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2024.02.01

「生業」とはどう読むのが正しい?意味・似た言葉との違い・類似表現などを解説

【例文】

・生業と仕事の違いについて考えるようになってから、労働のあり方に対する認識が少し変わってきました。

・この地域に住んでいる多くの人々は、観光業を生業にしています。

・「YouTuberであることを生業にしている」と話すと、「大変ですね」といわれることがよくあります。

・曾祖父の代から、そば屋を生業としているため、歴史のある店として何度もテレビで紹介されました。

 

生業の類似表現3つ

生業には、いくつかの似た言葉があります。おもな類似表現は以下の3つです。

車の整備士 イラスト

(C)Adobe Stock

それぞれの言葉の意味と読み方を解説し、例文をご紹介します。

生業の類似表現3つ
  1. 商売
  2. 家業
  3. 稼業

商売

商売とは「利益をあげる目的で物を売り買いすること」という意味の語句です。「生業」よりもより、「利益をあげる」ことが強調されている言葉といえるでしょう。「商売敵」「商売繁盛」「商売気質」「商売柄」「商売道具」「殿様商売」など、「商売」という漢字の使われている単語もたくさんあります。

【例文】

・我が社の取引のメインは、オンラインショッピングに移行しました。

・起業家の友人が、新しい商売を考えているときがもっとも楽しいと語っていました。

・彼女の商売が飲食業からスタートして、宿泊業へと発展していったのは、ビジネスのセンスがあったからだと思います。

 

家業

家業とは「その家の生計を立てるための職業」「代々、その家に伝わってきた職業」という意味の語句です。「生業」とほぼ同じ意味ですが、世襲の仕事を指すことの多いところが違いといえるでしょう。読み方は「かぎょう」です。

【例文】

・彼は父親の急死によって、大学を卒業してまもなく家業を継ぎ、家族の伝統を守っています。

・彼は家業である製造業から仕事内容を大きく転換し、IT業界への進出を計画していました。

・私の友人は家業を手伝いながら、新規の事業も展開しています。

 

稼業

稼業とは「生計を維持するための職業」という意味の語句です。「生業」と共通する意味を持った言葉といえるでしょう。読み方は「かぎょう」です。同じ読み方の「家業」とは違って、「代々引き継いでいる仕事」といった意味合いはほとんどありません。

「稼業」は「稼」という漢字が使われているように、稼ぐための仕事というニュアンスの強い言葉といえるでしょう。

【例文】

・彼の稼業は教育関連の仕事であるため、学生たちとのコミュニケーションを大切にしています。

・私の弟は「YouTuber」をやっていますが、浮き草稼業のように思えて彼の将来が心配です。

・彼は役者稼業を廃業して、会社員になったと聞いています。

 

生業の意味と読み方を知って正しい使い方をしよう

生業には、生活を営むための仕事という意味があります。読み方は「なりわい」「すぎわい」「せいぎょう」と3種類ありますが、一般的によく使われているのは「なりわい」です。ビジネスで使われることはあまり多くありません。

しかし、ビジネスに関わる言葉であるため、覚えておきたい言葉です。生業には、「職業」「仕事」「商売」「家業」「稼業」など、似た言葉がいくつかあります。生業の意味とともに、それぞれの語句の意味を知って、正しい使い方をしてください。

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