保つように心がけ、少しでも長生きできるよう育てましょう。

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