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2024.02.19

「幕間」なんと読む?正しい読み方から詳しい意味と〝演劇・映画用語〟を一挙に解説!

「合いの手」という表記が一般的ですが、「間の手」「相の手」とも書かれます。この「間の手」は、相手の話や動作の間に挟む、別の発言や動作です。「幕間」と同様に、「間」も「あいだ」とは読みません。「あいのて」と読みましょう。

その他の演劇・映画用語

演劇・映画用語は「幕間」の他にも、いくつかあります。例えば「板付き」「客席降り」「場当たり」などです。いずれも日常生活ではあまり使わない言葉であるため、馴染みのない方も多いでしょう。

演劇の舞台

(C)Adobe Stock

本章では、演劇・映画用語について普段はあまり触れない単語や、一般的な意味とは異なる意味で用いられる言葉を紹介します。

板付き

「板付き(いたつき)」とは、舞台が始まる瞬間には、すでに俳優がステージ上に立っている状態を指します。つまり幕が上がる前に、所定の立ち位置に役者が立って、待機しているということです。ステージを「板」と表現し、そこに付いているため「板付き」と表現されます。

客席降り

「客席降り(きゃくせきおり)」とは、舞台を上演している最中に、役者が客席まで降りてくる状況のことです。縮めて「客降り(きゃくおり)」と表現することもあります。演劇を盛り上げるための演出です。観客にとっても、間近で役者の演技を見れるため、より臨場感を得られるでしょう。

場当たり

「場当たり(ばあたり)」とは、立ち位置やシーンの転換を、本番同様の条件でおこなわれる稽古を指します。主に、リハーサルで使用される用語です。これには、道具を含んだ「出ハケ」なども含まれます。「出ハケ」とは、舞台に「出る」ことと「ハケる(去る)」ことを合わせた言葉です。つまり「場当たり」とは、舞台に出る・降りるに至るまで、本番同様に稽古するということです。

花道

「花道(はなみち)」は、ステージから客席側に伸びる通路のことをいいます。これは、俳優が出入りするためのものです。もともとは、歌舞伎劇場から誕生した言葉とされており、観客席の中央に設置されているケースが多いでしょう。役者は会場に入り、客席の間を通り抜けて、ステージに上がるということです。

幕開き・幕切れ

演劇の開始を「幕開き(まくあき)」、終了を「幕切れ(まくぎれ)」といいます。似た言葉に「幕開け」という単語もあります。一般的に「開始」を意味する場合は「幕開け」と表現します。そして演劇などを含む芸能関係は、「幕開き」と表します。

八百屋(やおや)

八百屋はそのまま「やおや」と読みます。しかし意味するのは、食材を販売しているお店のことではなく、傾斜がある(角度がついた)舞台のことです。ステージは、奥から手前にかけて傾斜がついています。商品が見やすいように、傾斜をつけて野菜などを並べている八百屋の様子から、演劇・映画業界でも使われるようになりました。

モノローグ・ダイアローグ

一人の登場人物が独白するセリフを「モノローグ」と呼びます。逆に、複数の登場人物が対話することを「ダイアローグ」と呼びます。モノローグの場合、登場人物が心の中で考えていることを、セリフにしているケースが多く見られます。モノローグで登場人物の心情を表現し、ダイアローグでストーリーを進めていくケースが多い印象です。

「幕間(マクアイ)」を正しく使おう!

演劇の幕

(C)Adobe Stock

「幕間」という言葉について解説しました。幕間は、しばしば「まくま」と誤読されるケースが見られます。しかし、正しい読み方は「まくあい」です。誤読を避けるため「幕あい」と表記することもあります。

演劇の一幕が終わり、次の一幕までの時間を「幕間」といいます。本記事では他にも、演劇・映画に関連する言葉を紹介しました。言葉を知って、演劇・映画鑑賞を楽しんでください。

メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock

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