Airbnb初体験! アパート選びがワーケーションのキモ!
取材や打ち合わせなど、今月にやるべきことが思いのほか、早く片付いたので、思い立ってニューヨークへ! やるべき原稿書きの仕事をもって、1日6時間は仕事をすることに決め、9泊をアパートで過ごしました。13時間という時差はあるものの、コツをつかめばワーケーションは楽しめる、というのが結論。ではそのコツを順にご紹介します。
ワーケーションのために押さえておきたい渡航前の準備!
1、過ごしやすい住宅街を選ぶ
私が選んだのは、ウエストヴィレッジの5階建アパートの5階。静かな住宅街で治安もいいし、それでいて買い物や観光地にもアクセスしやすい。住民の雰囲気を味わいながらお仕事するには、賑やかなミッドタウンよりこちらのダウンタウンに限ります。
Airbnbを使ったことはありましたが、自分で予約するのは実は初めて。ホテルでもよかったけれど、キッチンもバスタブも、仕事もできるデスクもあって…となると、値段がとんでもなく高くなる! アパートであれば100ドル台から探せます。とはいえ、上記のような理由で場所をしぼった結果、1泊220ドル(利用時の料金。変動あり)、ダイニングキッチン&1ベッドルームの小さなアパートに決めました。
2、 Wi-Fiとお仕事デスクは必須
Airbnbに載っている写真や<設備>の項目で、お仕事のできる環境かをまずチェック。項目の中の<Wi-Fi><ノートPC向きのワークスペース>は必ず<含まれる>となっていること。これがないとお仕事できませんから!
奥がベッドルーム兼お仕事スペース。廊下にある雑誌の山は持ち主のものですが、ふだんはここには住んでなくて、貸出専用アパートだそう。ちなみに持ち主さんはL.A.とN.Y.を行ったりきたりしているジュエリーデザイナーの男性。到着時には荷物を運んでくれたり、家の中の説明をしてくれたり。それから、お互いのお仕事のことを紹介しあったり、こういうコミュニケーションもAirbnbならではですね。
3、長期滞在三種の神器を持参!
お仕事目的での滞在の場合、作業用の椅子が自分に合っていて体がつらくならないことは、とっても大事。でも行ってみるまでわかりません。そこで、どんな固い椅子や合わない椅子でも、快適に座れるこのゴムボール(ヨガボール)を持参しました。空気を2~3割だけ入れて、お尻全体ではなく尾骨のあたりに入れて、骨盤を立たせて座るんです。家でも使っているのですが、これだけでコアトレになるし、疲れない。椅子の高さが合わなかったら、空気を調整して座布団のようにしてお尻全体に敷いてもいいと思います。
それから、デジタル機器や充電器などあれこれ使って電源が足りなくなるので、電源タップも必需品。そして、ホテル宿泊のときは必要ないですが、アパート暮らしだとドライヤーは持参するべき。こちらは海外対応でいちばん小さくて軽かった(アマゾンでは)、長さ約16センチで重さ310g、テスコムのもの。風量はちょっと頼りないけど、そこはガマン。
持ち物でいうと、仕事に必要な紙の資料は、荷物を重たくするだけ! できるだけ持っていかなくて済むよう、スキャンしてiCloudで取り出せるようにしておくとか、ペーパーレスの工夫を。今回の旅準備でいちばん時間を使ったのが、この作業でした。NYのアパートは古い建物が多く、エレベーターがないところも多いので(これも事前にチェック!)、荷物は自分で運べる重さにおさめておくのは、案外重要なことかもしれません。※タクシーの運転手さんにチップをはずんでスーツケースを階段で運ぶのを頼もうとも思ったのですが、「車を停めておけない」という理由で、断られました。
さて、ここからは現地に着いてからのチェック事項。
4、 頼れるご近所デリがあること
仕事時間に決めていたのは、ニューヨーク時間の朝5時(または6時)から昼までの午前中。この時間帯は、ほぼ原稿書きにあてました。軽い朝食が食べたくなるので、24時間または早朝から開いているデリがありがたい! 東京のようにコンビニはないので。下の写真はアパートから徒歩5分の24時間営業デリ。毎日のようにフルーツとヨーグルトを買ってました。日の出が7時すぎなので、まだ薄暗い時間に外を歩いて、寒さを味わって、そしてお部屋でコーヒーをいれて。って、これだけでも幸せ。なんでしょう、ニューヨークマジックなのかなー。
寒いこれからの季節、カゼをひいてしまったら旅の楽しみは激減です。それから、甘いものをついとりすぎてしまうのも要注意。体を温める系のお茶や、ギルトフリーなおやつもデリで買って常備しておきます。
5、いきつけレストランをつくる
朝起きることはそんなに問題ないのですが、つらいのはその後の日中の眠気(つまり時差ボケ)。その解消のためにも、三度の食事はちゃんととって、体を現地時間に早く合わせるのがいいと痛感しました。午前中の原稿書きを早めに切り上げ、混雑前にランチに通ったのがこちらの「Buvette」。いつも人があふれている人気の食堂。ミッドタウン日比谷にもできて、メニューもほぼ同じようですが、ここは働いてる人がおしゃれだし、アンティークの店内は味があるし、それを見てるのも楽しい。大好きすぎて、ここの2階に住みたい(笑)。
もう一軒、アパートのすぐ斜め前にあるレストラン「Little owl」。アメリカのドラマ『フレンズ』で使われたアパートの1Fにあって、この建物の前で記念撮影をしている人がいつもたくさん。観光名所でありながら、質の高いアメリカンレストランです。ランチはハンバーガーが人気ですが、寒い日のオニオングラタンスープは涙がにじむおいしさでした。
私の場合は、朝食はデリで買ったものをアパートで軽く食べ、仕事をしてからランチをご近所で。午後は買い物やミュージカルに出かけたり、コラム執筆のためのネタ集めをしたり、カフェで本を読んだり。そして夜は友人と食事というのが基本パターンでした。
「ここならハズレなし」の店をご近所に見つけておけば、仕事時間中に食事の心配をする必要もなし。代わりに夜は新規開拓のレストランに行ってみるとか、うまくミックスしながら、食事計画を立てるといいと思います。
長くなってきたので、続きは次回に。「お仕事のできるカフェ in NYC」「24時間営業のアップルストア」などをレポします!
【ワーケーションの現場から】
●JAL・中丸さんは夏休みの1日を仕事にあてたら、遊びも仕事も集中力アップ!
●子どものデュアルスクールの間、ワーケーションをしてみたら/ヒトカラメディア・杉浦さんの場合
●3親子で6日間の経営合宿/キャリアコンサルタント岩橋さんの場合
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。10/5発売・後藤真希エッセイ『今の私は』も担当したので、よろしければそちらも読んでくださいね。Cancam.jpでは「インタビュー連載/ゆとり以上バリキャリ未満の女たち」、Oggi誌面では「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」など連載中。