リークとは？意味と語源
新聞・週刊誌などの見出しや、日常会話の中で「リーク」という言葉を見かける機会が多くあるでしょう。主に記事・番組などの制作に関わる人や、取材を行ったり、反対に受けたりする立場の人は、耳にする機会が多い言葉といえます。
リークの意味や語源など、まずは基本的な情報を押さえましょう。
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情報を漏らすこと
リークとは「漏電」「重要な秘密をわざと漏らすこと」などを意味する、カタカナ用語です。
ビジネスシーンや一般的な会話で使用されるときは、主に「自社の機密情報をライバル会社にリークした」のように、内部の人間にしか知りえない情報を外部に漏らすことを意味します。
「この政治家の汚職を暴こう」「大物芸能人の犯罪を週刊誌に暴露しよう」など、はっきりとした目的を持った人物が、積極的に秘密を漏えいさせたときに使用するのが一般的。
重要機密が書かれた手帳を落としたなどの理由で偶然情報が漏れてしまったときには、基本的に使用しないことがほとんどです。
リーク（leak）
［名］(スル)
１ 意図的に秘密や情報などを漏らすこと。「マスコミにリークする」
２ 漏電。
『デジタル大辞泉』（小学館）より引用
語源は「leak」
リークの語源は、英語の「leak」であり、カタカナ用語のリークとほぼ同じ意味で使われています。leakは「気体・液体・電気などが漏れること」「情報がマスコミなどに漏れること」を指し、名詞で使うときの意味は「漏えい」です。
内部告発情報などを、匿名でWeb上で公開するサイトとして知られる「WikiLeaks」にもleakが使われています。ビジネスシーンにおいて、情報が漏えいする意味で使用するときは、leak単体ではなく「leak out」という句動詞を使用することが少なくありません。
leak /líːk/
2 (自)〈秘密・情報などが〉漏れる（out）；(他)〈情報などを〉（報道機関などに）わざと漏らす，リークする（out）≪to≫．
His secrets leaked out.
彼の秘密が明るみに出た
leak the news (out) to the press
ニュースを記者に漏らす
『プログレッシブ英和中辞典(第5版)』（小学館）より引用
【分野別】リークの使い方
リークは、使用する人の立場や場面が変わると、微妙に意味が異なります。必ずしも、一般的な情報漏えいの意味で使用されるとは限りません。分野別にリークの使い方を紹介します。
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広報分野でのリーク
広報活動をする場合に使われるリークとは、新製品などの一斉発表をする前に、限られたメディアに情報を流し、取材依頼する宣伝方法を指します。
企業に無関係な人物が情報を漏えいさせるのではなく、新製品やサービスなどの情報をリークしたい企業の担当者が、新聞や週刊誌などの記者に連絡を取って取材を依頼します。
一斉に新情報を発表するよりも、大きなスクープとして扱ってもらう方が注目度が高くなるため、宣伝効果を期待して、あえて情報を伝える手法が取られるケースもあるのです。
IT分野でのリーク
IT分野で使われるリークは、一般的な情報漏えいとは異なる意味で使われる点に注意しましょう。たとえば、コンピューターを使っている最中に、使用できるメモリの容量が減ってしまうことを「メモリリーク」といいます。
通常、プログラムを実行するために確保したメモリ領域は、役割を終えたら解放し、空き領域にします。しかし、何らかのミスで処理がうまくいかないと、利用されていない状態にもかかわらず使用できない領域が発生してしまうのです。
メモリリークが起きる主な原因には、プログラムの記述ミスが挙げられ、不具合の原因となる場合が少なくありません。
