そもそも「イケボ」とは?
昨今しばしば耳にする言葉「イケボ」。「あの人ってイケボで素敵だよね~!」「イケボな人憧れるな」などというように使います。このことからも分かるように、基本的にはポジティブなニュアンスとして捉えられている言葉です。
本記事では、この「イケボ」という言葉について、迫っていきましょう。「イケボ」の意味や、イケボの特徴、イケボを出すコツなどについて紹介します。
「イケボ」は「イケてるボイス」のこと
「イケボ」とは、「イケてるボイス」「イケメンボイス」の略称です。つまり簡単にいってしまえば「素敵な声」ということ。アニメに登場するキャラクターに声を当てている声優さんは、イケボの代表格といえるでしょう。
また、昨今は顔出しをしないで動画配信をする人や、ゲーム実況をするストリーマーが増えています。VTuberの存在も欠かせません。彼らのリアルでビジュアル的な情報は、視聴者である私たちには分かりません。その結果、画面の向こうの人の存在を「声」で感じるしかないのです。このことによって、声に着目する気運が高まったのかもしれません。
「イケボ」に性別は関係しない
イケボ=男性というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実は、イケボはジェンダー関係なく使われているようです。もちろん「素敵な声」というニュアンスの誉め言葉として。
そもそも、「イケメンボイス」の「イケメン」とは、「イケてるメンズ」を指します。通説として「イケボ」は「イケメンボイス」の略称であるともいわれていますが、「イケてるボイス」の「イケボ」と捉えることもできるでしょう。
イケボの魅力
一般的にイケボは、安心感があり、長く聞いていても疲れない声、むしろ癒やされる声を指すことが多いようです。イケボの魅力は、人を包み込むことができる点にあるのかもしれません。
ASMRブームとの関係
ASMRという言葉をご存じですか? 「エーエスエムアール/アスマー」とは、「Autonomous Sensory Meridian Response」の頭文字です。日本語では、「自律感覚絶頂反応」といいます。咀嚼音や果物や紙を切る音などの環境音を聞いて心地よく思うことで、動画配信サイトでは、こういった音を録音したASMRのコンテンツが近年に人気を博しているのです。
このASMRのひとつのジャンルとして、囁き声(whisper)があります。心地よい囁き声が眠りを誘うというもので、ASMR界でも「声」に注目が集まっているようです。
参考:小学館 デジタル大辞泉
イケボとはどんな声? 特徴を紹介
では具体的にイケボとはどのような声を指すのでしょうか。「イケてる」が何を指すかはなかなか定義しづらいところですよね。ここでは、一般的によくいわれている特徴について紹介します。
みなさんひとりひとりにとってのイケボは、どんな特徴の声なのかも考えながら比較してみると面白いかもしれません。
1:低音で奥行きのある声
先述したように、イケボの魅力のひとつは、安心感を与えること。人が安心を感じられる声は、重低音だといわれています。楽器のベースの音が体の奥から響くように広がるのと似ていますね。
2:清涼感やさわやかさのある声
「低い声が出せないからイケボにはなれない…」と落ち込まなくて大丈夫。清涼感のある声も、イケボにおいて欠かせない要素です。一語一語が聞き取りやすく、耳に心地よく入ってきます。はきはきした明るい声は、聴いていて心地良いだけでなく、元気な気持ちにもさせてくれることでしょう。
3:色気のある甘めの声
落ち着いたトーンで抑揚があり、色気を感じさせる声もイケボといわれます。やや鼻にかかる声だったり、息を多く含んだ声は柔らかさを感じさせ、魅力的な声として人気が高いです。
4:ハスキーボイス
ハスキーボイスとは、一言で言えばかすれた声のこと。ハスキーボイスはミステリアスさも含み、誰でもが出せる声ではないため、魅力を感じるのでしょう。
イケボを出すコツはある?
よく耳にするイケボの特徴をいくつか紹介しましたが、多種多様であることが分かったのではないでしょうか。人によって好みも変わりますし、なにをもってイケボというかは、決まってはいないのです。
したがって、イケボを出す方法といっても、自分がどんなイケボになりたいかによって変わってきます。そこでここでは、自分の声がより魅力的になる方法について、一緒に考えていきましょう。
1:自分の声に自信を持つ
まずは、自分の声に自信を持つこと。意外と声がコンプレックスという方は少なくないのではないでしょうか。電話や録音した自分の声を聞いて「私ってこんな声なの…?」と驚いた経験もあるかもしれません。
しかし、ここで自信をなくしてはいけません。自信をなくしてボソボソと喋ると「聞き取りやすい」「聞きたくなる」イケボの特徴と離れていってしまいます。
一語一語わかりやすく話す、高音が通る、穏やかな声など、よいところを探してみましょう。
2:自分の声を録音する
自分の話している声や歌っている声を録音して聞き返すのもおすすめです。「そんなの恥ずかしい!」と思うかもしれませんが、次第に慣れてきます。録音のメリットは、自分の声を客観的に聞けるということ。
どんな抑揚の付け方やスピード感が自分の声にあっているかが分かりますし、自分の話し方の癖も分かるようになります。
3:イケボな人の声真似をする
自分が憧れる声を見つけて、声真似をしてみましょう。話し方の特徴を真似ようとすると、自然と声質も近づくはずです。
最後に
「素敵な声だね」と褒められたらうれしいですよね。とくに声は唯一無二のものだから、より一層自分のことが好きになれるかもしれません。
本記事では、イケボの意味や魅力、特徴などを見てきました。あわせて、イケボになるための方法についても紹介しているので、ぜひ、ひとつの参考にしてみてください。
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