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2023.12.25

今さら聞けない「頭寒足熱」の意味や読み方とは? 意外な由来も紹介

 

頭は冷やして足は温める、「頭寒足熱」という言葉を聞いたことはありませんか? 健康法をいったものですが、正しい読み方や意味、由来を聞かれると、正しく答えられるか不安になりますよね。そこで本記事では、「頭寒足熱」の意味や読み方、由来などを解説していきます。

「頭寒足熱」とは?

「頭は冷やした方がいいけれど、足は温める方がいい」とよくいいますよね。そんな健康法をいった「頭寒足熱」。読み方に迷ったりしませんか? まずは意味や正しい読み方などをチェックしていきましょう。

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「頭寒足熱」の意味や読み方とは?

「頭寒足熱」は何と読むでしょうか? 正解は「ずかんそくねつ」です。意味は「頭が冷えていて、足が温かいこと」ということ。さらに二語に分けてみていくと、「頭寒」は「頭が冷えていること」、「足熱」は「足が温かいこと」を表します。

古来より「頭寒足熱」は、健康法として知られており、風邪を引いたときや、集中して勉強したいときに効果的だといわれてきました。今日の医学でも推奨されています。

「頭寒足熱」の由来は?

由来は諸説ありますが、『故事俗信ことわざ大辞典』によると、「古くから、健康によい状態といわれるが、江戸時代初期から俳諧文学の方面で使われ始めた」と記されています。江戸時代初期には、この言葉が使われていたことがわかりますね。

明治には、夏目漱石の小説『吾輩は猫である』にも「頭寒足熱は延命息災の徴と傷寒論にも出て居る通り」というように「頭寒足熱」の言葉が登場しています。

「頭寒足熱」の使い方を例文でチェック

頭寒足熱」は、「頭寒足熱にする」や「頭寒足熱を心がける」「頭寒足熱を意識する」のように使うことができます。では実際どのように使うのか、また英語ではどのように表現するのか例文でチェックしていきましょう。

こたつ

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「頭寒足熱」の例文

・「祖母が、風邪をひいたら頭寒足熱にしなさいとよくいっていた」

・「寒い冬の睡眠時には、頭寒足熱にすると良いと本に書いてあった」

・「頭寒足熱を心がけるが、なかなか難しい」

・「勉強に集中するために、頭寒足熱を意識してみよう」

「頭寒足熱」を英語で表現すると?

「頭寒足熱」は「keeping one’s head cool and feet warm」。「one’s」のところには、「my、his、her、your、their」などが入ります。

【例文】

「My grandmother says it’s good to keep your head cool and feet warm when you cold.(祖母は、風邪のときは頭寒足熱が良いという)」

健康や健康法にまつわる四字熟語やことわざは?

「頭寒足熱」のほかに、健康法を表す四字熟語についてチェックしていきましょう。

ハートを手にもつ

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「医食同源」

「医食同源」は「いしょくどうげん」と読み、「病気を治すことも、食事をすることも、健康を維持するために重要なもので、その本質は一緒である」ことをいった言葉。つまり、日頃から食生活に注意することは、病気を予防して健康を維持することと同じであるという意味です。

実は「医食同源」は、日本でつくられた造語。古くから中国にある、身体に良いものを食べると健康になり、薬は必要ないという考えをもとにつられた言葉なのです。「医食同源を心がけている」「医食同源がモットー」などと、食生活に気をつけていることを表すことができます。

「臍下丹田」

「臍下丹田」は「せいかたんでん」と読みます下腹部、へその下あたりのことをいい、そこに力を入れたり、意識を集中させることで気力が湧くとされています。「臍下」も「丹田」も、どちらもへその下あたりを指す言葉です。使い方としては、「臍下丹田に力をいれる」「臍下丹田を意識して呼吸をする」などと表すことができます。

「無病息災」

「無病息災」は「むびょうそくさい」と読み、「病気をしないで健康であること」を意味します。さらに二語に分けて意味を見ていくと、「無病」は「病気ではない状態のこと」。さらに「息災」は「無事」や「健康である」ことです。

また「息災」には、「仏の力で災いを防ぐ」という意味も。「息」は「鎮める」や「止む」という意味を含み、「息災」で「災いを止める」ということを表します。「無病息災を祈る」や「無病息災の御利益」などのように、使われることが多いでしょう。

「美意延年」

美意延年」は「びいえんねん」と読み、「心配ごとをせず、心のままに楽しく生きていると、自然と長生きする」という意味合いの言葉です。「美」は「楽しい」ということ、「意」は「気持ち」や「心」という意味が含まれています。

そして「延年」は、「長く生きること」という意味です。長生きの秘訣をいうときや、スピーチなどに用いられることが多いでしょう。

「酒は百薬の長」

「適量の酒を飲むことは、薬を飲むよりも健康に良い」ということをいったもの。中国の歴史書『漢書』に由来する言葉です。よくタバコと酒を比べる際に用いられる表現で、「酒は百薬の長といわれるが、タバコは百害あって一利なし、といわれている」などと使われます。

最後に

頭は冷やして足を温めることを言った「頭寒足熱」。昔、親や祖父母から口酸っぱく言われたという方も多いのではないでしょうか? そんな健康法は、意外にも西洋から広がったものだということがわかりました。集中力が高まったり、睡眠時にも良いとされています。

集中して何かしないといけない時や、寒くて寝られない時などに試してみるのも良いかもしれませんね。

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