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2024.03.05

【外交的】とは交渉に関連する言葉! 意味やよく使われるフレーズを紹介

「外交的」は外部や外国との交渉に関連して使われる言葉です。国際的なニュースなどで登場することが多いので、正しい意味を把握しておきたいですね。本記事ではよく使われるフレーズや英語表現についても紹介します。

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「外交的」って?

「外交的」という言葉の意味を聞かれて、正しく答えられる人はあまりいないかもしれません。「外向的」と混同されがちですが、「外交的」は外国や外部との交渉に関連する言葉。ビジネスシーンはもちろん、ニュースや報道などでも用いられています。

国際交流や外部交渉などと関連する言葉ですので、正しい意味を把握しておきたいですね。まずは意味からチェックしていきましょう。

そもそも「外交」とは?

「外交的」の「外交」の意味を見ていきましょう。辞書で調べてみました。

【外交】
読み方:がいこう

1:外国との交渉・交際。国家相互の関係。ディプロマシー。
2:外部との交渉・交際。特に会社・商店などで、外部に出て勧誘・受注などの仕事をすること。また、その人。「—販売」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

外国や外部との交渉を指すのが「外交」。ニュースなどで「外交」という言葉が使われる時は、国による外国との交渉を意味することが多いでしょう。ビジネスシーンでは「2」の意味でよく使われています。

「外交的」とは

「外交」に、接尾辞の「的」をつけたのが「外向的」。「的」は「そのような性質をもったもの」「その方面にかかわる」「それらしい」などの意味を表します。

「外交的」は「外交」に関わるさまや、対外的な交渉が巧みであるさまなどの意味で使われることが多いでしょう。

会議

(c) Adobe Stock

「外向的」との違い

「外交的」と同じ読み方をする「外向的」は、漢字表記も似ています。「外交的」と混同されやすいこの言葉について見ていきましょう。

「外向的」の意味

【外向的】
読み方:がいこうてき

興味や関心が外部の物事に向かうさま
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用

「外向的」は、個人の性質を表す言葉。コミュニケーションスタイルや心理学の分野で用いられています。「外向的な人」「外向的な性格」のように使われることが多い言葉です。

二つの言葉の違い

上述したように、二つの言葉の意味はまったく異なります。「外部」が関連することではあるものの、外部との交渉や交際を表す「外交的」と、人の性質を表す「外向的」は、使われるシーンやシチュエーションも異なるでしょう。

「外交的」は、国際的なニュースや仕事の受注などに関連してよく使われています。「外向的」の意味で使われることもありますが、辞書の意味からすると誤用になることも。二つの言葉を混同しないよう、注意しながら使い分けてくださいね。

「外交的」言葉の使い方

「外交的」という言葉の使い方を見ていきましょう。例文を用いて紹介します。

使い方

《例文》
・外交的な軋轢はあるものの、その国との関係性は強まりつつある
・核に関する問題は、外交的かつ平和的に解決する必要がある
・受注獲得のためには、外交的観点から考えることも必要だ
・外交的に難しい判断を迫られているが、まだ結論は出せていない

「外交的」はニュースなどで使われることが多いため、かしこまった使い方になることが多いかもしれません。日常会話で使うことがほとんどないため、聞き慣れないかもしれませんが、何を意味するかは把握しておきたいですね。

風船を持つ2人の子供

(c) Adobe Stock

「外交的」を使ったフレーズ

「外交的」を使ったフレーズは、ニュースやビジネスシーンなどでよく使われます。いくつかピックアップしましたので、意味を見ていきましょう。

「外交手腕」「外交的手腕」

外国を相手にした時の立ち回りが巧みなことを表す言葉。「手腕」には物事をうまく処理していく能力という意味があります。この言葉は、国家や外交官に対して使われること多いでしょう。

《例文》各国の外交的手腕が問われる案件であり、慎重な対応が求められる

ビジネスシーンでこの言葉を使う場合は、交渉した人が有能であることを示します。「外交的手腕を買われる」のように使うことが多いでしょう。

「外交的成果」

「外交的成果」とは、外国や外部との交渉や交際において、得られるよい結果のこと。「外交的成果をあげる」「外交的成果を達成」のように使われています。

《例文》取引先の反応を見ると、ある程度の外交的成果をあげることができたと言える

「外交的保護」

「外交的保護」とは、外国にいる自国民が受けた損害について、本国がその国に対して外交手続きにより適切な救済を与えるよう要求することを表します。

《例文》外交的保護権についての知識を深めるため、国際慣習法について学んでいる

「外交的」と似ている言葉

「外交的」と読み方や漢字表記が似ている言葉を見ていきましょう。それぞれの意味や「外交的」との違いについても紹介します。

太陽と青空

(c) Adobe Stock

「対外的」

「対外的」とは、外部や外国に対することを表す「対外」に、接尾辞の「的」がついた言葉。「たいがいてき」と読みます。内部や自国と比較する際に使われており、国際的なことが関連するニュースで登場することが多いでしょう。「外交的」と似た意味を持つ言葉です。

《例文》彼が対外的に打ち出した計画について説明を受けた

「社交的」

「社交的」は、人とのつきあいに積極的なことや、つきあい方が上手なさまの意。「しゃこうてき」と読む言葉です。「外向的」と似た意味を持つと言えるでしょう。個人の性質やコミュニケーションスタイルに関連して使われています。

《例文》彼女の強みである明るくて社交的な性格を生かし、活躍してもらいたい

「内向的」

「内向的」は、興味や関心が自分の内部にばかり向かうさまを表す言葉。「ないこうてき」と読みます。「外向的」の対義語であり、人の性質を表す際に使われています。

《例文》内向的であることは短所のように言われがちだが、実は大きな強みである

「外交的」の英語表現は?

「外交的」の英語表現を見ていきましょう。よく使われるフレーズの英語表現も紹介します。

「diplomatic」

「外交の」「外交的な」という意味を表す「diplomatic」を使うといいですね。

《例文》
・He went to England as a diplomatic correspondent.
(彼は外交特派員として英国に行った)

上述したフレーズの英語表現は以下の通りです。

・diplomatic ability(外交的手腕)
・diplomatic accomplishments(外交的成果)
・diplomatic protection(外交的保護)

最後に

「外交的」という言葉の意味や使い方、よく使われるフレーズ、英語表現などを紹介しました。外国や外部の交渉に関連する言葉であり、国際的なニュースやビジネスシーンでよく登場します。大きなニュースで使われることが多いので、正しい意味を把握しておきたいですね。

似た言葉に「外向的」がありますが、辞書で調べた意味は異なります。誤用すると違う意味で伝わる可能性がありますので、注意する方がいいでしょう。

TOP画像/(c)Adobe Stock

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