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2023.10.28

「鵞鳥」はなんて読む? アヒルとの違いは? 特徴・童話・英語名もご紹介

羽毛

どちらも羽根を持っていますが、アヒルは飛べるのに対し、「鵞鳥」は飛ぶことが出来ません。また、ダウンコートの素材としてはどちらの羽毛も使われますが、「鵞鳥」の方が高級です。

タグなどを見ると、材料が「ダック」なのか「グース」なのか確認することが出来ますね。これは「グース(鵞鳥)」の方が、羽根の中心にある羽枝にコシがあり、羽根同士が絡みにくく、ダウンコートを痛ませにくい特徴から高値が付けられています。

また「鵞鳥」は、バトミントンのシャトルの羽や鵞ペンの羽にも使われています。

「鵞鳥」の出てくるお話

「鵞鳥」は日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、海外では昔から存在していた地域も多く、その地域では民話や伝承によく「鵞鳥」が登場します。どんな形で登場するのか、代表作3つを紹介しますので、一緒に見ていきましょう。

鵞鳥

「金の鵞鳥」

グリム童話の「金の鵞鳥」は、日本でもたくさん絵本になっているので、あらすじを知っている人も多いのではないでしょうか。

主人公が森で小人に会い、食料を分けると、お礼にと小人が指をさした、その木を切ります。するとそこには、「金の鵞鳥」がいたので連れて帰ると、その「金の鵞鳥」の羽が欲しい人達が、くっついて離れなくなります。それをお城から見ていたお姫様が笑うことで、最終的には主人公がお婿さんになるというお話です。

実はこのお話は、グリム兄弟の創作ではなく、当時すでにヨーロッパですでに民話のような形で存在したものに、手を加えた作品集に加えられました。

「鵞鳥白鳥」

「鵞鳥白鳥」はあまり馴染みがないかもしれませんが、ロシアの民話です。「鵞鳥白鳥」は「鵞鳥」でもなく、「白鳥」でもない、何とも言えない不可思議な鳥が、主人公の弟を攫ってバーバ・ヤーガの家に連れ去ります。そこから、主人公が弟を助け出す物語です。

因みに、バーバ・ヤーガとは、日本で言う山姥のような存在で、サーミ人文化圏でよく見かけられた高床式倉庫がモデルになった「鶏の足の上に立つ小屋」に住むと言われています。

「鵞鳥と黄金の卵」

「鵞鳥と黄金の卵」は、「アリとキリギリス」で有名なイソップ寓話の1つです。主人公の農夫が飼っていた「鵞鳥」は、毎日1個黄金の卵を産んでいました。しかし、農夫は「本当はもっとお腹の中に隠してあるのではないか」と疑い「鵞鳥」のお腹を切り裂いてしまいます。ですが、お腹には何もなく、黄金の卵を産む「鵞鳥」まで死んでしまったというあらすじです。

目先の欲に捉われて欲張りすぎてはいけないという教訓めいたお話ですね。

鵞鳥

「鵞鳥」の英語名とは? 

「鵞鳥」の英語名は、「Domestic goose」と言います。「goose」の部分に注目すると、聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。そう、「マザー・グース」です。イギリスで伝わる童謡をまとめたものを「マザー・グースの歌」と呼び、日本でも「メリーさんの羊」や「きらきら星」などが有名ですね。

「マザー・グース」には様々な逸話があり、「鵞鳥に乗った老魔女」や実在の人物がいる、フランス語で同じ意味の「Ma Mère l’Oye(マ・メール・ロワ)」から取られたなどと言われています。

最後に

「鵞鳥」の特徴や物語、そして英語名を紹介してきましたが、思ったよりも言葉としては身近な鳥でしたね。日本では、なかなか見かけることはありませんが、ショッピングや食事の時に、グース羽毛やフォアグラを見かけることもあるでしょう。そんな時に豆知識として覚えておくと、話が弾むかもしれませんね。

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