・会議の部屋では、余談が許されないような緊迫した空気が流れていた
・余談になりますが、来週の日曜は晴れると聞いています
・おもしろいエピソードがありますが、余談になるので後日お話しします
・余談が長くなりましたが、そろそろ本題に入りましょう
・彼のスピーチはいつも余談として自分の話を挟むため、制限時間をオーバーしてしまう
・余談になってよろしければ、先日のイベントの話をさせていただきます
余談の言い換え表現
余談には、「ちなみに」「ついでながら」のような言い換え表現があります。
「ちなみに」は、話が本筋から少しそれる場合に使われます。「ついでながら」は、余談と同じく本筋から離れた話をする際に使う表現です。
このほか、話が本筋から外れたときに使うフレーズとして、「話が脱線しましたが」があげられます。
ここでは、余談の言い換え表現を2つ解説します。
ちなみに
「ちなみに」は、「ついでに」という意味の接続詞です。漢字では「因みに」と書きます。前に話した内容に対して、簡単な補足を付け加えるときに使う表現です。
話がややずれる点で余談に似ていますが、完全に本題から離れるわけではない点が異なります。あくまで、前に述べた事柄と「ちなみに」で補足した内容が、つながっていなければなりません。
「ちなみに」は敬語ではありませんが、敬語表現を用いた文脈の中であれば目上の人にも使えます。
(例文)
・明日の野球大会は9時集合です。ちなみに、明日の天気は晴れのち曇りです
・明日の12時に到着予定です。ちなみに、交通手段は電車を使います
ついでながら
「ついでながら」は、それまで話していたことに付け加えて伝えたいことがある場合に使う表現です。
「ついでながら」の「ついで」は漢字で「序で」と書き、あることを行うときに一緒にほかのことにも利用できる機会という意味があります。これに、「ではあるが」という意味の「ながら」を付け加えた言葉です。
「ついでながら」のあとはそれまでの話とは脈絡がないことを話すため、余談と似た表現といえます。
(例文)
・ついでながら、今回の議題と一緒に議論したい案件がございます
・ついでながら、こちらの商品もあわせてご案内させていただきます
余談の意味を知って正しく使おう
余談とは、用件以外の話や、本筋を離れた話を指す言葉です。途中で本題から離れた話を入れるとき、主に「余談ですが」というフレーズで使われます。
「蛇足ですが」というフレーズもありますが、ニュアンスは異なるため、シーンに応じて使い分けましょう。
余談には、「ちなみに」や「ついでながら」といった言い換え表現もあります。使い方は文脈により異なるため、言葉の意味を正しく把握し、話の内容に合わせて上手に使用してください。
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