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2022.01.21

「鵞鳥」はなんて読む? アヒルとの違いは? 特徴・童話・英語名もご紹介

アヒルの見た目によく似ていて、童謡などにも登場する鳥の「鵞鳥」ですが、なんと読むか知っていますか?今回は、漢字の読み方から、アヒルとの違い、特徴・童話・英語名も合わせてご紹介していきます!

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「鵞鳥」の意味や読み⽅とは? 

近年、外国映画のタイトルやアプリゲームで見かける「鵞鳥」ですが、読み方はわかりますか? 日本では知られている鳥の名前ですが、実物は見たことがない人も多いはず。

また、「鵞鳥」のある部位は、実は日本でも馴染みのある食材として、輸入されていますが、さてどの部位でしょうか。それでは、「鵞鳥」の特徴・童話・英語名を含めて紹介しますので、一緒に確認しましょう。

鵞鳥

■読み⽅と由来

「鵞鳥」は「がちょう」と読みます。名前の由来はガーガー鳴くところから「鵞(が)」と呼ばれていましたが、江戸時代には、「鵞」の後ろに「鳥」が付き、「鵞鳥」と呼ばれていたそうです。

「鵞鳥」の特徴

「鵞鳥」は、鶏と同じくらい家禽としての歴史があると言われています。警戒心が強く、見知らぬ人や動物が近づくと大音量で一斉に鳴いて追いかける為、今の番犬のような扱いで飼われていました。

それでは、この他の「鵞鳥」の特徴も紹介しますので、チェックしましょう。

鵞鳥

1:食用

日本人にとって有名な「鵞鳥」の特徴と言えば、食用だということではないでしょうか。フォグラは食べたことがなくても、聞いたことはありますね。実はフォアグラは「鵞鳥」の肝臓を肥大化させたもので、脂肪肝状態になった物を言います。

また、「鵞鳥」の肉はアヒルに比べて成長が遅いこともあり、高級でなかなか手に入りません。食べ方は、ローストや煮込み料理が一般的です。

さらに、卵は鶏よりも2回りほど大きい為、食べ応えがあると言われていますが、日本ではスーパーなどで購入することは出来ません。「鵞鳥」飼育者だけが採りたてを食べることが出来ます。ヨーロッパなどでは市場に流通していて、馴染みのある卵です。

2:アヒルに似た見た目

白い見た目は、アヒルに似ていますが、違う種類の生き物です。アヒルとの違いを見てみましょう。「鵞鳥」はカモ科ガン亜科で、元々野生のガンを家禽化したものです。それに対して、アヒルはカモ科マガモ属で、マガモを家禽化した鳥です。どちらも飼育やペットにする為に改良された点は同じですが、大元の鳥が違うということですね。

体型にも差があり、「鵞鳥」の方が細身で白鳥のように首が長く、アヒルはずんぐりむっくりとして首は鴨のように短いのが特徴。

また嘴も違いがあり、「鵞鳥」は横からギザギザの歯が見えていて、嘴の先が曲がっています。一方アヒルは、アヒル口という言葉があるように、口角が上がり嘴はつるりとしてまっすぐ。この他にもコブの有る無しや、歩き方などで区別することが出来ます。

3: 羽毛

どちらも羽根を持っていますが、アヒルは飛べるのに対し、「鵞鳥」は飛ぶことが出来ません。また、ダウンコートの素材としてはどちらの羽毛も使われますが、「鵞鳥」の方が高級です。

タグなどを見ると、材料が「ダック」なのか「グース」なのか確認することが出来ますね。これは「グース(鵞鳥)」の方が、羽根の中心にある羽枝にコシがあり、羽根同士が絡みにくく、ダウンコートを痛ませにくい特徴から高値が付けられています。

また「鵞鳥」は、バトミントンのシャトルの羽や鵞ペンの羽にも使われています。

「鵞鳥」の出てくるお話

「鵞鳥」は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では昔から存在していた地域も多く、その地域では民話や伝承によく「鵞鳥」が登場します。どんな形で登場するのか、代表作3つを紹介しますので、一緒に見ていきましょう。

鵞鳥

1:「金の鵞鳥」

グリム童話の「金の鵞鳥」は、日本でもたくさん絵本になっているので、あらすじを知っている人も多いのではないでしょうか。

主人公が森で小人に会い、食料を分けると、お礼にと小人が指をさした、その木を切ります。するとそこには、「金の鵞鳥」がいたので連れて帰ると、その「金の鵞鳥」の羽が欲しい人達が、くっついて離れなくなります。それをお城から見ていたお姫様が笑うことで、最終的には主人公がお婿さんになるというお話です。

実はこのお話は、グリム兄弟の創作ではなく、当時すでにヨーロッパですでに民話のような形で存在したものに、手を加えた作品集に加えられました。

2:「鵞鳥白鳥」

「鵞鳥白鳥」はあまり馴染みがないかもしれませんが、ロシアの民話です。「鵞鳥白鳥」は「鵞鳥」でもなく、「白鳥」でもない、何とも言えない不可思議な鳥が、主人公の弟を攫ってバーバ・ヤーガの家に連れ去ります。そこから、主人公が弟を助け出す物語です。

因みに、バーバ・ヤーガとは、日本で言う山姥のような存在で、サーミ人文化圏でよく見かけられた高床式倉庫がモデルになった「鶏の足の上に立つ小屋」に住むと言われています。

3:「鵞鳥と黄金の卵」

「鵞鳥と黄金の卵」は、「アリとキリギリス」で有名なイソップ寓話の1つです。主人公の農夫が飼っていた「鵞鳥」は、毎日1個黄金の卵を産んでいました。しかし、農夫は「本当はもっとお腹の中に隠してあるのではないか」と疑い「鵞鳥」のお腹を切り裂いてしまいます。ですが、お腹には何もなく、黄金の卵を産む「鵞鳥」まで死んでしまったというあらすじです。

目先の欲に捉われて欲張りすぎてはいけないという教訓めいたお話ですね。

鵞鳥

「鵞鳥」の英語名とは? 

「鵞鳥」の英語名は、「Domestic goose」と言います。「goose」の部分に注目すると、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。そう、「マザー・グース」です。イギリスで伝わる童謡をまとめたものを「マザー・グースの歌」と呼び、日本でも「メリーさんの羊」や「きらきら星」などが有名ですね。

「マザー・グース」には様々な逸話があり、「鵞鳥に乗った老魔女」や実在の人物がいる、フランス語で同じ意味の「Ma Mère l’Oye(マ・メール・ロワ)」から取られたなどと言われています。

最後に

「鵞鳥」の特徴や物語、そして英語名を紹介してきましたが、思ったよりも言葉としては身近な鳥でしたね。日本では、なかなか見かけることはありませんが、ショッピングや食事の時に、グース羽毛やフォアグラを見かけることもあるでしょう。そんな時に豆知識として覚えておくと、話が弾むかもしれませんね。

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