「水鶏」は鳥の名前!正しい読み方は?
鳥の名前を表す難読漢字はたくさんあり、水に鶏と書く「水鶏」もその一つです。そのまま「みずどり」と読むのは誤りで、正解の読み方は3文字です。
読み方を推測するためのヒントとしては、沖縄のみに生息する鳥の名前にも入っています。日本以外では北欧地域に生息するのも特徴です。次項から「水鶏」の読み方や特徴について見ていきましょう。
水鶏の読み方は「くいな」
鳥の固有名詞を表す水鶏の読み方、正解は「くいな」でした!
「水鶏」のほかに、「水雉」や「秧鶏」と表記されることもあります。辞書では以下のように説明されています。
【水鶏:くいな】
クイナ科の鳥。全長29センチくらいで尾は短い。背面は茶褐色で黒い縦斑があり、顔から胸は青ねずみ色。冬に湿地や水田でみられる。冬くいな。
ツル目クイナ科の鳥の総称。スズメ大から小形の鶏大のものまで約130種が世界中に分布。日本ではクイナ・ヒクイナなど11種が知られる。詩歌にとりあげられ、鳴く声を「たたく」といわれるのは夏鳥のヒクイナのこと。《季 夏》「―鳴くと人のいへばやさや泊り/芭蕉」
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「水」という漢字が入っていることからもわかるとおり、「水鶏」は沼地や湿原など水の近くに生息していることが多いです。
「水鶏」は日本や北欧地域に生息する鳥
「水鶏」の主な生息地域は日本や北欧地域です。日本では北海道や東北北部で繁殖を繰り返します。冬になると本州の関東以南に姿を現すことから、「水鶏」は「冬鳥」とも呼ばれています。
日本以外ではスウェーデンなどの北欧地域で見られることが多いです。日本や北欧地域のほかには、イランや中国などのユーラシア大陸にも生息しています。
「水鶏」の特徴は警戒心が強くて雑食であること
「水鶏」の性格の特徴は警戒心が強いことです。半夜行性ということもあり、日が当たる明るい場所や人が集まるような場所に姿を現すことはあまりありません。
周囲に対して注意深くアンテナを張っており、小さな物音にも驚いて身を隠す習性があります。ただし「水鶏」は飛ぶことが苦手なため、飛んで逃げるのではなく草むらなどに逃げ込むのが特徴です。
両足ががっちりとしたフォルムに発達しているのは、危険なものから素早く逃げるためだと考えられています。生息地域は広範囲に渡りますが、このように警戒心が強いことから、人間が水鶏の姿を見る機会は少ないでしょう。
「水鶏」には雑食という特徴もあり、以下のような食べ物を食べます。
・昆虫
・小魚
・両生類
・甲殻類
・小動物
・植物の実や芽、根など