4:年齢の違い
加齢に伴い、アルコールを分解する能力が低下するため、年齢を重ねるほどお酒に弱くなる傾向があります。若い時はたくさんお酒を飲んで平気であっても、年齢を重ねるとそうはいかないため、注意が必要です。
お酒に強いかをチェックするには?
お酒に強いかどうかをチェックする一つの方法として、アルコールパッチテストがあります。この検査では、お酒を飲まなくても自分の体質がお酒に強いか弱いかの指針にすることができるのです。以下の手順で自分でも診断できます。
・テープに少量のガーゼを貼り、ガーゼを消毒用アルコール(70%エタノール)で湿らせる(数滴ほど)
・上腕の内側などの皮膚が柔らかいところに貼る
・5分経過したらテープをはがす
・テープをはがしてから20秒後と5分後に皮膚の反応を比較する
上記の手順でパッチテストを実施します。判定の基準としては、20秒後に貼った部分が赤くなっていれば「ALDH2活性が不活性型」、20秒後には変化がなくても5分後に赤くなっていれば「ALDH2活性が低活性型」という目安になるでしょう。
適切なお酒の飲み方
お酒を適切に飲むことで、アルコールによる健康被害を防止することができます。以下に、お酒の適切な飲み方の一例を紹介します。
1:適量を守る
適度な飲酒量は、1日平均純アルコールで約20g程度と言われています。これは、ビールなら中びん1本(500ml)、ウイスキーはダブルで1杯(60ml)、日本酒では1合(180ml)。女性の飲酒量は男性の半分から3分の2程度が適当と考えられています。過剰な飲酒は健康被害の原因となるため、適量を守りましょう。
2:空腹時は避ける
空腹時にアルコールを飲むと、アルコールの吸収が早くなるため、アルコールによる健康被害のリスクが高まります。お酒を飲む際は、食事と一緒に飲むか、あるいは食後に飲むようにしましょう。
3:水分補給をする
アルコールは利尿作用があり、トイレが近くなります。そして、体内の水分を失ってしまうことに。お酒を飲む際は、水分補給をしっかりと行い、脱水症状を防止しましょう。
4:休肝日を設ける
お酒を飲みすぎてしまうと、肝臓に負担がかかり、肝臓病のリスクが高まります。週に2日は休肝日を設け、肝臓を休めるようにしましょう。
最後に
お酒は、適度に飲むことで、ストレス解消やリラックス効果などのよい影響をもたらすことがあります。しかし、過剰な飲酒は健康被害を引き起こすため、適量を守ることが大切です。
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