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2023.11.05

「畳み掛ける」とは?|詳しい意味から使い方、例文、類語をチェック

「畳み掛ける」とは、相手に余裕を持たせないように、立て続けにおこなうことなどです。今回は、詳しい意味や使い方・例文、畳み掛けるように話す人の理由などを簡単にご紹介します。類語・言い換え表現も解説しているため、ぜひあわせて参考にしてください。

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「畳み掛ける」の基礎知識を解説

「畳み掛ける」の読み方は、「たたみかける」です。畳み掛けるとは、相手に余裕を与えず、立て続けにおこなうことを指します。たとえば、売り場で販売員に一方的に商品などを説明された場合に、「畳み掛けるようにセールストークをされた」と表現します。

たくさん話をする人 イラスト

はじめに、畳み掛けるという言葉の詳しい意味や使い方・例文をそれぞれ確認しましょう。畳み掛けるように話す人がいる理由や営業トークでは畳み掛けないほうが良いことも、あわせて解説します。

相手に余裕を与えず、立て続けにおこなうこと

【たたみ‐か・ける畳み掛ける】
(動カ下一)たたみか・く(カ下二)
1.相手に余裕を与えないように、立て続けに行う。「―・けて質問する」
2.たたもうとする。たたみ始める。「洗濯物を―・けてやめる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

畳み掛けるとは、「相手に余裕を与えず、立て続けにおこなうこと」を指す言葉です。「相手に余裕を与えないほど、続けざまに話すこと」を表現する場合もあります。

また、畳み掛けるとは、「なにかをたたもうとすること」「なにかをたたみ始めること」を指して用いることもある表現です。もしも相手がなにを表現したいのだろうと思った際は、複数の意味があることを理解したうえで考えると良いでしょう。

「畳み掛けるように」などの使い方・例文

畳み掛けるの使い方を、以下のような簡単な例文で確認しましょう。

・興味があることの第一人者と呼ばれる人と話す機会があったため、畳み掛けて質問してしまった。

・相手に勢い良く畳み掛けられて、うまく返事ができなかった。

・洗濯物を畳み掛けたが、来客があったため中断しよう。

 

「畳み掛けるように話す」は、畳み掛けるを用いる際によく使われている表現です。しかし、畳み掛けるの「相手に余裕を与えないほど、続けざまに話す」という意味と重複した使い方だといわれる場合もあります。

“畳み掛ける”ような話し方をする人の理由

話しているときに、畳み掛けるような勢いの人がいます。とくにプレゼンやセールストークなどで、商品のメリットなどを伝えようとするあまり、間を置かず一方的に畳み掛けるような話し方をする人がいるものです。

畳み掛けるような話し方をしてしまうのは、沈黙した瞬間に断られるのではないかと思ったり、沈黙に居心地悪さを感じたりしてしまう影響が考えられます。これらの不安がある影響で、なにか話し続けていなければ落ち着かなくなってしまうと、余計な言葉を発しすぎてしまうことがあるのです。

しかし、あまりに話しかけすぎた結果、余計なことを口にしてしまったり、相手に「馴れ馴れしい人」「おしゃべりな口の軽い人」と思われたりする可能性があります。畳み掛けるような話し方をしてしまうという自覚がある人は、気をつけると良いでしょう。

営業トークには沈黙をうまく使うと良い?

相手に勢い良く畳み掛けてしまう人は、沈黙をうまく使うようにすると、プレゼンやセールストークなどの際に効果的です。プレゼンやセールストークなどでは、沈黙する瞬間の相手の反応が怖いかもしれません。

しかし、それでもあえて沈黙する瞬間を作ることで、次の言葉への期待を高められます。また、頭のなかを整理する時間がないままで畳み掛けられても心に響かないこともあるため、沈黙する瞬間を作ることが大切なのです。

そのため、プレゼンやセールストークなどをする際は、必要なことを伝えてから静かに待つ時間をとると良いでしょう。

畳み掛けるの類語・言い換え表現3つ

畳み掛けるの類語や言い換えできる表現は、以下のとおりです。

また、「しゃべりまくる」「舌が回る」なども、使うシーンによっては畳み掛けると言い換えが可能な表現です。舌が回ると伝えた場合には、よどみなくスムーズな話し方をする印象があります。

たくさんの吹き出しの形をした紙

それぞれの言葉の意味を詳しく確認していきましょう。

畳み掛けるの類語・言い換え表現
  1. まくし立てる
  2. 矢継ぎ早
  3. しゃべり立てる

まくし立てる

「まくし立てる」とは、「立て続けに勢いよく話すこと」を指す言葉です。「まくし立てるように話す」も、「畳み掛けるように話す」と同様に意味が重複しているといわれる場合があるものの、この表現も一般的に使われています。聞く側がそれほど不自然さを感じないため、容認できる範囲の表現だといえるでしょう。

まくし立てるは、たとえば「まくし立てずに、落ち着いて話しましょう」などと使います。

矢継ぎ早

「矢継ぎ早」とは、「続けざまに素早く物事をおこなうこと」を指す言葉です。連続して矢を射る際の動作が素早いと続けざまに矢を射られることから、矢継ぎ早と表現されるようになりました。

矢継ぎ早を使う際は、「矢継ぎ早の連絡が来ていた」や「矢継ぎ早に催促のメッセージを送る」など、「矢継ぎ早の~」や「矢継ぎ早に~する」の形で表現することが多いです。

しゃべり立てる

「しゃべり立てる」も畳み掛けると言い換えが可能です。しゃべり立てるとは、「盛んにしゃべること」を指して使います。「しゃべる」という言葉があるため、意味が伝わりやすい表現です。たとえば、「Aさんはおしゃべりが好きだ。今日もばったりと会ってから3時間ほどしゃべり立てていた」などと使います。

また、「言いまくる」などとの言い換えも可能です。

畳み掛けるという言葉の意味を理解しよう

耳とメガホンの写真を使ったコラージュ

畳み掛けるとは、「相手に余裕を与えず立て続けにおこなうこと」「相手に余裕を与えないほど続けざまに話すこと」を指す言葉です。また、「なにかをたたもうとすること」「なにかをたたみ始めること」を指して用いることもあります。

畳み掛けるような話し方をしてしまう理由は、沈黙した瞬間に断られる不安や、沈黙に感じる居心地の悪さの影響が考えられるでしょう。しかし、あえて沈黙する瞬間を作ったほうが、相手に伝わりやすい場合があります。プレゼンなどでは、ずっと畳み掛けるのではなく、あえて一旦沈黙することを試してみると良いでしょう。

言葉の表す意味や使い方・例文、言い換えが可能な表現などを確認し、正しく理解できるようになりましょう。

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