「鵞鳥」の意味や読み⽅とは?
近年、外国映画のタイトルやアプリゲームで見かける「鵞鳥」ですが、読み方はわかりますか? 日本では知られている鳥の名前ですが、実物は見たことがない人も多いはず。
また、「鵞鳥」のある部位は、実は日本でも馴染みのある食材として、輸入されていますが、さてどの部位でしょうか。それでは、「鵞鳥」の特徴・童話・英語名を含めて紹介しますので、一緒に確認しましょう。
■読み⽅と由来
「鵞鳥」は「がちょう」と読みます。名前の由来はガーガー鳴くところから「鵞(が)」と呼ばれていましたが、江戸時代には、「鵞」の後ろに「鳥」が付き、「鵞鳥」と呼ばれていたそうです。
「鵞鳥」の特徴
「鵞鳥」は、鶏と同じくらい家禽としての歴史があると言われています。警戒心が強く、見知らぬ人や動物が近づくと大音量で一斉に鳴いて追いかける為、今の番犬のような扱いで飼われていました。
それでは、この他の「鵞鳥」の特徴も紹介しますので、チェックしましょう。
食用
日本人にとって有名な「鵞鳥」の特徴と言えば、食用だということではないでしょうか。フォグラは食べたことがなくても、聞いたことはありますね。実はフォアグラは「鵞鳥」の肝臓を肥大化させたもので、脂肪肝状態になった物を言います。
また、「鵞鳥」の肉はアヒルに比べて成長が遅いこともあり、高級でなかなか手に入りません。食べ方は、ローストや煮込み料理が一般的です。
さらに、卵は鶏よりも2回りほど大きい為、食べ応えがあると言われていますが、日本ではスーパーなどで購入することは出来ません。「鵞鳥」飼育者だけが採りたてを食べることが出来ます。ヨーロッパなどでは市場に流通していて、馴染みのある卵です。
アヒルに似た見た目
白い見た目は、アヒルに似ていますが、違う種類の生き物です。アヒルとの違いを見てみましょう。「鵞鳥」はカモ科ガン亜科で、元々野生のガンを家禽化したものです。それに対して、アヒルはカモ科マガモ属で、マガモを家禽化した鳥です。どちらも飼育やペットにする為に改良された点は同じですが、大元の鳥が違うということですね。
体型にも差があり、「鵞鳥」の方が細身で白鳥のように首が長く、アヒルはずんぐりむっくりとして首は鴨のように短いのが特徴。
また嘴も違いがあり、「鵞鳥」は横からギザギザの歯が見えていて、嘴の先が曲がっています。一方アヒルは、アヒル口という言葉があるように、口角が上がり嘴はつるりとしてまっすぐ。この他にもコブの有る無しや、歩き方などで区別することが出来ます。