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2023.06.02

アサインとは? ビジネスでの意味や、ホテルでの使い方を解説【社労士監修】

アサインとは、割り当てることや、任命することという意味の言葉です。ビジネスシーンや、ホテルなどで聞いたことがある方もいるのではないでしょうか? この記事では、アサインの意味や使い方を解説します。

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アサインの意味は?

「アサイン」という言葉を知っていますか? 「この仕事は、○○さんにアサインした」や、「新しいプロジェクトにアサインされた」など、さまざまな場面で聞いたことがある方もいるでしょう。

では、この「アサイン」という言葉は具体的にどのような意味なのでしょうか? いざ詳しく聞かれると、実はよくわかっていないということもありますよね。

そこでこの記事では、アサインの意味や使い方を、場面ごとに解説します。ビジネスシーンでもよく使われる用語のため、ぜひチェックしてみてください。

ASSINGNEDという印が押されたノートにペンで赤いチェックマークを書き込んでいる写真

アサインは、英語の「assign」が元になっている言葉です。「assign」とは、「割り当てる」や「任命する」ということ。この言葉が、カタカナ表記で使われるようになったのが「アサイン」です。特に、IT系や外資系の会社ではよく使われるでしょう。

たとえば、「この業務にアサインされた」というと、「この仕事を任された」ということになります。なお、業界や場面ごとに「アサイン」の使い方が微妙に異なるということもあるようです。ここからは、業界や場面に応じた、「アサイン」の使い方も見ていきましょう。

ビジネスシーンでの使い方

「このプロジェクトには、○○さんをアサインします」など、業務やプロジェクトを割り当てるときに使うことも。業務分担を決める会議などで、耳にする機会があるかもしれません。コンサル業界やIT業界などでは、日常的に使う会社が多いようです。

ノートパソコンを見せながら説明している人、話を聞いている2人の人のイラスト

また、業務以外に、役割に関して使うことも。たとえば、「重要なポジションにアサインされた」というと、「重要な役割を任された」というイメージです。任せる、割り振るという意味で捉えると、どの文脈でもわかりやすいでしょう。

ちなみに、IT用語では、「キーアサイン」という言葉もあります。キーアサインは、キーボードに特定の動作が割り当てられていること。たとえばWindowsで、コントロールキーとCを同時に押すとコピーができるなどのイメージです。

このように、業務や役割、機能に対して、特定の人やものを「割り当てる」という意味で、「アサイン」と言う言葉が使われているようです。近年、ビジネスシーンで使われる機会が増えてきたキーワードのため、意味を押さえておくと、いざというときに安心です。

ホテルでの使い方

ホテル業界でも「アサイン」という言葉が使われているのを、ご存じでしょうか? たとえば、「部屋をアサインする」というと「部屋を割り当てる」という意味になるようです。

開いたドア越しのベッドルームの写真 ドアノブには白いプレートがかかっている

ホテルにチェックインする際に、どの部屋に宿泊できるかということをフロントで説明されますよね。このように、部屋をあてがうことを「ルーム・アサイン(ルーム・アサインメントの略)」などと表現することもあるようです。

宿泊客が「この部屋をアサインしました」と言われる場面は少ないでしょう。しかし業界用語として知っておくと、何かの機会に役立つかもしれません。

参考:新・ホテル&ブライダル用語集|ホテリエガイド

なお、ホテルで働く人にとって、部屋のアサインはなかなか奥が深い仕事のようです。たとえば、団体客はお互いがなるべく近くの部屋になるようにすることや、子供連れなど、宿泊客の特性や事情に応じて部屋をアサインしているというホテルもあるようです。

英語での言い方は?

アサインは、英語としても使えるのでしょうか? 日本では、一見英語に思えるけれど、ネイティブには通じない「和製英語」という言葉も。「アサイン」はどうなのかを解説します。

結論から言うと、割り当てるという意味で、アサインは英語でも使うことができます。例文も見ていきましょう。

・例文:I will assign the work to her.
(私は、その仕事を彼女に割り当てようと思う)

また、部署や支店の配属などの場面でも使われます。

・例文:She was assigned to the Osaka branch.
(彼女は、大阪支店へ配属された)

配属のことをアサインと表現することは、一般的には聞き慣れないかもしれません。しかし、外資系企業などでは使われることもあるようです。また、assignmentで宿題や課題という意味にも。

やるべきことや場所など、何かを人に割り当てるというイメージで捉えると、わかりやすいのではないでしょうか。

使う場面には要注意

「アサイン」という言葉を使う際、気をつけたいポイントも押さえておきましょう。まず気をつけたいのは、聞き手側の目線に立つこと。というのも、相手の年代や業界によっては、アサインという言葉になじみがないこともあるからです。

顎や頬に手を当て、困った表情をしている2人の人のイラスト その上には黄色い吹き出しが出ている

また、最近は少なくなってきたかもしれませんが、カタカナ用語自体に抵抗感を抱く人も少なくないでしょう。「なぜ日本語で言わないのか」と思われてしまうこともあると聞きます。そのため、使う相手や場面には気をつけるのがベターといえます。

普段何気なく使っている言葉でも、人によっては聞き慣れないこともあるでしょう。特に転職したてのときや、社外の人と話すときなどは、注意した方がいいですね。

言い換えると?

アサインの言い換え表現も見ていきましょう。

たとえば、会社で業務分担をする場面などでは、アサインの代わりに「担当」を使うと自然です。「○○さんには、この業務を担当してもらいます」と言うと、わかりやすいですよね。また、「このプロジェクトにアサインする」という表現を、「この企画に参加してもらう」などと言うこともできるでしょう。

前述の通り、アサインが通じないこともあるので、このように言い換え表現を知っておくとスムーズです。

最後に

この記事では、「アサイン」の意味や、場面ごとの使い方を解説しました。ビジネスシーンで使われることが増えてきた言葉のため、知っておくと便利です。

つかはらみささんのプロフィール写真

執筆

塚原社会保険労務士事務所代表 塚原美彩(つかはら・みさ)

行政機関にて健康保険や厚生年金、労働基準法に関する業務を経験。2016年社会保険労務士資格を取得後、企業の人事労務コンサル、ポジティブ心理学をベースとした研修講師として活動中。趣味は日本酒酒蔵巡り。
ライター所属:京都メディアライン

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