「準拠」とは?意味をわかりやすくご紹介
「準拠(じゅんきょ)」とは、あるものを拠り所(よりどころ)としてそれに従うこと、もしくはそのよりどころを指す言葉です。
【準拠】じゅんきょ
あるものをよりどころとしてそれに従うこと。また、そのよりどころ。「史実に―した小説」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
準拠は名詞で、準拠の拠り所となったものの後につなげて表記することがあります。たとえば、次のように使われます。
・〇〇辞典準拠
・〇〇出版中学3年教科書に完全準拠
「〇〇辞典準拠」と記載されている参考書なら、その参考書内の用語や定義はすべて〇〇辞典に基づいていると考えられます。また、特定の教科書に準拠した参考書であれば、参考書の内容はその教科書に完全に則ったものだと想定されます。
準拠の使い方を例文でご紹介
「準拠」は、「する」とつなげて動詞として使うこともあります。よくある使い方としては、次の2つが挙げられます。
それぞれの使い方や、「準拠する」「準拠させる」のニュアンスの違いについて、例文を通して見ていきましょう。
法律に準拠する
「準拠する」とは、既存のものやルールに従うことを指します。たとえば、次のように使うことがあります。
・改正法案は既存の法律に準拠しているが、現在の社会情勢を反映したものとなっている。
・国際会計基準に準拠したソフトウェアを開発している。
・本クラウドサービスは当社規定に準拠しています。規定改正によりルールが変更になることもあります。
目標に準拠させる
「準拠させる」とは、既存のものやルールに従わせることを指します。この場合の「させる」は、使役の意味を持ちます。
・新ツールは、昨年開発したツールの仕様に準拠させた。
・生徒の服装の乱れが気になる。校則に準拠させるためにも、指導を徹底すべきだ。
・第一志望に合格するという目標に準拠させて、生徒一人ひとりに合わせた学習プログラムを作成した。
準拠と類似する意味の言葉をご紹介
準拠と類似する意味で使われる言葉としては、次のものが挙げられます。
それぞれの使い方や準拠との違い、ニュアンスについて、例文を通して解説します。