「生誕祭」とは?
生誕祭(せいたんさい)は、推し活をする人ならば誰しもが、一度は耳にする言葉なのではないでしょうか? 本記事では、この「生誕祭」の意味や言葉の使い方などを解説します。また、「生誕祭ってどんなことをすればいいの?」という人のために、生誕祭の内容の例や楽しみ方についても紹介しますね。
「生誕祭」の意味
「生誕祭」とは、「(人が)誕生したことを祝うまつり」のことを指します。昨今では、推しの誕生日をお祝いする「推し活」に使われることが多いです。
「祭」と言うと、地域の人との交流や、作物の豊作を祈るなどのイメージを抱いている人も多いのではないでしょうか? しかし、推し活の生誕祭に関して言えば、極めて個人的なまつりでもかまいません。例えば、自分ひとりで推しの誕生日を祝うことも生誕祭と言うことができます。その内容について、この後の項目で詳しく見ていきましょう。
参考:『デジタル大辞泉』(小学館)
生誕祭にはどのようなものがある?
「生誕祭」は、とくにSNSで目にすることが多い言葉です。例えば、アイドル、二次元、VTuberの生誕祭があります。同じ生誕祭でも、祝い方にそれぞれ特徴があって比べてみると面白いですよ。
紹介するのは、あくまでも一例なので、「こうしなければならない!」などのルールがあるわけではありません。大切なのは、お祝いの気持ちです!
1:アイドルの生誕祭
アイドルや芸能人の生誕祭は、大きく2パターンに分けることができます。
1パターン目は、オフラインイベントや公演で生誕祭をするパターン。運営側が提示しているルールに則ってスタンドバルーンやお花を用意したり、ファン同士が協力して寄せ書きやメッセージビデオを作成したりすることも。
2パターン目は、推し不在の生誕祭。推しのオフライン(実際に会う)イベントがないというパターンです。誕生日にともなって、公式のオフラインイベントを開催するわけではない場合でも、ファン心としては「推しの誕生日をお祝いしたい…!」と思ってしまいますよね。
そこで、個人で生誕祭を開催するのが「推し不在の生誕祭」です。推しの写真や推しイメージのケーキを用意したり、部屋を飾り付けたりして誕生日をお祝いします。もちろん一人で開催してもいいですし、ファン仲間を集ってグループで開催してもにぎやかで楽しいですよ。
2:アニメやマンガのキャラクターの生誕祭
基本的には、アイドルなどの芸能人に対する生誕祭と同じです。ただし、オフラインイベントは現実的に難しいので、その分SNSでお祝いムードが高まります。
SNSで、「#~~生誕祭20〇〇」といったハッシュタグがトレンド入りすることも。「~~」にはキャラクターの名前、「○○」にはその年の西暦が入ります。
また、ファンアートなどの二次創作をお祝い代わりにする人も多いです。アイドルの生誕祭と同じように、部屋を飾り付けたりケーキを用意したりして楽しみます。
3:VTuberの生誕祭
VTuberとは、「バーチャルYouTuber」のこと。「2Dまたは3Dのアバターを使って活動しているYouTuber」のことを指します。VTuberの生誕祭は、オフラインイベントの代わりに、リアルタイムで配信イベントが開催されることがあります。
ファンアートを描いたり、ケーキを用意したりするのはアイドルやアニメキャラクターなどの生誕祭と同じですが、配信中にスーパーチャット(投げ銭機能)を送ってお祝いすることもできます。物品やお花を贈ることができない推しに、お祝いの気持ちを伝える機会でもありますね。
また、誕生祭に際して応援広告をファンがプレゼントすることも。これはアイドルでも見られる文化ですが、例えば首都圏の大きな駅や、交差点の電光掲示板に推しのイラストや写真を掲載して活動の応援をする広告です。
生誕祭の楽しみ方を紹介
生誕祭を目一杯楽しむために、もう少し深掘りして、生誕祭の飾りつけや当日の過ごし方などについて紹介します。推しの誕生日をお祝いするとともに、日頃頑張っている自分へのご褒美として、少し贅沢するのもありなのではないでしょうか?
1:推し不在の生誕祭は飾りつけにこだわる
推しのオフライン(実際に会う)イベントがない場合の生誕祭を楽しむポイントは、空間づくり。推しカラーのバルーンで部屋を飾ったり、ケーキを用意したりするのがおすすめです。推しが好きな食べ物や素敵なデザインラベルのシャンパンは、写真映えするのでぜひお試しあれ!
2:いつもと違う特別な場所で生誕祭をする
お祝いの日ということで、ホテルに一泊して生誕祭をするファンも少なくありません。特別な日に特別な空間で推しのお祝いをしましょう。
3:推しのグッズとゆかりの場所へ
アクリルスタンドやパペット、トレーディングカードなど推しのグッズと一緒に、ゆかりの地や旅行へ行って写真を撮るのも、思い出になって楽しいですよ!
ハイタッチ会やお渡し会など、リアルイベントでの話のネタにもなりますし、推しへの思いも伝わるのではないでしょうか?
最後に
「推しは推せるうちに推せ」という言葉があります。私たち応援する側にも言えることですが、人はいつ何が起きるか分かりません。急に活動をやめてしまったり、推し活ができる環境ではなくなったりすることも十分に考えられることです。
ですから、推しへの気持ちは伝えられるうちに伝えておきたいですよね。それが、活動のエネルギーにもきっと繋がるはず。そのひとつのイベントとして、本記事では生誕祭を紹介しました。
TOP画像/(c)Adobe Stock
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