経済用語としてのRTA
「RTA」は、経済用語として「WTO(世界貿易機構)」が用いている言葉でもあります。「地域貿易協定(Regional Trade Agreements)」の略で、国家間や地域間で結ばれる、自由に物やサービスの移動を可能にするための協定「FTA(自由貿易協定)」や関税同盟などの総称です。
アール‐ティー‐エー【RTA】[reciprocal trade agreement]
《reciprocal trade agreement》互恵通商条約。→互恵条約ごけい‐じょうやく〔‐デウヤク〕【互恵条約】
特定の二国間で、第三国に対するよりも通商上有利な条件を相互に与え合うことを取り決めた条約。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
医療用語としてのRTA
医療用語としての「RTA」は、「Renal Tubular Acidosis(尿細管性アシドーシス)」の略として用いられ、腎尿細管機能(じんにょうさいかんきのう)の異常によって酸血症(さんけつしょう)を引き起こす症候群と定義されています。
尿は、腎臓で作られた原尿が尿細管を通過して作られるといわれていますが、遺伝などの先天性、もしくは後天性の原因で腎尿細管の機能が妨げられると「RTA」を引き起こすと考えられているようです。
「RTA」が広まった背景と魅力
近年ゲーマーの間で、なぜ「RTA」が広まったのでしょうか。また、多くの人を魅了するのはなぜなのか、「RTA」が広まった背景と魅力を考えていきます。
エンタメ性が高まり認知度もアップ
「RTA」が広まった背景には、競技性のみならずエンタメ性が向上し、親しみやすくなったことが挙げられるでしょう。また、誰でも動画を自由に配信できるようになったことが一つのきっかけと考えられます。
もともとは、記録が更新されたときに配信されていた動画が、少しずつエンタメ色の強い動画配信へと進化していき、「RTA」の魅力が拡散されました。動画サイトの視聴者が増えたことで、さらに興味を持つ人も増え、ニッチであったものがポジティブな形で世間への認知が広がったようです。
自由さやエキセントリックな点が魅力
「RTA」は、ゲームをクリアするまでの実時間を競うゲームですが、クリア条件により、さまざまなカテゴリーに分けられます。
また、本来であれば問題となるバグの使用可否なども、ルールに組み込める自由さがあります。通常のプレイスタイルとは異なり、最短でクリアするためにエキセントリックな動きなどが見られることも魅力です。
多種多様なゲームに対応できるため、年齢・ジェンダーを問わず楽しめるのも人気の理由でしょう。かつてプレイしたゲームで「RTA」を行うと、今まで気付かなかった一面を発見できるなど、楽しさを見いだす人もいるようです。
「RTA」のイベントはある?
「RTA」に興味を持ち、イベントに参加してみたいと思う人もいるのではないでしょうか。国内で開催されているイベントについて、また参加するために必要な条件なども紹介します。
国内でのイベント
国内で開催されている「RTA」のイベントの中で有名なのが、「RTA in Japan」です。夏と冬の年2回開催されており、多くの人が参加しています。
アメリカの「GDQ(Games Done Quick)」というイベントを参考にし、「RTA」の発展を図ること、「RTA」が好きな人の結束を強めることを目的に開催されています。イベントでは最新作をはじめ、知名度に関係なくプレイが可能です。
イベントの様子は録画されており、TwitchやYouTubeでいつでも視聴できます。イベントには参加せず、動画でプレーヤーたちの並外れた攻略法などを見て楽しむ人も少なくありません。
参照:RTA in Japan
条件を満たせば参加は自由
「RTA」は、ゲームとタイマーがあれば、誰でも自由にプレイできます。よい記録を残すためにはプレイスキルの向上が欠かせませんが、プレイすること自体には特別なスキルは必要ありません。
イベントに参加する場合は、応募に当たって環境を整えるなどの準備をします。例えば「RTA Japan」は、「Oengus」で参加者を募集するため、参加するためには「Discord」もしくは「Twitch」のアカウントが必要です。
ただし、応募すれば誰でも採用されるというわけではありません。要件に満たない場合は選考の対象にならないケースもあるので、応募に関する詳細をしっかり確認しましょう。
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